広報いたばしテキスト版(令和4年10月1日号特集版)2面・3面

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ページ番号1041229  更新日 2022年10月1日

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みんなで描く未来パレット

 まちというキャンバスに描かれた、色とりどりの物語。一人ひとりの物語が、板橋のまちを彩ります。これまでも、これからも、それぞれの想いを色にのせて。

ここにしかない魅力を伝え続けたい

仲宿商店街振興組合理事長 星野久男

仲宿の発展とともに

 仲宿で商店会活動が始まったのが昭和24年です。父がこの場所で商売を始めたのは、昭和30年のことでした。当時はまだ、お隣の不動通りがメインストリートで、こちらは人もまばらなサブストリートといった趣でした。ですからそこら中で、商店の子どもたちが遊べる空き地がたくさんありました。
 そこからみるみるうちに人も増えてきて、昭和35年頃には仲宿商店街が大きなにぎわいを見せるようになりました。かつては商店街の端に工場があり、そこで人の波が途切れていました。やがて工場が閉鎖となり、その後に建ったのが当時、都心の一部にしかなかったデパート系列のスーパーマーケットです。商店街の端にできたことで、商店街の隅々まで、人があふれるにぎやかなまちになっていきました。

変わるものと変わらないもの

 昔は、お客様も店側も地元の人間同士で、敬語は使っていませんでした。子どもの頃から知り合いで、親戚に近い雰囲気でした。今はそんなやり取りは減っていて、人間関係の密度という意味では、昔より薄まった部分があるかもしれません。反面、こうした変化によって気づいたこともあります。
 私たちはこれまで、物の売り買いの場を提供していると思ってきました。しかし同時に、人と人が声を掛け合ったり、会話をしたり、姿を見せ合ったりする場を用意してきたようにも思います。商店街とは、人と人をつなぐ場と言った方が正確かもしれません。直接人と会わなくても物の売り買いができる今の時代、昔ながらの息づかいが感じられる商店街の役割は、今後ますます大切になるのかなという気がしています。

自分たちらしく関わりをもてるまち

編集者・デザイナー 松本浄・松本初夏

まちに参加する喜び

 子育てをしているうちに知り合いが増え、仕事のスキルを活かしたお手伝いを引き受けているうちに、気付いたらおむすびカフェ「板五米店」や「NPO法人ドリームタウン」などの地域企業や団体ともお仕事をするようになりました。一方で、遊び・学びで地域交流を図るプロジェクト「ひらめきドア」や、地域を題材にボードゲームを作る「いたばしの地域ボードゲーム会」など、遊び心による活動も行っていて、さまざまな形で地域と関わっています。
 自分たちの作ったロゴマークがまちの風景の一部になったり、ここに暮らす人々と一緒にプロジェクトを進めたりしていると、好きなことでまちに居場所ができていく喜びを覚えます。

地域好きの集まりが心地いい

 自分たちがデザインした板橋グッズや板橋ボードゲームを作るなど、まちをテーマにした活動をしていると、色々な地域好きの方たちに出会えます。不思議なことに、彼らはみな一様にポジティブだったりします。まちに対する不満があったとしても、愛情ある自虐ネタにして笑うような、前向きな人が多い気がします。だから、まちをテーマにした活動はとても楽しく、居心地がいいコミュニティ活動でもあります。
 地域活動を続けることは、楽しい仲間と一緒に笑って過ごすことです。社会的には小さな活動ばかりかもしれませんが、これからも無理なく、自分たちらしく、板橋区民であることを全力で楽しもうと思います。

自分の好きな自分でいるために

板橋区スポーツ大使 フェンシング世界選手権カイロ大会金メダリスト 江村美咲

世界を意識し始めた子ども時代

 大分県生まれですが、小学5年生のときに父の仕事の関係で板橋に引っ越してきました。フェンシングは小学3年生で始めて、中学生で種目を転向し、大きな大会で優勝したり、強化プログラムの選手たちと知り合ったりしていくうちに、段々とオリンピックなどの世界的な舞台での活躍を本気で考えるようになっていきました。
 一方で、今までで一番大変だったのも中学時代でした。指導が合わず、心身ともに疲弊しきってしまったことがあります。私ひとりではどうすることもできなかった問題ですが、協会側が動いてくれたおかげで、フェンシングを好きなままでいることができました。好きなものを好きでいるための環境を整えることも重要だと思うようになりました。

真剣勝負を楽しんだ先に結果がある

 フェンシングには「個人戦」・「団体戦」がありますが、どちらも一人で戦っているわけではありません。コーチ・チームメイト・家族など周囲の支援を始め、自分の生活リズムを支える環境はとても大切です。海外遠征などで生活環境が変わったときは、板橋っていいまちだなぁと改めて思ったりします。板橋には人とまちが一緒に育っていく雰囲気があると思います。子どもの頃に遊んだ大原公園が今も子どもたちに使われているのを見ると、うれしくなります。
 今後の目標は、2024年パリ五輪や世界ランキング1位などですが、何よりも「真剣勝負を楽しむことができるか」を大切にしたいです。常に「自分の好きな自分」でいられるように、毎日を過ごしたいと思います。

人と人とのつながりがたくさんあるまち

淑徳高校社会福祉部部長 片倉心響

学校の内と外をつなぐ活動

 淑徳高校社会福祉部は、学校のある板橋周辺の社会課題に向き合う活動をしています。生徒たち自身がプロジェクトを立ち上げ、企画立案から運営までを行っていて、在校生ならだれでも入部できます。学校の中だけで終始する活動がほとんどない、というのが大きな特徴で、英語部と一緒に小学生に英語絵本の読み聞かせ活動を行ったり、高島平の子ども食堂を手伝ったりと、生徒たちが持っている行動力を、地域活動へとつないでいく役割を担っています。
 コロナ禍では活動が制限される場面もありましたが、校内でフードドライブを実施して板橋フードバンクに寄贈したり、衣服のリユースを推進する「ふくのわプロジェクト」に参加したり、感染リスクを抑えながらできることを考えて行ってきました。

社会福祉という助け合い

 学外で起きている現実的な問題に接すると、社会の厳しさに直面することも少なくありません。憤り・無力感を感じることもあります。でも、目の前で私たちの小さな行動に「助かるよ」「ありがとう」と言ってくれる人がいることも事実で、そういった声に支えられながら、「私にもできることがあるんだ」と励まされています。
 社会福祉というと、恵まれないだれかへの施しのように捉えられてしまうこともあります。しかし、暮らしていくうえで、互いに助け合うのは当たり前のことです。
 人付き合いの盛んな板橋というまちは、社会福祉を人付き合いの一環として、自然に捉えることができる土壌があると思っています。だれにとっても暮らしやすいまちであるために、まちの一員としてこれからも関わり続けたいと思っています。

板橋90年の歩み

  • 1932(昭和7年)…昭和7年10月1日、東京市に板橋区が誕生しました。お祝いムードの区民の様子です。
  • 1954(昭和29年)…ハッピーロード大山商店街の前身の大山銀座商店街です。当時から活気にあふれていました。
  • 1972(昭和47年)…板橋十景の一つ「板橋」。当時から区民に親しまれており、落成式も多くの人でにぎわいました。
  • 1986(昭和61年)…区役所の新庁舎と地下鉄駅舎の開通式です。駅直結の庁舎となり、利便性が向上しました。
  • 1998(平成10年)…現「板橋Cityマラソン」の第1回の様子です。区民の健康づくりに一役買っているイベントです。
  • 2021(令和3年)…板橋区平和公園内にリニューアルオープンした中央図書館は、区民の憩いの場となっています。

90周年記念企画盛りだくさん

10年後のみらいにときめく メッセージ募集

 10年後の板橋やご自身・家族・友人に向けたメッセージを、90周年記念展示で募集します。集めたメッセージはタイムカプセルに入れ、区制施行100周年に開封して展示する予定です。「みらいの木」オブジェが出現します。鳥のカードにメッセージを書いて、みんなで木を彩りましょう。
とき 10月3日(月曜日)から14日(金曜日)(8日(土曜日)・10日(祝日)を除く)、午前9時から午後5時
ところ プロモーションスペース(区役所1階)
注:区ホームページの投稿フォーム・各種SNSでも募集しています。詳しくは、区ホームページをご覧ください。

90周年記念誌・リーフレットを作成しました

 区の歴史・取組を魅力的な写真とともに紹介しています。90周年記念展示などでの配布や、区ホームページでご覧になれます。

90周年記念オリジナルフレーム切手を販売中

 区内の今昔、代表的な施設の写真を取り入れたオリジナルデザインです。90周年の記念に、ぜひお買い求めください。
販売場所 区内の郵便局・郵便局ネットショップ
販売価格 1シート920円(84円切手5枚)
販売数 900シート

いずれも

 詳しくは、下記のリンクをご覧ください。

問い合わせ

広聴広報課プロモーション係 電話3579-2515

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政策経営部 広聴広報課 広報係
〒173-8501 東京都板橋区板橋二丁目66番1号
電話:03-3579-2022 ファクス:03-3579-2028
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