パリ2024オリンピック競技大会に出場した区ゆかりの選手を紹介します。
競技名:フェンシング
パリ2024オリンピック競技大会におけるフェンシング競技は、オリンピック開会式翌日の2024年7月27日(土曜日)から8月4日(日曜日)の9日間で行われました。
最初の3日間で個人種目が行われ、1日目が女子エペ、男子サーブル、2日目が女子フルーレ、男子エペ、3日目が女子サーブル、男子フルーレ。残りの6日間で団体種目が行われました。
板橋区ゆかりの選手として、板橋区スポーツ大使の3選手が出場しました。
女子サーブル 江村美咲(えむら・みさき)選手
【出場競技】
女子サーブル個人/団体
【試合結果】
女子サーブル個人:9位
女子サーブル団体:3位(銅メダル獲得)
【板橋区との関係】
板橋区内の中学校出身、板橋区在住
板橋区スポーツ大使
【選手紹介】
フェンシングの日本選手として初めて世界選手権を2連覇した日本のエースです。
身長1メートル70センチと大柄な外国人選手にも見劣りしない体格で、フットワークを生かしたロングアタックや相手の裏を突く高い技術に加え、駆け引きを楽しむ精神的な強さを兼ね備えています。
初出場の東京2020オリンピック競技大会では個人戦は3回戦敗退でしたが、日本代表のコーチに就任したフランス人のジェローム・グースコーチの指導のもと、急速に力を伸ばして国際大会でも安定した成績を残すようになりました。
2023年7月の世界選手権(イタリア/ミラノ)では大会2連覇を果たしたほか、2024年3月のワールドカップ(ベルギー/シント-ニクラス)では準優勝し、パリ2024オリンピック競技大会の日本代表に選出されました。
パリ2024オリンピック競技大会では、開会式において日本選手団の顔となる『旗手』を務めました。そして、女子サーブル競技で日本史上初となる銅メダルを獲得しました。
女子フルーレ 上野優佳(うえの・ゆうか)選手
【出場競技】
女子フルーレ個人/団体
【試合結果】
女子フルーレ個人:20位
女子フルーレ団体:3位(銅メダル獲得)
【板橋区との関係】
- 板橋区在住
- 板橋区スポーツ大使
【選手紹介】
身長1メートル60センチと小柄ですが、フットワークとスピードを生かした攻撃が持ち味です。
6歳で競技を始め、小学生のころから国内外の大会で活躍し、16歳で出場した2018年のジュニア世界選手権やユースオリンピックで優勝を果たしました。
若手のホープとして初出場した東京2020オリンピック競技大会では個人戦で準々決勝まで進み、その後も国際大会で活躍を続けて個人の世界ランキングでは日本勢の2番手に付けています。
また、2022年にポーランドで開催されたワールドカップ女子フルーレ団体で銀メダルを獲得したほか、2023年にイタリアのミラノで開催された世界選手権では女子フルーレ団体として16年ぶりのメダル獲得となる、銅メダルを獲得するなど世界大会において輝かしい成績を収め、パリ2024オリンピック競技大会の日本代表に選出されました。そして、女子フェンシングで日本史上初となる銅メダルを獲得しました。
男子エペ 加納虹輝(かのう・こうき)選手
【出場競技】
男子エペ個人/団体
【試合結果】
男子エペ個人:優勝(金メダル獲得)
男子エペ団体:準優勝(銀メダル獲得)
【板橋区との関係】
- 元板橋区在住
- 板橋区スポーツ大使
【選手紹介】
身長1メートル73センチと小柄ながらダイナミックな攻撃が持ち味で、スピードをつけて前に突進する技やカウンター攻撃など巧みな技術で相手を翻弄します。
初出場の東京2020オリンピック競技大会ではチームの主力として金メダル獲得に貢献したほか、2023年2月のワールドカップ(ドイツ/ハイデンハイム)の個人戦では優勝を果たし、個人の世界ランキングで1位に立ちました。
2024年5月のグランプリ大会(コロンビア/カリ)の個人戦でも優勝するなど、パリ2024オリンピック競技大会に向けて調子を上げていました。
そしてパリ2024オリンピック競技大会では、個人戦で見事快勝し、金メダルを獲得しました。このメダル獲得は、日本男子フェンシング史上初の大快挙となりました。この偉業のみならず、団体戦でも銀メダルを獲得しました。
競技名:レスリング
パリ2024オリンピック競技大会におけるレスリング競技は、8月5日(月曜日)から8月11日(日曜日)の7日間で行われました。※女子6階級、男子12階級の合計18階級
板橋区ゆかりの選手として、平成26年3月15日・16日に区立小豆沢体育館で「2014年シニア女子レスリングワールドカップ」が開催されたことを契機に、板橋区スポーツ大使を委嘱した「全日本女子レスリングチーム」から6選手が出場しました。
女子50キログラム級 須﨑優衣(すざき・ゆい)選手
【出場競技】
女子50キログラム級
【試合結果】
3位(銅メダル獲得)
【板橋区との関係】
板橋区スポーツ大使
【選手紹介】
スピードに乗ったタックルを中心に、多彩な技による攻撃が最大の持ち味です。
早稲田大学在学中の東京2020大会では、全試合をテクニカルスペリオリティで勝利、なおかつ無失点という圧倒的な強さで金メダルを獲得しました。
初のオリンピック以降も全日本選手権、全日本選抜選手権といった国内大会はもちろん、世界選手権でも2022年から連覇中。2022年にはU23世界選手権のタイトルも獲得し、史上初のグランドスラム(カデット、ジュニア、U23、シニア、オリンピックの5大世界大会優勝)という前人未到の記録も達成しました。
パリ2024オリンピック競技大会に向けても視界は良好で、レスリング界の枠を超えて、世界でも高い注目を集めるアスリートの1人として、大会2連覇に挑みました。
女子53キログラム級 藤波朱理(ふじなみ・あかり)
【出場競技】
女子53キログラム級
【試合結果】
優勝(金メダル獲得)
【板橋区との関係】
板橋区スポーツ大使
【選手紹介】
4歳の時に父・俊一さんが運営する「いなべレスリングクラブ」で競技人生をスタートしました。その後は、全国少年少女選手権4度優勝、全国中学生選手権2度優勝を経て、2018年にアジア・カデット(現U17)選手権、世界カデット選手権、U15アジア選手権で連続優勝。2019年には、インターハイ53kg級で1年生チャンピオンに輝きました。
2020年は「クリッパン女子国際大会」カデットで連覇達成。2021年は、明治杯全日本選抜選手権で勝って初の世界選手権に出場。「17歳10か月25日」で優勝し、現在の年齢のルールになってから世界歴代2位の年少チャンピオンとなりました。
2022年全日本選手権と2023年明治杯全日本選手権を勝ち抜き、2年ぶりの世界選手権出場を決めました。この間、2度の国際大会とアジア選手権でも優勝し、その後の世界選手権では2年ぶりの世界一に輝きました。
パリ2024オリンピック競技大会では、無敗のまま(国内外通算133連勝を継続中)金メダル獲得に挑みました。
女子57キログラム級 櫻井つぐみ(さくらい・つぐみ)
【出場競技】
女子57キログラム級
【試合結果】
優勝(金メダル獲得)
【板橋区との関係】
板橋区スポーツ大使
【選手紹介】
高知・高知クラブ時代の2014~16年全国中学生選手権で3連覇を達成し、全国中学選抜選手権は2014・16年の2度優勝。2019年には、全日本女子オープン選手権優勝、全日本選手権2位とシニアの舞台で台頭しました。
2021年全日本選手権から57kg級へアップし、この階級で初優勝しました。2022年はアジア選手権、明治杯全日本選抜選手権で優勝。この階級での初の世界選手権代表権を獲得し、見事に優勝しました。
2023年には、この階級で2年連続、通算で3年連続の世界選手権へ出場し、3連覇を達成しました。
2024パリオリンピック競技大会では、十八番の腕取りを武器に、オリンピックの頂点を目指しました。
女子62キログラム級 元木咲良(もとき・さくら)
【出場競技】
女子62キログラム級
【試合結果】
優勝(金メダル獲得)
【板橋区との関係】
板橋区スポーツ大使
【選手紹介】
3歳でレスリングをはじめ、2013年全国少年少女選抜選手権で優勝するも、小中学生時代は全国大会の2位や3位が多かったといいます。2018年には、ジュニアクイーンズカップ・カデット(現U17)46kg級で優勝し、世界カデット選手権でも5試合に勝って優勝しましたが、インターハイは3位と、高校のタイトルは手にできませんでした。
その後、育英大に進み、2021年全日本選抜選手権57kg級2位と飛躍しましたが、前十字靭帯の断裂で戦列を離脱。ブランクを乗り越え、2022年には全日本選抜選手権とプレーオフを勝ち抜き、8月のU20世界選手権では優勝しました。シニアとのW優勝を目指しましたが、準決勝で敗れて3位。その後、62キログラム級へアップし、全日本選手権では見事に優勝しました。
2023年には、2月の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)、6月の明治杯全日本選抜選手権でも優勝しました。
パリ2024オリンピック競技大会では、「アリエフ」を武器にオリンピックの頂点を目指しました。
女子68キログラム級 尾崎野乃香(おざき・ののか)
【出場競技】
女子68キログラム級
【試合結果】
3位(銅メダル獲得)
【板橋区との関係】
板橋区スポーツ大使
【選手紹介】
レスリングとの出会いは、7歳の時にテレビでレスリング選手の浜口京子さんの試合を見て、近くの格闘技ジムで開かれていたキッズレスリング教室に通い始めたことでした。
2020年12月にシニアの全日本選手権でデビュー。高校生ながらいきなり62kg級で優勝を飾ると、パリ五輪代表候補の最有力として注目を集めました。十八番のアンクルホールドは一度セットされると、何度も対戦相手をクルクルと回し、テクニカルスペリオリティを呼び込みました。
2021年からは世界選手権にも連続出場中で、2022年には初めて世界一の座に就きました。
その後階級を上げ、2023年天皇杯全日本選手権において優勝、2024年1月に行われたオリンピック代表決定プレーオフで勝利し、パリオリンピックへの切符を手にしました。その勢いのまま、パリ2024オリンピック競技大会では、オリンピックの頂点を目指しました。
女子76キログラム級 鏡優翔(かがみ・ゆうか)
【出場競技】
女子76キログラム級
【試合結果】
優勝(金メダル獲得)
【板橋区との関係】
板橋区スポーツ大使
【選手紹介】
栃木・サンダーキッズ時代に全国少年少女選手権5度優勝。JOCエリートアカデミーへ進み、中学時代の優勝は2016年全国中学選抜選手権のみに終わりましたが、高校では2017~19年にインターハイ3連覇を達成しました。
この間、2017・18年世界カデット(現U17)選手権優勝、2018年ユース・オリンピック3位、同年全日本選手権72kg級優勝、2019年アジア選手権優勝、同年U23世界選手権2位など国内外で飛躍されました。
その後、東洋大学に進み、76kg級に戻して2020年全日本選手権で優勝しました。2021年の全日本選手権と2022年全日本選抜選手権で勝って世界選手権初出場を決め3位入賞となりました。
2023年には明治杯全日本選抜選手権とプレーオフを勝ち抜き、2度目の世界選手権に挑み、初の世界一に輝きました。
パリ2024オリンピック競技大会では、最重量級とは思えないスピードあるタックルを武器に、オリンピックの頂点を目指しました。
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