平成28年度取材体験記3(手製本工房まるみず組)

このページの情報をツイッターでツイートできます
このページの情報をフェイスブックでシェアできます
このページの情報をラインでシェアできます

ページ番号1007870  更新日 2020年1月25日

印刷大きな文字で印刷

思いの詰まった本を(手製本工房まるみず組)

文責 門間妃未香

今回、南常盤台にある手製本工房まるみず組の代表の井上夏生さんにお話を伺いました。
まだ多くの人には知られていない手製本を井上さんが始めたきっかけは、学生の時に初めて手製本の技術に出会い「手製本という、まだ誰もやっていない世界で自分の力でビジネスが成功するのかをチャレンジしてみたい」という気持ちになったからだそうです。
もともと、手製本の技術は西洋の伝統ある技術ですが、その技術を井上さんは製本や表紙づくり、修理など独自の技術にし、現在は一般的な製本会社では出来ないという、好みの素材などを使用したオリジナルのものや1点もの、少部数のものなどを手がけています。
様々な依頼を受け、本を作るにあたって、ただ本を作るだけではありません。
まず、依頼を受ける時は、できるだけ依頼主に直接会い、本を作る理由や思いなど聞く打ち合わせが欠かせないと言います。また、作業を行う際にも、革や布など素材1つひとつ個性があるので、それを見極めながら丁寧に作業をしなくてはいけないそうです。
しかし、それ以上に大事なことがあると教えてくれました。それは、1つひとつに思いを込めて作業をするということです。本は、作った後、誰かの手に渡り読まれるものです。そのため、相手のことを考え、その人がどのようなシチュエーションでその本を開くかなどを考えながら作らなくてはいけません。また、作業だけ丁寧でも気持ちが丁寧に向き合っていなければ、それが物に反映されてしまうといいます。
あるとき、余命わずかの人に本をプレゼントしたいという依頼を受けました。できるだけ短時間で要望に応えて完成させたと言います。この時も心を込め丁寧に作業に向き合ったおかげで「喜んでくれた」という返事があったそうです。
今回、様々な話を聞かせてもらい、手製本の技術の難しさを知り、また作業に対する気持ちの向き合い方に感銘を受けました。
今後、素晴らしい手製本という技術に関心を持つ人が増えて欲しいと感じました。
(取材:門間妃未香、宮崎愛海、八藤愛美)

写真1
作業をしている工房
写真2
レッスンを受けている生徒さんが作った作品
写真3
飛び出す絵本のメニュー表
写真4
工房代表の井上夏生さん

「想いをかたちに」―世界でひとつだけの本づくり(手製本工房まるみず組)

文責 宮崎愛海

みなさんは、本を一から手作りしている会社があることをご存知でしょうか?それが南常盤台にある「まるみず組」です。同社では、“手作業でしか作れない本”を作っています。
まるみず組で大切にしていることは、本を作るために、できるだけお客様と直接会って話し合うことです。どういう素材にしたいですか?ここはなぜこの色がいいのですか?と、細かく相談し、お客様の想いを汲み取り、作品作りに挑むそうです。
製本の過程にある布や紙の裏側に貼付ける「裏打ち」、表紙の装飾の際に行う「はめ込み」「ゴム通し」。「裏打ち」は本の表紙に使う為の大切な技術です。また、「はめ込み」「ゴム通し」は、すぐに壊れないように工夫をしています。製本の際に使用する糊ボンドも、素材や製本によって変えているそうです。このようにしてより丈夫な本を作っていきます。「めくりやすさ、見やすさ、使いやすさなど、相手のこと考えて作ったからこそ、頻繁にその本を開いて見てほしい」という代表の井上夏生さんの想いが、一つひとつの作品に込められています。
依頼者の中には、「旅行記を紙に記録していたが、一冊の本にしたい」、「大切な人がもうじき亡くなりそうだから、亡くなる前に手作りの本をプレゼントしたい」という人もいて、それぞれが大切にしてきたものを“世界でひとつの”本としてかたちにするそうです。紙をただ束ねただけのものと製本されたものとでは大きく異なり、本にすることで、作品としての格が上がることを取材を通して実感しました。
代表の井上夏生さんは、「一からのスタートで不安や苦労も多かったけど、この仕事をやりたくてやっているので、“大変”と“楽しい”が同じくらい。“楽しい”の方が少し大きいかな」と話してくれました。まるみず組は、好きなことを仕事にすることの素晴らしさを教えてくれる、そんなところです。
(取材:宮崎愛海、門間妃未香、八藤愛美)

写真5
手製本工房まるみず組の外看板
写真6
カプセルの中に小さな本が入っています
写真7
小さな本には文字まで書かれています

より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このページの情報は役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか?

このページに関するお問い合わせ

政策経営部 広聴広報課
〒173-8501 東京都板橋区板橋二丁目66番1号
電話:03-3579-2024 ファクス:03-3579-2028
政策経営部 広聴広報課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。