「車いす使用者」の立場を体験する

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ページ番号1031199  更新日 2022年6月6日

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体験の概要

区職員のユニバーサルデザインに対する意識向上を図るため、車いす使用者の気持ちを理解する体験型の研修を実施しました。

このページでは、本研修で実施した体験型研修のノウハウを公開します。研修を通じて、車いす使用者が感じる不便さや、対応方法を学ぶことができます。本ページを参考にして、みなさまが所属している企業、店舗、団体などで車いす体験の研修を実施することを期待します。

研修対象者と受講者が得ることのできる効果

  • 接客の担当者(車いす使用者の対応方法)
  • 設計の担当者(ハード整備のポイント)
  • 施設の管理者(施設の維持管理のポイント)

体験研修のポイント

車いす体験を実施した後に、体験で感じたことを受講者同士で共有します。共有した内容をもとに、実際の業務(接客、設計、維持管理など)でどう活用できるか検討しましょう。

業務での活用例

  • 通路幅が狭いと、車いすだけでなくベビーカーやシルバーカーなども移動や回転がしづらいのではないか。困っている人がいたら積極的に声をかけ、サポートする。
  • 車いす使用者は、少しの段差でも一人で超えるのは難しいと感じた。車いす使用者が参加するイベントを企画するときには、なるべく段差のない施設や会場を選ぶようにする。
  • 扉の近くに傘立を置くと、扉の開閉が難しいかもしれない。扉の周囲には、なるべく物を置かないようにする。 など

りんりんちゃんが車いす体験してみた

車いすを使用した研修を実際にイメージしやすいよう、動画を作成しました。板橋区観光キャラクター・りんりんちゃんが、本ページで公開している研修を体験している動画となっています。動画は、各項目の下部にあるリンクをからご覧ください。

 

車いすの乗り方 降り方

車いすの部位

写真:車いすの名称

車いすの乗り方

  1. 空気圧を確認します。タイヤの適正な空気圧は、指で強く押してへこまない程度です。
  2. ひじ掛けを左右に開き、車いすを開きます。
  3. 左右の駐車ブレーキがかかっているか確認します。
  4. 車いすに乗り込む前に左右のフットサポートが上がっていることを確認します。
  5. 確認をしたら、車いすに乗ります。
  6. 車いすに乗ったら、フットサポートを下げます。

車いすの降り方

  1. 車いすを止めて、左右の駐車ブレーキをかけます。
  2. 足をフットサポートから離しフットサポートを上げます。
  3. 中央の背もたれ部分の前後を持ちます。持ち手を引き上げて、車いすをたたみます。

乗降時の注意など

  • 乗降の前に、駐車ブレーキがかかっていることを確認します。
  • 車いすに乗る前にはフットサポートが上がっていることを確認します。
  • 座った後はフットサポートに足が乗っていることを確認します。
  • 移動前に駐車ブレーキを解除し、車いすを動かすことを伝えます。

動画ページ

車いすの移動

写真:車いすを介助している様子

車いすの移動(介助)

  1. 移動する前に、左右の駐車ブレーキを解除します。
  2. ブレーキを解除したら、車いすを動かすことを伝えます。
  3. 車いすの真後ろに立ち、両手でハンドグリップを握ります。
  4. 移動するときは「動きます」「前に進みます」などと声をかけます。
  5. 新たな動きをするときは声をかけます。

車いすの移動(自走)

  • 左右のハンドリムを前に回転させると、前進します。
  • 左右のハンドリムを後ろに回転させると、後退します。
  • 左のハンドリムのみを前に動かすと、右へ方向転換します。
  • 右のハンドリムのみを前に動かすと、左へ方向転換します。

動画ページ

通路幅の体験

写真:通路幅体験の様子

通路幅のコース例

イラスト:通路幅体験のレイアウト例

用意するもの

  • 車いす(ベビーカーやシルバーカーでも可)
  • 会議室など大きめの部屋
  • 車いすがぶつかって傷がついても問題がない机、いす、パーテーション(通路幅の仕切りになれば何でも可)
  • メジャー

設営方法

  • 机やいす、パーテーションなどとメジャーを使い、図のとおり1400ミリメートル、900ミリメートル、850ミリチメートルの通路を設置します。
  • 1400ミリメートル幅を入口とします。

通路幅体験の方法

  1. 左右のハンドリムを使い移動します。
  2. 最初は大きい通路幅(1400ミリメートル)を体験します。幅が広いと楽に移動することができます。
  3. 左右のハンドリムを使って転回し最初の角を曲がります。大きい通路幅から曲がる時は楽に曲がることができます。
  4. 左右のハンドリムを使い、狭い通路幅(900ミリメートル)を移動します。900ミリメートルは車いすが何とか通れる大きさの幅です。
  5. 左右のハンドリムをうまく使い、2つ目の角を曲がります。幅が狭い同士の角だと転回する余裕がありません。
  6. 角を曲がり切ったら、さらに狭い通路幅(850ミリメートル)を移動します。

通路幅体験で感じられること

  • 通路幅の広さによって、移動のしやすさが違うこと
  • 通路幅の広さによって、角を曲がる際に車いす転回のしやすさが違うこと など

動画ページ

段差の体験

写真:段差を体験している様子

用意するもの

車いす(ベビーカーやシルバーカーでも可)

板など、段差になるもの(100ミリメートル程度)

段差体験の方法(段差の上り方)

  1. キャスター(前輪)が前を向いたまま段差角までキャスターを持っていきます。
  2. 角までもっていったら、「段差がありますので前輪を少し上げます」と声をかけます。
  3. ティッピングレバーを踏み込みながら、キャスターを上げます。
  4. キャスターを上げた状態でゆっくりと前に進みます。
  5. キャスターを段差の上に乗せます。
  6. 後輪(大車輪)が段差に触れるまで前進します。
  7. ハンドグリップを上げて車体を持ち上げながら、前に押し出します。

段差体験の方法(段差の下り方)

  1. 段差を下るときは後ろ向きで下る方法が一般的です。
  2. 「段差を下りますので、後ろ向きに進みます」と声をかけます。
  3. ハンドグリップを持ち上げるようにして、ゆっくりと静かに後輪を下ろします。
  4. ティッピングレバーを踏み込んでキャスターを上げ、車いすをゆっくり後退させます。その際、フットサポートと本人のつま先が段差に当たらないように気を付けましょう。
  5. 衝撃を与えないように気を付けながら、キャスターを下ろします。下ろすときは「一段下がります」などの声掛けをお願いします。

段差の体験で感じられること

  • 車いす使用者が、段差を超える時に恐怖心を覚えること
  • 介助者が、想像以上に力が必要なこと など

動画ページ

扉の体験

写真:開き戸を体験している様子

用意するもの

車いす、開き戸の部屋、引き戸の部屋

開き戸を引いて入る体験の方法

  1. 扉の正面まで進み扉に近い方の手をドアレバーにかけて引きます。
  2. ドアを引きながらハンドリムを使い、方向転換します。
  3. ドアを手やひじで押さえながら、扉の外に出ます。

開き戸を押して入る体験の方法

  1. 扉と並行になる位置まで移動します。
  2. 扉に近い方の手をドアレバーにかけて押します。
  3. 扉を押しながらハンドリムを使い、方向転換します。
  4. 扉を押しながら前進し、中へ入ります。

引き戸の体験

  1. 扉と並行になる位置まで移動します。
  2. 扉に近い方の手を使い、引き戸を引きます。
  3. 最後まで扉を引いたら、ハンドリムを使って方向転換します。
  4. 左右のハンドリムを使ってゆっくりと前進します。

注意点

腕の力が必要なことを体験しやすいくするため、車いすの背もたれと背中をくっつけます。また体験中は、できるだけ背もたれから背中を離さないようにします。

扉の体験で感じられること

  • 開き戸を開くためには、かなりの力が必要なこと
  • 引き戸は少ない力で開けることができること
  • 車いすが十分に転回できるスペースが必要なこと など

動画ページ

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福祉部 障がい政策課
〒173-8501 東京都板橋区板橋二丁目66番1号
電話:03-3579-2361 ファクス:03-3579-4159
福祉部 障がい政策課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。