広報いたばしテキスト版（令和2月8月1日号）　2面・3面

ピンチをチャンスに変える　ものづくり中小企業の挑戦とは

新型コロナウイルスに負けない
　新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、区内企業にも影響を与えています。公益財団法人板橋区産業振興公社が実施している板橋製品技術大賞・いたばし働きがいのある会社賞の受賞歴があり、自社技術の活用やアイデア・工夫によって、新たなビジネスチャンスを模索している区内中小企業を紹介します。

問い合わせ　公益財団法人板橋区産業振興公社　電話番号3579-2192

発熱者検出システム

自社の計測制御技術を応用した発熱者検出システムを開発。

株式会社クレアビジョン

• 住所　板橋1-42-13大佳板橋ビル7・8階
• 事業内容　工場・データセンター向けのエネルギー監視、制御システムの開発・構築・販売
• 平成24年度板橋製品技術大賞受賞企業

事業本部長　苅宿恒一さん
　社長の発言が開発のきっかけとなり、約1か月かけてサーモカメラを用いた発熱者検出システムを開発。工場の機械設備の監視システムなどにサーモカメラを使用していたことから、人間の体温測定に応用した。測定体温・時間・顔写真などをメールで送信するなど、遠隔での情報管理も可能であり、安価に導入できるのが特長。「今後も自社のIT技術を活用し、社会に貢献していきたい」と語った。

洗える抗菌マスク

クラウドファンディングを活用し、洗える抗菌マスクを製造。

株式会社バーンズファクトリー

• 住所　小茂根2-5-16
• 事業内容　「Made by Tokyo JAPAN」にこだわったニット製品の企画・製造・販売
• 平成27年度板橋製品技術大賞受賞企業

代表取締役　松浦永さん
　普段は日本製にこだわり、プレタポルテ（高級既製服）を縫製しているが、マスク不足の現状を改善したいという想いから、クラウドファンディングを活用し製品を開発。洗濯し、繰り返し使用できる抗菌加工を施したほか、素材にこだわり、シンプルかつ付け心地の良さを実現した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、モノの売れ方も変わっていき、この変化にどう対応していくかが課題だという。

飛沫防止パーテーション

看板製作で使用する材料を利用し、飛沫感染対策製品を製造。

株式会社アイ工芸

• 住所　中丸町58-9
• 事業内容　屋内外サイン・各種看板などの設計・製作・施工
• 平成26年度いたばし働きがいのある会社賞受賞企業

代表取締役・会長　石川一弥さん
　看板製作に使用する材料が、飛沫感染対策用の製品に転用できると考え、製造を開始。豊富に材料を持ち、自社で全て加工・製造できることから、短期間で販売へとつなげた。飲食店を中心とした顧客が多く、用途やニーズが店舗により異なるため、的確・迅速な対応を心がけている。今後の展望も見えにくい状況ではあるが、「社会で必要とされる製品を開発し、貢献していきたい」と語った。

区内企業から自社製品を寄付いただきました

　区・区内施設などに、多くの人にとって便利な製品を寄付いただいた板橋製品技術大賞受賞企業を紹介します。

株式会社スリーケイ

• 住所　大和町4-17
• 事業内容　フィルムの加工・施工販売、公共施設などの案内板・看板製作
• 平成23年度・28年度・令和元年度板橋製品技術大賞受賞企業

　区に、自社開発した窓口用フロアマーキングシートを12組（60枚）寄付。

寿堂紙製品工業株式会社

• 住所　弥生町60-4
• 事業内容　封筒・のし紙・祝儀袋などの紙製品の製造・販売
• 平成27年度・28年度板橋製品技術大賞受賞企業

　区内保育園の3歳以上の児童に、オリジナル折り紙を約7800セット寄付。

フィルプラス株式会社

• 住所　前野町4-41-10
• 事業内容　プラスチック・保護フィルム製品の製造・販売
• 平成30年度板橋製品技術大賞受賞企業

　区内医療機関に、フェイスシールド用の高透明ポリエステルフィルムを2000枚寄付。

板橋製品技術大賞受賞企業以外にも、リンテック株式会社・トヨタモビリティ東京株式会社をはじめ、その他企業・個人からも多数の寄付をいただきました。

板橋製品技術大賞

区内中小企業の優れた新製品・新技術を表彰しています。

いたばし働きがいのある会社賞

従業員が働きがいを感じられる仕組み・企業風土づくりに取り組む区内中小企業を表彰しています。