Bologna Report 2008

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ページ番号4000608  更新日 令和2年1月28日

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ぶあつーい言葉の壁


どっきどき 2008 Bologna Report

入選の知らせを板橋区立美術館から聞いた時、『ボローニャのブックフェアに絶対行きます!』と即答したものの、私には日本語しか話せないというぶあつ~~~い壁がありました。ぺらぺらとしか聞こえないのですから、困ったものです。。。
周りに相談したら、ツアーで行けばなんとかなると言われ、ツアーに申し込んで一安心していると、なんと、ユーロが高い上に原油高のあおりで人が集まらず、今年はツアーがないという。。。え~~~っ!どないすんねん(焦ると大阪弁)。英語を勉強しておけばよかったと思っても、もはや手遅れ。

写真:会場の様子1
表彰式で。
板橋区立美術館の松岡さんと思わずハグしてしまいました

それがどういう訳か、不思議な縁で知り合った顔も知らない友人????と言っていいのか、彼女も見本市に行くというので、ずうずうしくご一緒させていただくことに。。。彼女、バージルさんは英語の先生なのでした。。。
すごいッッ!人生は謎ばかり。。。神様?仏様?ボローニャ様?おてんと様?が見るに見かねたのかなあ? よくわからないけど、ふだんはさっぱり縁がないけど感謝します!!!!! ボローニャから帰ったら英語の勉強します!

というわけで、ドキドキもののボローニャの旅が始まるのです。

いざ、売り込みへ!


写真:会場の様子2
あっという間にうまっていく掲示板

最初に掲示板に行って、自作のイラスト入りポスターを貼り、その後気に入った本のある出版社にアポをとり始めます。アポを申し込んでも、7割の出版社は他の作家のアポがすでにいっぱいで、私の作品を見てくれる時間はないと言う。聞けば、早い人は年明け1月から、メールで出版社とアポイントの約束をし始めるらしいですね。。。知らなかった。。。
それでも、ブースの前で順番待ちすれば作品を見てくれる出版社や、5分なら見てくれる出版社、見てくれる日時が決まっている出版社もあるので、ひたすらチェックして歩きます。5分なら見てくれる出版社は、急いでいる為英語はかなり早口です。そんな時英語が必要だと痛感しました。

私は数枚の原画とストーリーボードとプリントしたイラストを持って歩いたのですが、やはり絵本のダミー本があるといいと思います。短時間の売り込みの中で(編集者は多忙です)、相手に確実に伝える為には絵が全ページ仕上がっていなくても、製作中の絵があっても、絵本の形にする方が伝わりやすいと思いました。(英語が苦手ならなおのこと!)
日本の出版社には、本の形になってないと見てくれないところさえありました。時間がないことを理由にダミー本を準備をしなかったことをひとしきり反省です。。。

それでもラッキーなことに、私の絵とストーリーを気に入ってくれた出版社に出会い、全ページのダミーを後日日本から送ることになりました。

出会い


写真:会場の様子3
MEDIA VACA の二人とバージルさんと一緒に

スペインのMEDIA VACA 編集者ヴィセンテ 板橋区立美術館の「夏のアトリエ」で出会って、その後アトリエのみんなと『21人の赤ずきん』を制作・出版することになった時にもお世話になった編集者に、今回ボローニャに行くので会いたいとメールで伝えてありました。しかしヴィセンテはボローニャに来れないとの返事でした。
MEDIA VACAのブースに行くと、ヴィセンテの友人マリアとガブリエルがとっても歓迎してくれました。初めて見本市に来るの私を心配して、ヴィセンテは友人に私のことを頼んでくれていたらしいのです。心配してくれたヴィセンテや皆さんの心遣いを感じ、温かい気持ちになりました。

言葉の通じない見本市会場を歩き回ってすっかり疲れはてた頃、駒形克己さん立案のスモールワールドのブースにたどりつきました。スモールワールドは、『競争ではなく共生』というコンセプトで集まった、いい絵本を出版したいと考えている出版社集団だそうです。
駒形さんはとても忙しいのに、私の作品を丁寧に見ていただき助言をいただきました。今回入選した『はなげばあちゃん』の原画やストーリーボードを見てもらって、絵について、話のコンセプトや文章についても、いい所も修正すべき点も具体的にアドバイスをして下さり、とても励みになりました。
「英語ができないし、どこの出版社を回ればいいかよくわからない」とつぶやく私に(今思えば、愚痴を言って恥ずかしい限りなのですが)、駒形さんは「英語はそんなに必要ないよ。むやみやたらに出版社を回るのではなく、相手を見極めてから自分の作品を見てもらうように。」と言ってくれました。ブースをしばらく見ていれば、その出版社がわかると言うのです。最初は????だったのですが、今になって少し理解できてきたような気がします。来年以降またボローニャのブックフェアに行く時は、出版社をよく見極めて自分に合ったところに売り込みをしたいです。

迷ってるなら行くべき


写真:並べられた絵本
私とバージルさんが購入した絵本。
おかげで帰りはお互い重くて大変なことに。。。

今までおもいきり腰がひけていてボローニャに行けなかったのですが、迷ってるなら行くべきです。ボローニャに行って感じることの多さを考えると、行く前のビビってる自分が信じられないです。世界は広くて大きいーーーー!!!! それは、やっぱり行かないとわからないものなのです。
英語はできなくても、絵はわかってもらえるはずですよね。

JBBYの方々は皆さんとっても親切です。日本から来ているイラストレーター達もたくさんいます。だから、きっとなんとかなるはず! 今回ボローニャでのいろいろな出会いからパワーをいただき、自分が次に何をすべきかみえました。そして、二度目はまた違ったボローニャの旅ができそうです。

 

イラスト/題字/写真/文 山田真奈未

このページに関するお問い合わせ

板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
区民文化部 文化・国際交流課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。