教育広報「教育の板橋」(テキスト版)第119号 1面
教育広報 教育の板橋 2025年1月14日号 第1面です
確かな学力の定着・向上、生涯にわたって自ら学び続ける力の育成をめざしていきます
令和7年度 全国学力・学習状況調査の結果と今後の取組について
令和7年4月、全国の小学校第6学年と中学校第3学年の児童・生徒を対象に、全国学力・学習状況調査が実施されました。今年度は国語、算数・数学、理科の調査を実施しました。なお、中学校理科はCBT調査注:により行いました。
注:CBT調査:CBT コンピューター・ベースド・テスティング。一人一台端末を用いてコンピュータ上で実施する方式の調査。
教科に関する調査の結果
【全国平均正答率との比較】
板橋区の平均正答率について全国と比較しました。 令和7年度は、小学校は、全国平均と比較して、国語0.2ポイント・算数5.0ポイント・理科1.9ポイント上回り、全国を超える結果となりました。
中学校は、全国平均と比較して、国語1.7ポイント・数学2.7ポイント上回りました。理科はIRTスコアでの比較で6ポイント下回りました。
各教科の分析は以下のとおりです。
・小学校は無解答の割合が全国平均よりも高いが、近年改善傾向をたどっている。中学校は国語・数学の無解答の割合が全国平均よりも低い。
・小・中学校ともに国語では、学んだ知識・技能を活用し、目的や場面に応じて適切に活用・判断する問題の正答率が低い傾向にある。
・小学校算数では、分数や百分率の意味や概念を理解した上で、操作・解釈する問題の正答率が低い傾向にある。
・中学校数学では、抽象的な概念について具体的な文脈の中で解釈し、正確な言葉や数式を用いて論理的に説明する問題の正答率が低い傾向にある。
・小学校理科では、複数の科学的な概念や条件を同時に考慮し、それらの因果関係を正しく捉える問題の正答率が低い傾向にある。
・中学校理科では、学んだ知識を活用して、目に見えない事象や与えられた情報を適切な形式(モデル、文章、図など)で表現し直す問題の正答率が低い傾向にある。
学力の定着・向上に向けた学校の取組
【「板橋区 授業スタンダード」の徹底、「板橋区 授業スタンダードS」の推進】
板橋区立小中学校では、「板橋区 授業スタンダード」に基づく授業を全校で実施しています。「1学習課題・めあての設定→2児童・生徒が自力で問題解決→3考えを共有し、集団で問題解決→4まとめ・振り返り」という基本の授業の流れに沿って授業を進めながら、学力の定着を図っています。
また、児童・生徒が、自分に合った学習内容、方法、ペース、順序を自己選択、自己決定し、学びを自己調整しながら進める学習過程「板橋区 授業スタンダードS」を推進しています。これにより、児童・生徒の多様性を包摂しながら、一人一人が「自立した学習者」として学び続けていく力を身に付けることをめざしています。
【小中一貫教育に向けた取組】
22の学びのエリア(中学校区)の小中学校で全国学力・学習状況調査の結果を共有し、9年間を通して学力の定着・向上をめざします。「板橋区 授業スタンダード」や「板橋区 授業スタンダードS」といった学習の進め方の他に、「読み解く力の育成」や「一人一台端末の活用」などの視点を取り入れた授業革新を進め、児童・生徒が「生涯にわたって主体的に学び続ける力」を育成します。
児童・生徒質問調査に関する調査結果
【経年変化】
学習指導要領の趣旨を踏まえた教育活動の取組状況やウェルビーイングの向上について、令和4年度以降、5ポイント以上増加したものをいくつかご紹介します。
〈小学校〉
〇課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいる。
〇総合的な学習の時間で、自分で課題を立てて情報を集め整理して、調べたことを発表するなどの学習活動に取り組んでいる。
〈中学校〉
〇地域や社会をよくするために、何かしてみたいと思う。
〇将来の夢や目標を持っている。
〇学校に行くのが楽しいと思う。
〈小中共通〉
〇自分の考えを発表する機会で、自分の考えがうまく伝わるよう、資料や文章、話の組立などを工夫して発表している。
〇自分には、よいところがある。
〇先生が、自分のよいところを認めてくれている。
これらの結果から、教育活動の取組が、児童・生徒の学習面での主体性向上に加えて、自己肯定感や学校生活への満足度といった非認知能力の向上にもつながっていると考えられます。今後も、学力の定着・向上とともに、児童・生徒のウェルビーイングの向上をめざして、教育活動の改善・充実に努めていきます。
【一人一台端末の活用】
学習の中でPC・タブレットなどのICT機器を活用することについて、どの質問項目でも、小中ともに8割以上の児童・生徒が肯定的な回答をしています。今後も継続して、児童・生徒がICT機器を自らの学習道具として主体的に使える力を育んでいきます。
結果から、情報収集や資料作成など基本操作には一定の習熟がある一方、協働的な活用や思考の可視化には課題が見られます。学習の中で、児童・生徒が自分の必要感に応じて一人一台端末を活用したり、共同編集や意見交流での整理・発信に生かす仕組みを整えたりしながら、端末活用を「学びの質の向上」へより一層結び付けることをめざしていきます。また、情報活用能力や情報モラルの育成にも取り組んでいきます。
学力の定着・向上や、児童・生徒が生涯にわたって主体的に学び続ける力を育成するためには、学校での学びに加え、家庭や地域との連携も必要だと考えています。引き続き、学校とともに児童・生徒の豊かな成長を見守り、支えてくださいますよう、お願いします。
|
小学校 |
平均正答率(%) |
令和6年度 における差 |
令和5年度 における差 |
令和4年度 における差 |
||
|---|---|---|---|---|---|---|
|
国語 |
区 |
69 |
差 |
ー |
ー |
ー |
|
都 |
70 |
-1.0 |
0 |
0 |
-3.0 |
|
|
国 |
68.8 |
+0.2 |
+2.3 |
+1.8 |
+0.4 |
|
|
算数 |
区 |
63 |
差 |
ー |
ー |
ー |
|
都 |
64 |
-1.0 |
-1.0 |
-1.0 |
-2.0 |
|
|
国 |
58.0 |
+5.0 |
+3.6 |
+3.5 |
+1.8 |
|
|
理科 |
区 |
59 |
差 |
ー |
ー |
ー |
|
都 |
60 |
-1.0 |
ー |
ー |
-1.0 |
|
|
国 |
57.1 |
+1.9 |
ー |
ー |
+0.7 |
|
|
中学校 |
平均正答率(%) |
令和6年度 における差 |
令和5年度 における差 |
令和4年度 における差 |
||
|---|---|---|---|---|---|---|
|
国語
|
区 |
56 |
差 |
ー |
ー |
ー |
|
都 |
57 |
-1.0 |
-1.0 |
-2.0 |
-2.0 |
|
|
国 |
54.3 |
+1.7 |
+1.9 |
+0.2 |
-1.0 |
|
|
数学 |
区 |
51 |
差 |
ー |
ー |
ー |
|
都 |
53 |
-2.0 |
-1.0 |
-3.0 |
-3.0 |
|
|
国 |
48.3 |
+2.7 |
+3.5 |
±0 |
-0.4 |
|
|
理科 |
区 |
497 |
差 |
ー |
ー |
ー |
|
都 |
506 |
-9 |
ー |
ー |
-3.0 |
|
|
国 |
503 |
-6 |
ー |
ー |
-1.3 |
|
問い合わせ
指導室 電話番号03-3579‐2643
学校訪問の様子を公開しています
教育長や教育委員会の職員が訪問した学校の様子を随時区ホームページで公開しています。ぜひご覧ください。
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