柳下二美人図 西川祐信 江戸時代
- 技法
- 絹本著色
- サイズ
- 94.6cm×43.3cm
祐信は京都の人で、西園寺家に仕え、狩野派と土佐派の両方を学んだといわれます。肉筆美人画や女性の風俗を描いた絵本の挿絵を多く手がけ、のちの江戸の鈴木春信らに影響を与えました。
柳に萌え出でた芽を喜ぶように翻えるつばめと女性はそれぞれ対になって顔を見合わせています。
左の女性は花車を引き、右の女性は団扇(うちわ)を手にしており、春から夏への季節を象徴するようです。着物を持ち上げて裾から足をのぞかせる立姿、立てひざのいずれもこの時期の美人図の代表的な姿です。
NISHIKAWA Sukenobu