【子ども】予防接種とは
お母さんが赤ちゃんにプレゼントした病気に対する抵抗力(免疫)は、赤ちゃんの成長とともに自然に失われていきます。その後は、赤ちゃん自身で免疫をつくって病気を予防する必要があります。その助けとなるのが予防接種です。
子どもは発育とともに外出の機会が多くなり、感染症にかかる可能性も高くなります。予防接種に対する正しい理解の下で、予防接種を受けましょう。
制度について
予防接種には、法律で定められた「定期接種」とそれ以外の「任意接種」の2種類があります。
現在板橋区では「定期接種」と一部の「任意接種(注)」の助成を行っています。
(注)現在助成を行っている任意接種はおたふくかぜおよび麻しん風しん混合(MR)です。詳しくは下記の各ページをご覧ください。
ワクチンについて
予防接種に使用される薬剤をワクチンといい、製造工程の違いで2種類のものに分けられます。
「弱毒生ワクチン」 (一般的に「生ワクチン」と呼ばれるものです。)
生ワクチンは病原体を弱毒化して製造するため自然感染に近い免疫が得られ、長期にわたる効果が期待できます。
「不活化ワクチン」
不活化ワクチンは、細菌やウイルスを殺し、抵抗力(免疫)をつくるのに必要な成分を取り出し、毒性をなくして製造されます。そのため、生ワクチンを接種した際に比べて効果の持続が短く複数回の接種が必要となります。
しかし生ワクチンに比べて、重篤な副反応の起こるリスクは低いとされています。
接種間隔について
予防接種の接種間隔には同一のワクチンを接種する際の接種間隔と、異なるワクチンを接種する際の接種間隔があります。
令和2年(2020年)9月30日までは生ワクチンから不活化ワクチン、不活化ワクチンから生ワクチンの接種間隔が決まっていましたが、10月1日から接種間隔が変更になります。
異なるワクチンを接種する際の接種間隔は、注射で接種する生ワクチン同士であれば接種をした次の日から数えて27日以上、それ以外については接種間隔の決まりがありません。
注射生ワクチン:BCG、MR、麻しん、風しん、水痘、おたふく、黄熱病
【接種間隔の例】
水痘→(27日以上あける)→おたふく
水痘→(接種間隔なし)→四種混合
日本脳炎→(接種間隔なし)→MR
ロタウイルス→(接種間隔なし)→BCG
同一のワクチンを接種する際の接種間隔は、接種したワクチンの種類によって違いますので各予防接種のページをご覧ください。
副反応について
予防接種後、一定の期間内に様々な副反応がみられることがあります。
予防接種の種類により副反応の起こる確率や症状は異なりますので詳しくは各予防接種のページをご覧ください。
予防接種健康被害救済制度について
ワクチンの接種を受けた後、極めてまれ(百万から数百万人に1人程度)に脳炎や神経障害などの重い副反応が生じることがあります。予防接種法に基づく定期の予防接種により、このような重い副反応が生じ、厚生労働大臣が認定した時は、予防接種法に基づく予防接種健康被害救済制度が適用されます。
また、板橋区が任意接種助成事業として平成25年3月31日以前に実施した任意接種(Hib、小児用肺炎球菌、ヒトパピローマウイルス)及び平成29年度から開始された任意接種(B型肝炎、麻しん風しん混合(MR)、麻しん、風しん)につきましては医薬品医療機器総合機構法に基づく救済及び特別区自治体総合賠償責任保険に基づく救済制度にご申請いただけます。
接種不適当者および接種要注意者
接種不適当者とは接種を受けることが適当ではない方を指し、これらの方には接種を受けられません。
接種要注意者とは接種を行うかどうかの判断をする場合に注意をしなければならない方を指し、この場合、接種を受ける方の健康状態及び体質を勘案したうえで医師が総合的に接種の可否を決定します。
<接種不適当者>
- 明らかな発熱を呈している者(明らかな発熱とは通常37.5℃以上を指す)
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
- 当該疾病に係る予防接種の接種液の成分によって、アナフィラキシーを呈したことが明らかな者
- 麻しん、風しん及び水痘に係る予防接種対象者にあっては、妊娠していることが明らかな者
- BCG接種の対象者にあっては、外傷等によるケロイドの認められる者
- 1から5までに掲げる者のほか、医師が不適当だと判断した状態にある者
<接種要注意者>
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者
- 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
- 過去にけいれんの既往のある者
- 過去に免疫不全の診断がされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
- 接種しようとする接種液の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者
- BCGの予防接種にあっては、過去に結核患者との長期の接触がある者、その他結核感染の疑いのある者
同時接種
あらかじめ混合されていない2種類以上のワクチンについて、医師が特に必要と認めた場合には同時に(接種部位は別々に)接種を受けることができます。
ただし、接種前に必ず医師にご相談ください。
【問い合わせ先】
予防対策課 3579-2318 板橋健康福祉センター 3579-2333
上板橋健康福祉センター 3937-1041 赤塚健康福祉センター 3979-0511
志村健康福祉センター 3969-3836 高島平健康福祉センター 3938-8621
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このページに関するお問い合わせ
健康生きがい部 予防対策課 予防接種第一係
〒173-0014 東京都板橋区大山東町32番15号 板橋区保健所
電話:03-3579-2318 ファクス:03-3579-1337
健康生きがい部 予防対策課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。