チャドクガについて
チャドクガにご注意ください

チャドクガとは毒ガの一種で、板橋区でも幼虫(毛虫)の相談があります。
チャドクガは卵・幼虫・脱皮した殻・さなぎ・成虫のすべての段階で毒針毛(どくしんもう)と呼ばれる毒針を持っており、刺されると激しいかゆみや発疹(ほっしん)が生じます。
被害は幼虫(毛虫)によるものが多く、庭木などの手入れをするときは注意が必要です。
チャドクガの幼虫について
幼虫は4月から6月と、8月から9月の年2回、ツバキ科の木(ツバキ、サザンカ、チャノキなど)に発生します。
卵からふ化すると集団でかたまり葉を食べますが、成長すると樹木全体に広がっていきます。
幼虫の毒針毛は50万本にもなり、長さは約0.1ミリメートルと細かいため、風にのって飛散するおそれがあります(目に見えている長い毛ではありません)。

チャドクガの駆除・防除
幼虫を見つけたら
なるべく皮膚や目を保護して駆除してください(帽子、長袖、首にタオル、ゴーグルなど)。
幼虫が葉にかたまっているうちに、その一帯をビニール袋などで覆い、枝ごと切り取ってしまうのが安全な方法です。
樹木全体に広がったあとも市販の殺虫剤で駆除できますが、幼虫が落ちてきたり、毒針毛が舞い散る可能性があるので注意が必要です。
成虫を見つけたら
チャドクガの成虫も毒針毛を持っています。
壁にとまったところを濡れた布巾などでそっと抑え、そのまま袋に入れて捨ててください。
殺虫剤などをかけると、暴れて毒針毛が飛散するおそれがあります。
発生を予防するには
樹木を点検し、卵のときに駆除することが望ましいです。
卵は10月から5月(卵の状態で越冬する)と、7月から8月頃に葉の裏に産みつけられます。
卵にも毒針毛がついているので触れないように注意し、葉ごと取り除いてください。
剪定を行うと葉や幼虫が見つけやすくなり、チャドクガを捕食する外敵からも見つかりやすくなります。
刺されてしまったら
個人差はありますが、数時間後に激しいかゆみや発疹(ほっしん)が起こります。
症状が悪化する可能性があるので、皮膚をこすったり、かいたりしないでください。
かゆみや発疹(ほっしん)が治るまでは、1・2週間程かかるとされています。
刺されたら、毒針毛がついたところを粘着テープなどで軽く抑え、毒毛を取り除きます。そのあとに水でよく洗い流してください。
症状がひどくなる場合は、皮膚科を受診してください。
衣類などについた場合は、ガムテープなどで毒針毛を取り除き、洗濯機でよくすすぎ洗いをしてください(ほかの洗濯物とは分けてください)。
チャドクガの毒は熱に弱いので、皮膚以外についた場合は50℃以上のお湯で洗うと効果的です。
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