広報いたばしテキスト版(令和5年1月1日号)2面・3面

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ページ番号1043778  更新日 2023年1月1日

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人とのふれあいが私を新しくする

昨年を振り返って

区長 坂東さんは、昨年は歌舞伎の舞台に加え、NHK大河ドラマでのご活躍があり、そして板橋区観光大使も務めていただき、お忙しい1年だったと思います。どのような年でしたか。
坂東彌十郎さん(以下、坂東) おかげさまで随分と仕事のお声がかかりまして、これまで以上に活動の幅が広がった1年でした。昨年1月にNHK大河ドラマの放送が開始されてからは、こんなにも反響があるのか、と驚いています。区内のお店で食事をすることが多いですが、声をかけてもらうことが急に増えましたよ。また、3年ぶりに開催された板橋区民まつりに、板橋区観光大使として参加させていただいたことも嬉しかったです。
区長 区では、昨年は、長期化するコロナ禍や原油価格・物価高騰などの影響により、厳しい社会経済状況が続く中、「東京で一番住みたくなるまち」の実現をめざし、「いたばしNo.1実現プラン2025」に掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)戦略」「デジタルトランスフォーメーション(DX)戦略」「ブランド戦略」の3つの重点戦略を着実に推進してまいりました。また、区制施行90周年を迎えるとともに、絵本のまちを軸とした持続可能なまちづくりへの取組の推進が評価され、国から「SDGs未来都市」に選定されるなど、未来を見据えた大きな変革の年でもありました。
坂東 区政も大きな変化がある1年でしたね。歌舞伎界でも、コロナの影響は大きく、舞台が休演になることもありました。その中でも、いかにみなさんに安心・安全に観ていただけるかということを常に考えていました。
区長 安心・安全というのは大切なキーワードですね。区政においても、区民のみなさんの安心・安全な暮らしや地域経済活動を支えるために、日々全力で取り組んでいます。

伝統の継承、創造・革新

区長 歌舞伎は大変歴史が長いものですよね。今日まで歌舞伎が続いているのは、これまで培われてきた伝統・文化を継承しながらも、常に時代の潮流を捉え、創造・革新を行ってきたからではないですか。
坂東 歌舞伎は、今から400年以上前の江戸開幕の年に生まれたと言われています。庶民の間で生まれて支持され、時に幕府から抑圧を受けながらも、栄枯盛衰を繰り返してきました。そうした歴史の中で、人々の知恵・エネルギーを取り込みながら今に続いてきたと思います。
区長 重要な根幹の部分は守りながら、常に新しい風を取り込んでいく、と。
坂東 そうなんです。「傾奇者(かぶきもの)」と言う言葉がありますが、歌舞伎とは本来尖(とが)ったものなのです。400年以上にわたり人々に支えられてきた側面と最先端な側面が、今の歌舞伎を形作っていると思います。
区長 区政でも伝統の継承と創造・革新は非常に重要で、「SDGs未来都市」はまさにこれに通じるものです。区では、絵本のまちを軸とし、交流とにぎわい・子育てしやすい環境を創出することで、若い世代の定住化を図っています。そして、区民のみなさんがいつまでも元気に活躍できる、学びと緑豊かな環境を創造しながら、未来志向の持続可能なまちづくりを推進しているところです。これから10年先、100年先へと発展し続けていくために、常に創造・革新を図りながら、区政運営に努めていきたいと考えています。

自然や人と触れ合えるまち

区長 坂東さんはご自身のブログでも、区内での様子などを投稿されており、板橋区への愛着を感じます。お住まいになって感じる板橋区の印象・魅力は何でしょうか。
坂東 板橋区に住んで30年以上になりますが、都心に近く、劇場に行くのも便利ですし、大好きな自然がたくさんあるところが魅力です。特に、石神井川沿いはお気に入りの場所で、緑・川・鳥の鳴き声などが身近にあることが、役者としての支えになっています。また、板橋区には価格が手頃でおいしいものが多いですよね。お店の方・地元の方も本当にいい人たちばかりです。
区長 ありがとうございます。自然もいいし、人もよい。生活していくうえで大切なものが、板橋区にあるということですね。

板橋には魅力がたくさん

区長 区内で好きな場所・イベントなどはありますか。
坂東 なんと言っても石神井川沿いの桜ですね。あれだけの桜並木はめったにありません。公園が充実している点も魅力です。孫が生まれてからは、板橋こども動物園にもよく行きますよ。
区長 そうなんですか!よく行かれるんですね。
坂東 孫をポニーに乗せて写真を撮ったり、ヤギ・ヒツジたちに餌をあげたりしています。ほかにも気になっているのは、いたばしプロレスリングです。以前、NHKの番組で板橋区を紹介させていただいたときに、画面越しにお話をしただけで、まだ試合を観に行けていないんです。それから、昔から続く商店街も、実際に行ったことがあるところは少ないので、散策したいです。
区長 石神井川の桜は「板橋十景」に選ばれていますし、板橋こども動物園は令和2年にリニューアルしました。動物と触れ合うことで、子どもたちの感性も磨かれると思います。いたばしプロレスリングは迫力がありますから、ぜひ、間近で観ていただきたいです。
坂東 そうですか!観るのが楽しみです。
区長 坂東さんだけの特別な場所はありますか。
坂東 昔、加賀公園の辺りは加賀藩の下屋敷でしたよね。石神井川が屋敷の中を流れていたと思うのですが、その中に築山があり、今もそのまま公園として残っています。築山の頂上から遠くに見える景色や夕焼けは、とても素敵ですよ。

今年の抱負・今後の展望

区長 今年もますますお忙しくなりそうですが、抱負・展望を教えてください。
坂東 大変ありがたいことに、今年も多数の仕事の依頼をいただいております。ただ、私の本業は歌舞伎ですので、引き続き舞台を頑張っていきたいと思っております。1月の公演では、とても大きな役をやらせていただきます。それから、古典だけではなく、「新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX」というゲームを原作とした歌舞伎にも出演する予定です。
区長 新たな挑戦が広がる1年になりそうですね。
坂東 一所懸命やるのは当たり前ですが、私が演じることで、一人でも多くの方に舞台へ足を運んでいただくことが大きな目標です。今年で67歳になりますが、歌舞伎役者としてもう1歩2歩、前に進んでいきたいと思っています。
区長 ありがとうございます。区では、令和5年度は「いたばしNo.1実現プラン2025」の改定の年であり、板橋区基本構想の将来像の実現に向け、計画期間の残り2年の具体策を示す重要な年です。引き続き、区民のみなさんの生命・財産を守ることを第一に、ポストコロナを見据えた重点戦略の展開を加速していきます。そして、だれ一人取り残さない安心・安全なまち、新しい技術・価値が暮らしを豊かにするまち、区の魅力が定住・交流を促すまちの実現をめざしてまいります。
坂東 板橋区観光大使として、板橋区の良さをさらに勉強し、多くの方に魅力を伝えることができればと思っています。これからもどうぞよろしくお願いします。
区長 本日はありがとうございました。

坂東彌十郎さんPROFILE

歌舞伎役者・板橋区観光大使
区内在住。昭和31年5月10日生まれ(66歳)。歌舞伎座「奴道成寺」で初舞台。昭和58年から3代目・市川猿之助(現・猿扇)の下で勉強し、その後、18代目・中村勘三郎一門の作品に数多く出演。昨年はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に北条時政役で出演するなど、歌舞伎以外にも活躍の場を広げている。

YouTube区公式チャンネルで、坂東彌十郎さんの新春動画メッセージを配信しています。ぜひ、ご覧ください!

坂東彌十郎さんのサイン色紙を抽選で5人にプレゼント!

対象 区内在住・在勤・在学の方
申し込み・問い合わせ 1月11日(必着)まで、はがきで、広聴広報課広報係(郵便番号173‐8501板橋区役所)電話3579‐2022
注:郵便番号、住所、氏名、年齢、今後「広報いたばし」で取り上げて欲しい特集・テーマ、区内在勤・在学の場合は勤務先(所在地)・学校名を明記。
注:区ホームページからも申し込み可
注:1人1回のみ応募可。当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。

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政策経営部 広聴広報課 広報係
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