令和2年12月28日 住民主体型介護予防事業「10の筋トレ」が厚生労働省老健局長優良賞を受賞

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ページ番号1029530  更新日 2020年12月28日

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高齢者が住みやすいまち“板橋”を象徴する事業が栄誉ある賞を受賞!

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坂本区長から感謝状を贈呈される関係者

12月25日(金曜日)、板橋区は、区内で『暮らしを拡げる10の筋力トレーニング』に取り組んでいる板橋区リハビリテーションネットワークに対し、厚生労働省主催の「第9回健康寿命をのばそう!アワード」において厚生労働省老健局長賞を受賞したことから、坂本区長よりその功績を称え、感謝状の贈呈を行った。

『暮らしを拡げる10の筋力トレーニング(以下、10の筋トレ)』とは、群馬大学が開発した筋力トレーニングで、「階段を昇る、高い所の物を取る」などの生活機能に直結した筋力を鍛える10種類の運動のこと。先行研究では、筋力・生活機能維持改善に加え医療費抑制の効果が実証されている。

これまでの介護予防は、生活機能が低下した高齢者への個別直接的な支援であり、生活機能の維持や費用対効果などの課題が全国的に指摘されていた。そこで国はこれからの介護予防について、高齢者を年齢や心身の状況などによって区別するのではなく、住民運営の通いの場を地域に展開し、人と人とのつながりを通じて、参加者や通いの場が継続的に拡大していく地域づくりへと転換した。

板橋区においても平成29年度から、住民主体の運営が可能で、かつ生活機能を高める効果がある「10の筋トレ」を板橋区版AIPの一環として導入。住民運営グループの立ち上げや継続支援を行うことにより、高齢者の通いの場を地域に展開している。区で実施する「10の筋力トレ」については、東京都が住民運営型介護予防モデルとして推奨している鬼石モデル※を、開発者である東京都立大学の浅川康吉(あさかわ・やすよし)教授と、板橋区地域リハビリテーション・ネットワーク(自主活動団体)との協働で検討を加え、都市型モデルへと改変。令和2年12月時点で、80グループ(約1600名)が立ち上がっている。

コロナ禍での新たな取組としては、ZOOMを活用した「オンライン10の筋トレ」を10月からスタートするとともに、活動場所の拡大に向けて、東京都都営住宅経営部経営企画課「東京みんなでサロン」モデル事業を活用し、都営住宅集会所での「10の筋トレ」による通いの場を地域に展開する準備を行っている。

板橋区は、日本経済新聞社が、令和2年に実施した全国792市と東京23区(回答は724市区)を対象にした「第3回 介護・高齢化対応度調査」において、全国2位(都内1位)の評価を得ており、今回の受賞をきっかけに、高齢者が住みやすい街“板橋”を支える団体のさらなる飛躍につながることを期待している。

今後とも区は、「板橋区版AIP」の推進をはじめ、利用者のケアプラン点検など要介護者・要支援者向けの保健サービスの充実、65歳以上のシニア世代だけでなく、少し前のプレシニア世代(概ね50~64歳を想定)に健康づくりと生きがいづくりを推進していく。

※鬼石(おにし)モデル

群馬大学が開発し、旧群馬県多野郡鬼石町(現藤岡市)で実施され効果を上げた筋力トレーニング。初級、中級、上級のプログラムを1年間かけて実施する。継続して住民運営で続けることが出来、体力や状態に応じて重りを使用することで、様々な方が一緒に運動できるなどの工夫がされている。

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健康生きがい部 おとしより保健福祉センター 介護普及係
〒174-0063 東京都板橋区前野町四丁目16番1号
電話:03-5970-1120 ファクス:03-5392-2060
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