ロゴマークについて(開館30周年記念)

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ページ番号4000012  更新日 2020年3月17日

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ロゴマーク誕生秘話

東京都23区初の区立美術館として誕生した板橋区立美術館は、2009年5月20日に開館30周年を迎え、その記念事業の一環として新たにロゴマークを作成いたしました。

写真
駒形克己氏(右)と安村元館長(左)

当館が依頼したのは、デザイナー・造本作家として世界的に活躍されている駒形克己(こまがた・かつみ)氏です。駒形氏は、『ブルーノ・ムナーリ展』(2007年12~2008年1月、板橋区立美術館ほか開催)の図録デザインを担当し、ワークショップなどを通して、当館と交流を深めてきました。

駒形氏と当館はロゴマークを作成するにあたり、館内スタッフ(学芸・事務・受付・設備清掃等々)、マスコミ・編集者・企業・他館学芸員等、当館と交流のある人々を対象にアンケート調査を行いました。当館の第一印象や、活動内容、今後の希望などについての調査結果をもとに、美術館スタッフとの話し合いを重ねながら完成にこぎつけました。
私たちスタッフとの話し合いの中で、大変印象的だったのは、「私一人がロゴマークを作るのではなく、皆さんと一緒に生み出したい」という駒形氏の言葉です。自分自身のイメージだけでデザインするのではなく、様々な意見を取り入れながら作り上げていくことによって、デザインを皆で「生み出す」のだという駒形氏のスタンスに私たちは感動しました。

こうして誕生した、新しいロゴマークですが、皆さんはご覧になってどのように感じましたか!?アンケート調査の結果、当館の印象は「アットホーム」と答えた方が圧倒的に多かったのですが、このマークからもどこか温かい雰囲気が感じられるような気がします。そして、枠からはみ出したような形は、ひとつの型にはまらない自由なイメージ、なのでしょうか!?
「既成のものを独自の視点で切り口を変えて再構成し展示する板橋区立美術館の手法を、ロゴマーク作りにも応用しました」と駒形氏は語っています。
そして、このロゴマークは一つの形に止まらず、自在に変化するという特徴を持っています。 itabashi(板橋)の「 i 」を色面分割し、それを三次元に解体して再び二次元で再構成した形がベースになっているというユニークな発想。そして、ロゴマークは通常、形や色が固定されてしまいますが、今回のそれは、例えば背景の色に合わせて色相を変えて使用できるという、これまでにない斬新なものとなりました。ちょっと難しい説明になってしまいましたが、まるでレゴのブロックのように、ロゴマークが動物に形を変えてしまうこともできるという楽しいものです。

当館では今後もロゴマークのもつデザインの力を最大限利用し、皆さまに楽しんでいただけるような美術館にしていきたいと考えています。どうぞご期待ください。