Bologna Report 2002

板橋区立美術館の方から、国際電話で連絡を頂いたのは1月下旬のことでした。
私は英語が苦手で、絵本の出版歴もありません。行ったところで何ができるのかもわかりませんでしたが、とにかく今回の入選をきっかけにボローニャへ行ってみることにしました。
街も歩いてみたかったので、見本市が始まる一週間前にボローニャへ入りました。
初日の朝、ボローニャのシンボルといわれている斜塔に登りました。階段は木でできていて、上るのは大変でしたが、頂上からの景色はとてもきれいでした。フィレンツェやローマのように観光の街ではないところが、新鮮でとても心地よかったです。
見本市の会場は一日ではとても見て回ることのできない広さでした。世界中から作品ファイルをかかえた絵本作家志望の人々や、イラストレーター、翻訳家、出版社の人々などが集まっていました。版権を売りにきているだけのところも多く、作品ファイルは見てもらえないところもありました。
会場内にはカフェやレストランもあり、歩き疲れた時にバールで飲んだブラッドオレンジジュースは、とてもおいしかったです。
見本市初日の夜には食事会で、いろいろな方々とお話することもできました。

Dinner's ready!
今回のボローニャへの旅は、街を歩きまわったり、実際に会場でいろいろな国の絵本を見ることができたことで、日本や今いる場所の良いところや問題点に気づくことができました。そして、今までは漠然と思っているだけだった絵本作りを始める良いきっかけになりました。
いつか絵本が出来たら、またボローニャへ行ってみたいです。
イラスト/題字/写真/文
Michiko Hirokawa
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