広報いたばしテキスト版(令和3年10月9日号特集版)2面・3面

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ページ番号1035411  更新日 2021年10月9日

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渋沢栄一といたばし

 日本資本主義の父と呼ばれ、NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公や新1万円札の顔で話題となっている実業家・渋沢栄一(以下「渋沢」)。渋沢と板橋区のつながりや、ゆかりのスポットなどを紹介します。

渋沢の功績

 渋沢は、天保11年に、武蔵国榛沢郡血洗島村(現:埼玉県深谷市)で農家の息子として生まれ、幕末に第15代将軍・徳川慶喜に仕えたことで身分が武士に変わりました。明治維新後は、日本初の銀行・第一国立銀行(現:みずほ銀行)を設立し、株式会社(約500)や教育機関・社会福祉施設(約600)の設立・支援に関わりました。
 明治7年に、東京府知事・大久保一翁から東京会議所共有金取締に任命されたことをきっかけに、明治9年から昭和6年(91歳で亡くなる)まで、養育院(現:地域独立行政法人東京都健康長寿医療センター)の事務長(のちに院長)を務めました。また、「貧しくなるのは個人の責任かもしれないが、それを救う社会の仕組みが必要である」として、寄付金を募ったり、慈善会を発足させたりするなど、社会福祉経営に取り組みました。このような一連の取組を見ると、SDGs(持続可能な開発目標)の「貧困をなくそう」「すべての人に健康と福祉を」などに通じるところがあり、先進的な取組だったと言えます。

養育院

 明治5年に、貧しい人々を救済するため、養育院が創設されました。当初は本郷にありましたが、上野・神田・本所・大塚と移転を続け、関東大震災(大正12年)をきっかけに板橋へ移転しました。現在も、東武東上線大山駅の近くで、地域独立行政法人東京都健康長寿医療センターとして活動を続けています。

渋沢栄一・高島秋帆

 「高島平」の名前の由来となった西洋砲術家・高島秋帆。天保12年に、徳丸原(現:高島平)で西洋式砲術演習を行い、幕府の軍制改革に関わりました。大正11年には、その功績をたたえるため、当時の陸軍を中心に「火技中興洋兵開祖高島秋帆紀功碑」(板橋区登録有形文化財)が建てられました。渋沢は、この建立に賛同し、建築費の一部を寄付しました。

渋沢を知ろう 板橋区のゆかりスポット

旧養育院長渋沢栄一銅像

 地域独立行政法人東京都健康長寿医療センターの入口近くに、大きな渋沢の銅像があります。大正14年に、社会福祉を支えてきた渋沢を記念して建てられ、板橋区有形文化財に登録されています。
住所 栄町35‐2

下頭橋と六蔵祠

 下頭橋は、江戸期の川越往還(旧川越街道)が石神井川を渡るために架けられた橋。橋のたもとで旅人から喜捨(金品の寄付)を受けていた人物・六蔵のお金によって、石橋に架け替えられたという伝説があります。六蔵祠は、この六蔵の遺徳をたたえて建てられたもので、渋沢が贈ったとされる木簡(文字が書かれた木札)が置かれています。
住所 弥生町52

渋澤別邸跡

 昭和初期の古地図には、「渋澤別邸」の表記があります。渋沢が所有していた確実な証拠はありませんが、現在の熊野神社周辺だと言われています。

巡って学びたい方におすすめ

 区内外問わず、渋沢ゆかりのスポットを巡りたい方におすすめの施設・アプリを紹介します。

大河ドラマ館で渋沢を知ろう

 板橋区は、昨年11月に「渋沢栄一翁の顕彰に関する包括連携協定」に加入しました。本協定に加入している公益財団法人渋沢栄一記念財団・東京都北区・埼玉県深谷市などが、渋沢の功績などを広める活動を行っています。
渋沢・北区 青天を衝け大河ドラマ館
 明治34年から亡くなる昭和6年まで、渋沢が人生の拠点としていた北区王子飛鳥山。大河ドラマの世界観を大型スクリーンで表現した映像作品やパネル・衣装・小道具などが展示されています。
開館日 12月26日(日曜日)まで、午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜日
住所 北区王子1‐1‐3(北区飛鳥山博物館内)
料金 一般800円・小学から高校生400円・未就学児無料
電話 6903‐3901
渋沢栄一 青天を衝け深谷大河ドラマ館
 渋沢の出生地・埼玉県深谷市。4K3面シアターによるメイキング映像上映のほか、衣装・小道具・セット展示や記念撮影スポットなどがあり、大河ドラマの世界観を楽しめます。
開館日 来年1月10日(祝日)まで、午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
住所 埼玉県深谷市仲町20-2
料金 一般800円・小学から高校生400円・未就学児無料
電話 048‐551‐8955

板橋区観光アプリ「ITA-マニア」を使ってみよう

 区内の観光スポット・飲食店の検索、散策ルート自動作成などの機能があります。「モデルコース検索」では、「渋沢栄一ゆかりのスポット散策コース」や、区内各地域の散策コースを楽しめます。
注:詳しくは、下記のリンクをご覧ください。

問い合わせ くらしと観光課観光振興係 電話3579-2251

問い合わせ

郷土資料館 電話5998-0081〈月曜日休館〉

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政策経営部 広聴広報課 広報係
〒173-8501 東京都板橋区板橋二丁目66番1号
電話:03-3579-2022 ファクス:03-3579-2028
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