レジオネラについて
1 レジオネラ症
レジオネラ属菌※により引き起こされる感染症です。インフルエンザに似た症状の「ポンティアック熱」や肺炎の症状を引き起こす「レジオネラ肺炎」の二種類があります。レジオネラ症は、レジオネラ属菌を含む細かい水滴を肺まで吸入することにより発症します。乳幼児や高齢者等の抵抗力の弱い人が感染しやすく、人から人へは感染しません。
※レジオネラ属菌
レジオネラ属菌は、土壌や淡水など自然界に広く存在する細菌です。20℃~50℃の人工的な水環境(噴水、循環式浴槽、加湿器など)に侵入すると、配管などのぬめりの中で大量に増殖しやすくなります。そのため、給湯設備(電気温水器など)、循環式浴槽、加湿器などでレジオネラ属菌が検出されることがあります。
2 症状
レジオネラ肺炎:潜伏期間は、2~10日。高熱、寒気、筋肉痛、吐き気、意識障害などを主症状とする肺炎です。
ポンティアック熱:潜伏期間は、1~2日。発熱を主症状とし、寒気、筋肉痛などを伴います。
3 家庭内で気をつけること
[1] 風呂
こまめに浴槽水を換え、定期的に清掃しましょう。特に24時間風呂の場合は、浴槽だけでなく、配管等もぬめりが残らないように定期的に清掃しましょう。
[2] 加湿器(加熱をしないタイプの加湿器)
タンクの管理が悪いと、タンク水内でレジオネラ属菌が増殖することがあります。タンクは定期的に清掃し、衛生的な水を使用しましょう。長期間使用しない場合は、一旦タンクの水を捨て、使用時に水を入れましょう。
4 公衆浴場など
公衆浴場、旅館、プール施設について、法令の基準(ろ過器、配管などの洗浄・消毒の徹底など)に基づき適正に管理するよう監視・指導しています。
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