広報いたばしテキスト版(令和4年3月26日号)1面・2面

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ページ番号1038436  更新日 2022年3月26日

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令和4年度施政方針

区政の持続可能な未来に向けて
 3月2日に開催した令和4年第1回区議会定例会本会議で、坂本区長が令和4年度施政方針を説明しました。
 施政方針で示した予算編成・区政経営の方針、「3つの基本目標」に沿った主要事業の概要をお知らせします。

予算編成・区政経営の方針

 日本経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による景気減速を背景に、令和2年5月の「景気の谷」を境とした緩やかな回復基調が継続しているものの、本格的な景気回復には至っていません。新たな変異株による感染拡大や物価上昇の懸念などによる経済の下振れリスクにも十分注視する必要があります。
 このような中、予算編成方針では、財政状況の好転は見込めないと想定し、令和2年度から実施している緊急財政対策の方針を継続することにしましたが、景気の回復基調により、想定を超える歳入の増加となりました。
 しかし、今後の不透明な景気動向などで楽観視できる状況ではなく、感染症対策・子ども家庭総合支援センター開設・まちづくり事業など、多額の経費負担の継続を踏まえると、将来を見据えた健全な財政基盤を確立する必要があります。
 令和4年度は、感染症対策・生活支援・地域経済活性化対策などに迅速に取り組むとともに、2年目を迎える「いたばしNo.1実現プラン2025」のステップアップを図ります。そのため、「SDGs(持続可能な開発目標)戦略」「デジタルトランスフォーメーション(DX)戦略」「ブランド戦略」の3つの重点戦略に、限られた経営資源を集中的に投入し、前例に捉われない創意工夫を重ねることで、行政サービスの質の向上をめざす予算編成としました。

令和4年度予算の主要事業(概要)

基本目標1「未来をはぐくむあたたかいまち」

子育て安心
  • 4月から、子ども家庭総合支援センターを開設します。7月からは、政令の指定を受けて、児童相談所業務を開始します。区民のみなさんに最も身近な基礎的自治体のメリットを最大限に活かし、次世代を担う子どもたちが心豊かに成長できる環境づくりに取り組みます。
  • 旧母子生活支援施設跡地への移転・改築を進めてきた弥生児童館は、弥生小あいキッズや集会所・防災備蓄倉庫と複合化し、省エネルギー建物認証「ZEB Ready」を受けた施設として、4月にリニューアルオープンします。
  • 区立保育園に、保護者との連絡をデジタル化するシステムを導入し、情報共有の迅速化を図ります。また、保育士の事務作業時間の短縮化で園児との時間を増やし、保育の質の向上につなげます。
  • いたばし子育てナビアプリに、オンライン相談や各種事業の予約機能を追加します。また、オンラインによる妊婦面接を開始し、妊娠期から切れ目のない子育て支援を行います。
魅力ある学び支援
  • 上板橋二中は、改築工事が完了し、4月から新しい教育環境で学校運営を開始します。教科センター方式の採用やメディアセンターの設置など、学習環境の充実を図り、生徒の学力向上や学校運営における地域との連携・協働を進めます。
  • 令和4年度から10年度に、学校施設の照明のLED化を進めます。4年度は、小学校14校・中学校6校で工事を行い、電気使用量・温室効果ガスの削減を図ります。
  • 高島幼稚園で、3歳児保育や要支援児を含めた通年・長時間の預かり保育を行い、待機児童の解消や区内幼児教育のモデルとして検証を進めます。
  • 区立図書館は、ICT(情報通信技術)化や生活様式の多様化に対応するため、電子書籍・音楽配信型サービスを導入します。区民のみなさんの利便性向上を図るとともに、障がいがある方や近くに図書館がない方などに利用機会を提供します。
安心の福祉・介護
  • 「おとしよりなんでも相談」と高齢者・障がい者の「虐待相談」を24時間365日体制に拡充します。令和3年度に整備した「子どもなんでも相談」「児童虐待相談」と連携を図り、重層的な支援につなげます。
  • ひきこもり対策の強化のため、関係機関との連携や具体的な施策を検討する担当組織を設置します。ひきこもりに関する調査を行い、対象者の実態・ニーズを把握し、支援体制を構築します。
  • 東京都板橋ナーシングホーム跡地の活用で、小規模多機能型居宅介護事業所・認知症高齢者グループホーム・児童発達支援事業所などを整備し、だれもが安心して地域で暮らせる環境づくりを進めます。

基本目標2「いきいきかがやく元気なまち」

豊かな健康長寿社会
  • 自殺防止対策の担当組織を強化し、「いのちを支える地域づくり計画」を策定・進行管理するとともに、様々な周知活動を通じて、ともに支え合う地域共生社会の実現をめざします。
  • 3月をもって廃止する「いこいの家」は、ウェルネス(介護予防)スペース・地域包括支援センターに転用するほか、地域集会施設としての活用に向けた整備を進めます。
  • 国民健康保険料の未就学児にかかる均等割額を5割減額し、子育て世帯の経済的負担を軽減します。
心躍るスポーツ・文化
  • 10月に、区制施行90周年を迎えるため、記念式典や記念誌の発行などを行います。これまで築いてきた区の歴史・文化を振り返るとともに、コロナ禍を乗り越えた新しい未来へのメッセージを発信します。
  • 北京市石景山区との友好都市提携25周年を記念し、石景山区から訪問団を受け入れるほか、記念イベントを開催し、より一層の友好促進を図ります。
  • 区立美術館所蔵の経年劣化が進んでいる11作品を3年かけて修復します。また、関東初の重要文化財の展示会「椿椿山展」を開催し、区立美術館の価値をさらに高めます。
光輝く板橋ブランド・産業活力
  • 新型コロナウイルス感染症の影響を受けている区内中小企業・事業者を支援するため、経営安定化特別融資の延長やデジタル環境構築補助事業などを行います。また、板橋区商店街連合会によるデジタル地域通貨「いたばしPay(仮称)」の導入支援を行い、キャッシュレス決済を推進します。さらに、感染症による中小企業への影響などを把握する実態調査を行い、今後の施策に活かすことで、未来を見据えた産業支援につなげます。
  • 板橋ブランドに磨きをかけ、企業価値・競争力の向上を図るため、SDGs・ESG(環境・社会・企業統治)経営に取り組む意欲がある区内中小企業に対し、啓発セミナーを開催するほか、経営計画の策定から実行までを一貫して支援します。
  • 農業体験学校の受講者などが、学校給食・収穫体験の農作物を栽培し、農業の担い手としての経験を積むことで、新たな形の農の継承につなげます。

基本目標3「安心・安全で快適な緑のまち」

緑と環境共生
  • 「板橋区ゼロカーボンシティ表明」の実現に向け、区施設への再生可能エネルギー100%電力の導入や同電力を利用した電気自動車の導入、いたばし環境アクションポイント事業の拡充などを進めます。
  • プラスチックごみ対策として、約100世帯で分別を実施するモニター調査や無作為抽出による区民アンケートを行い、再資源化に向けた検討をさらに深めます。
  • 緑化の推進や区立公園などの維持管理として、街路樹の診断を行うととともに、舟渡水辺公園の川への転落防止策強化を図るなど、安心・安全なまちづくりを進めます。
  • 交通公園として親しまれている板橋公園の再整備は、引き続き基本構想に基づく基本計画の策定を進めます。
万全な備えの安心・安全
  • 新型コロナウイルス感染症対策として、電話相談窓口の設置や病院間連携による転院支援、自宅療養者に対する医療サポート事業などを継続するほか、ワクチンの3回目接種や子育て世帯・住民税非課税世帯などへの臨時特別給付金支給など、区民のみなさんの安心・安全を守る取組を進めます。
  • 舟渡・新河岸地区を中心とした浸水想定区域の総合的な対策として、避難行動要支援者に対する個別避難計画の作成や、河川空間・まち空間が融合した荒川河川区域の一体的な整備を進めます。ソフト・ハード両面から地域防災力の向上を図り、水害対策や荒川河川敷のにぎわい創出を両立させる、新たなまちづくりを進めます。
  • 浸水対策として、低地などに溜まった雨水を河川などに強制排水する排水機所のうち、特に老朽化が著しい三園二丁目の排水機所の改修に向け、浸水地域の調査や改修設計を行います。
快適で魅力あるまち
  • 高島平地域都市再生実施計画に基づき、旧高島七小跡地周辺の再整備地区と高島平駅周辺エリアで形成する交流核エリアで、連鎖的な都市再生を進める取組を具体化します。
  • 駅周辺のまちづくりは、大山駅周辺地区・板橋駅周辺地区・上板橋駅南口駅前地区で都から事業認可・組合設立認可を受けるなど、着実に進展しています。引き続き、快適・便利で、個性・魅力あるまちづくりを進めます。
  • 携帯キャリア端末のGPS統計データの活用により、特定の場所・時間における人の流れ・交通量などを把握し、課題の設定や効果の検証につなげ、様々な施策の企画立案に活かします。

計画を推進する区政経営

  • 「絵本のまち板橋」のブランディングを推進するため、イタリア・ボローニャ国際絵本原画展の開催や外国語絵本の蔵書、印刷製本業の集積など、絵本に関する資源を活かした取組を行います。また、創作者支援などの複合的な視点に立った取組により、新たな絵本文化を展開します。
  • DXの推進として、ICTに関する専門的知見のある外部事業者から技術的な助言・支援を受け、効率的・効果的な業務改善や区民サービスの向上を推進します。
  • マイナポータルを利用した行政手続きのオンライン化を進めます。また、戸籍住民課窓口にキャッシュレス決済を導入し、利便性の向上や感染リスクの軽減を図ります。
  • 「ダイバーシティ アンド インクルージョン」の理解促進として、性的マイノリティ当事者からの意見聴取や学識者による助言などを受けるための検討委員会の設置、区民意識の実態調査を行い、パートナーシップ制度の検討を進めます。

令和4年度当初予算の規模

一般会計

  • 令和4年度…2297億9000万円
  • 令和3年度…2209億4000万円
  • 伸び率…4.0パーセント

特別会計(国民健康保険事業)

  • 令和4年度…558億9000万円
  • 令和3年度…528億2000万円
  • 伸び率…5.8パーセント

特別会計(介護保険事業)

  • 令和4年度…452億700万円
  • 令和3年度…440億7000万円
  • 伸び率…2.6パーセント

特別会計(後期高齢者医療事業)

  • 令和4年度…135億900万円
  • 令和3年度…124億6000万円
  • 伸び率…8.4パーセント

特別会計(東武東上線連続立体化事業)

  • 令和4年度…1億5000万円
  • 令和3年度…9000万円
  • 伸び率…66.7パーセント

合計

  • 令和4年度…3445億4600万円
  • 令和3年度…3303億8000万円
  • 伸び率…4.3パーセント

注:伸び率は、小数点以下第2位を四捨五入しています。

おわりに

 令和4年度は、「区制90周年 持続可能な未来を創る安心・安全予算」とする予算案を編成しました。
 区制施行90周年を契機として、今までの価値観に捉われず、ポストコロナを見据えた新たな挑戦の機会であると捉え、行政サービスの質の向上を図り、持続可能な区政を実現します。
 今後も、基本構想の将来像「未来をはぐくむ緑と文化のかがやくまち“板橋”」を実現し、「東京で一番住みたくなるまち」と評価されるまちをめざして邁進します。

問い合わせ

政策企画課計画・SDGs係 電話3579‐2013

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