広報いたばしテキスト版(令和5年3月25日号)1面・2面

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ページ番号1045337  更新日 2023年3月25日

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令和5年度施政方針

持続可能な区政の実現に向けて
 3月1日に開催した令和5年第1回区議会定例会本会議で、坂本区長が令和5年度施政方針を説明しました。
 施政方針で示した予算編成・区政経営の方針、「3つの基本目標」に沿った主要事業の概要をお知らせします。

予算編成・区政経営の方針

 日本経済は、様々な経済政策の効果などにより緩やかに景気は持ち直しているものの、世界的な金融資本市場の変動・新型コロナウイルスの感染動向による経済の下振れリスクなど、景気の先行きを十分注視する必要があります。
 このような中、予算編成方針では、景気回復の基調を踏まえ、緊急財政対策は実施せず社会経済情勢に応じた対策を図ったものの、想定を超える特別区交付金・特別区民税の増収などにより、5年ぶりの収支均衡予算となりました。
 今後も緊急課題への対応・老朽化が進む公共施設の更新需要・まちづくり事業の進展など、多額の経費負担の継続を踏まえると、将来を見据えた健全な財政基盤を確立する必要があります。
 そこで、令和5年度予算は、「明日につなげ未来を描く『みんなのくらし 応援予算』」と銘打ち、感染症対策・物価高騰による生活支援・地域経済活性化対策などに迅速・的確に取り組むとともに、「いたばしNo.1実現プラン2025」の重点戦略である「SDGs(持続可能な開発目標)戦略」「デジタルトランスフォーメーション(DX)戦略」「ブランド戦略」をさらに展開し、積極的に行政サービスの質の向上をめざす予算編成としました。

令和5年度予算の主要事業(概要)

基本目標1「未来をはぐくむあたたかいまち」

子育て安心
  • 子ども家庭総合支援センターでは、地域・団体と連携して定期的な家庭訪問を行い、支援対象となる子どもの見守りを強化します。
  • これまでの児童養護施設卒園者などへの自立支援に加え、家賃・医療費補助などの経済的支援と居場所事業などの相談支援を行い、貧困・孤独などの不安軽減を図ります。
  • ヤングケアラー(本来大人が担う家事・家族の世話などを日常的に行っている子ども)への効果的な支援策を検討するため、区内在住の小学4年から高校生などを対象に実態調査を行います。また、スクールソーシャルワーカーなどへの研修を実施し、相談支援体制の構築をめざします。
  • 妊娠・出生届出時の経済的支援と妊娠面接などの相談支援の強化を図ります。また、1歳になるお子さんがいる家庭を対象にバースデーサポート事業を開始し、子育て支援の充実に取り組みます。
  • 中学生までを対象としていた医療費助成を、4月から、高校生相当年齢の方までに拡大し、子どもたちの保健の向上・健全育成の充実を図ります。
魅力ある学び支援
  • 校内での居場所推進事業の実施校を増やすほか、スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーを増員し、子どもが安心して過ごせる学校をめざします。
  • 医療的ケア児(日常的にたん吸引・経管栄養などの医療的ケアが必要な子ども)の受入体制を構築するため、高島幼稚園、区立各小・中学校、各あいキッズに必要に応じて看護師を配置します。区立保育園・幼稚園から小・中学校への円滑な引き継ぎにより、安心して教育を受けられる環境を整備します。
  • 区立各小・中学校の専科教室・特別支援教室などに電子黒板を追加で配備するほか、特別支援学級にICT(情報通信技術)支援員を派遣し、児童・生徒の特性に応じたきめ細かい支援・指導の充実を図ります。
  • 単一校では実施困難な女子サッカーや新しい種目であるe-スポーツ・ロボットプログラミングの実践研究モデル事業を実施します。また、スポーツ・文化芸術を通じた成長機会を確保しつつ、教員に頼らない活動体制の構築を実現するため、部活動の地域移行に向けた計画づくりを進めます。
  • 志村六小の長寿命化改修工事の着手、志村小・志村四中の小中一貫型学校・上板橋一中の改築に向けた実施設計を進めます。
安心の福祉・介護
  • ひとり親家庭・生活困窮世帯を対象に、食料品などを配布する「(仮称)いたばしコミュニティフリッジ」を東京23区で初めて設置します。また、子ども食堂の立ち上げ支援など、子どもの食・居場所支援の充実を図ります。
  • 地域・行政などの関係機関をつなぐ地域福祉コーディネーターを、蓮根・舟渡・志村坂上の各地区に配置するモデル事業を実施します。区民のみなさんが抱える課題の早期発見・解決に向けた取組を進めます。
  • いたばし生活仕事サポートセンターの分室を赤塚・志村の各福祉事務所に設置し、生活に関わる相談窓口のワンストップ化を図ります。ひきこもり・ひとり親家庭などに特化した相談窓口を開設し、相談支援の充実に取り組みます。
  • 区有地を活用した介護の地域密着型サービスの整備や、都有地の板橋キャンパス跡地を活用した障がい者施設事業者の公募など、民間活力による施設基盤の充実を図ります。

基本目標2「いきいきかがやく元気なまち」

豊かな健康長寿社会
  • 自殺対策を強化するため、ゲートキーパー(悩みを抱えている方に気づき、声をかけ、話を聴き、支援につなげ、見守る人)としての役割が期待される様々な組織・団体を対象に研修を行い、理解促進を図ります。また、インターネットの検索連動型広告サービスを活用し、相談機関の早期利用を促すほか、自殺予防を啓発する絵本制作などに取り組みます。
  • 歩数・健康データの入力などの取組に、デジタル地域通貨「いたばしPay」のポイントを付与し、健康意識の醸成・活動の継続・管理の習慣化をめざします。
  • 医療・介護・健診情報を一元化する国保データベースシステムを活用・分析するモデル事業を、高島平圏域で実施し、後期高齢者を対象に健康管理を促し、効果的・効率的な健康寿命の延伸を図ります。
  • がん治療による外見上の悩みを抱える患者を支援するため、医療用ウィッグなどの購入費用を助成し、就労継続・社会参加などを促進します。
心躍るスポーツ・文化
  • あずさわスポーツフィールドなどでの「スポーツフェスティバルin板橋」や都立城北中央公園での「(仮称)体験型スポーツマッチングテスト」を開催し、運動への関心・意欲向上を促します。
  • 「いたばしの昔話」(昭和53年発行)を絵本にして、小学校低学年に配付し、板橋の歴史・文化を学ぶ機会の創出・郷土愛の醸成につなげます。
  • 4月から、区立文化会館・グリーンホールの指定管理者を公益財団法人板橋区文化・国際交流財団とするほか、「生誕110年佐藤太清展」・海外姉妹友好都市紹介イベントなどを開催し、地域文化の創造支援・多文化共生の推進に取り組みます。
光輝く板橋ブランド・産業活力
  • 新型コロナウイルス感染症・物価高騰などの影響を受けている区内中小企業・事業者を支援するため、経営安定化特別融資の延長や施設改修などの区発注工事の増加などで、地域経済の活性化に取り組みます。
  • デジタル地域通貨「いたばしPay」と各種事業を連携させることで、地域経済の活性化に加えて区民の健康増進などの課題解決への取組を進めます。
  • SDGsの普及・啓発とマルシェ(市場)を融合させた「板橋SDGsマルシェ」を開催し、にぎわいと交流の創出・板橋ブランドの発信に取り組みます。
  • 農作業の知識・技術を持った農のサポーターを養成し、収穫体験事業の拡充・学校給食への食材提供に協力してもらい、農業の継承支援に取り組みます。

基本目標3「安心・安全で快適な緑のまち」

緑と環境共生
  • ゼロカーボンシティ(二酸化炭素排出量が実質ゼロのまち)をめざす取組として、再生可能エネルギー100パーセント電力の導入拡大や、同電力を利用した電気自動車の追加導入を行います。また、いたばし環境アクションポイント事業の拡充などで、区民・区内事業者の行動変容を促します。
  • 令和6年度からのプラスチックごみ分別回収の開始に向け、中間処理施設・収集方法を決定し、住民説明会の開催やハンドブックの全戸配布などに取り組みます。
  • 区立公園内のトイレ改築設計を1か所前倒しするほか、こどもの池跡地への新たな水施設・遊具の設置など、公園の有効活用を進めます。
万全な備えの安心・安全
  • 新型コロナウイルス感染症対策として、病院間連携、夜間・休日救急往診、自宅療養者への医療サポートなどを継続し、長期化するコロナ禍に万全の体制で備えます。
  • 都の新たな被害想定・令和5年度改定予定の都の地域防災計画・近年の災害事例などを踏まえ、区の地域防災計画・備蓄体制最適化計画を改定します。また、民間事業者・新たに舟渡四丁目に整備される「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」などの民間施設と連携し、実効性の高い災害対策を進めます。
  • 新河岸地区の水害対策として、新河岸陸上競技場・荒川堤防を活用した避難経路の整備に向けて、国と共同で設計・工事を進めます。
快適で魅力あるまち
  • 大山駅周辺では、東武東上線の立体化・駅前広場の整備に向けた用地取得などに取り組むほか、クロスポイント周辺地区で建築工事、ピッコロ・スクエア周辺地区の再開発組合の設立認可取得などを支援します。
  • 上板橋駅南口駅前の東地区で除却工事・道路などの実施設計に着手するほか、西地区で再開発組合の設立認可を取得する予定で、まちづくりの着実な進展を支援します。
  • 板橋駅西口周辺の板橋口地区で建築工事が進む中、公益エリアの基本構想・基本計画の策定に着手します。また、西口地区で権利変換計画の認可取得を支援し、駅前広場の再整備設計に着手するなど、板橋の玄関口にふさわしいまちづくりを推進します。
  • 高島平地域都市再生実施計画に基づき、再整備地区・駅周辺エリアを合わせた交流核エリアのまちづくりプランを策定し、独立行政法人都市再生機構と連携して取り組みます。

計画を推進する区政経営

  • 国から「SDGs未来都市」に選定されたことをきっかけに区民・企業などがSDGsを自分事として捉え、行動につなげていく学びの循環と情報共有・連携の仕組みづくりを進めるローカライズプロジェクトなどに取り組みます。
  • DXの強化として、高島平地域でのデジタル技術を活用したスマート東京推進プロジェクトを実施します。区公式LINEアカウントの開設・公共施設使用料のキャッシュレス決済の導入・区役所戸籍住民課窓口での「書かない窓口」の導入など、デジタル化・オンライン化を推進します。
  • 中央図書館・区立美術館を中心に、絵本文化を享受する利用者・創造する創作者・区による「絵本の魅力・特徴の体現」を3つの視点とする施策横断的な事業展開に取り組み、「絵本のまち板橋」のさらなるブランディングを推進します。
  • 「ダイバーシティ&インクルージョン」の推進として、区独自のパートナーシップ制度の導入や、記念カードの贈呈・啓発動画の作成などに取り組み、性的マイノリティ当事者が暮らしやすい環境づくり・多様な性に関する理解促進を図ります。

令和5年度当初予算の規模

一般会計

  • 令和5年度…2372億5000万円
  • 令和4年度…2297億9000万円
  • 伸び率…3.2パーセント

特別会計(国民健康保険事業)

  • 令和5年度…558億3000万円
  • 令和4年度…558億9000万円
  • 伸び率…-0.1パーセント

特別会計(介護保険事業)

  • 令和5年度…463億7300万円
  • 令和4年度…452億700万円
  • 伸び率…2.6パーセント

特別会計(後期高齢者医療事業)

  • 令和5年度…142億4900万円
  • 令和4年度…135億900万円
  • 伸び率…5.5パーセント

特別会計(東武東上線連続立体化事業)

  • 令和5年度…4億4000万円
  • 令和4年度…1億5000万円
  • 伸び率…193.3パーセント

合計

  • 令和5年度…3541億4200万円
  • 令和4年度…3445億4600万円
  • 伸び率…2.8パーセント

注:伸び率は、小数点以下第2位を四捨五入しています。

おわりに

 令和5年度は、「いたばしNo.1実現プラン2025」を改訂し、令和8年度からの新たな基本計画を見据えた展開・発展となるよう、内容の充実を図っていきます。
 ウィズコロナにおける区政運営を見据えて創意工夫を重ね、持続可能な区政を実現していきます。
 今後も、基本構想の将来像「未来をはぐくむ緑と文化のかがやくまち“板橋”」を実現し、「東京で一番住みたくなるまち」と評価されるまちをめざして邁進します。

問い合わせ

政策企画課計画・SDGs係 電話3579-2013

新型コロナワクチンの接種を行っています

 予約方法など詳しくは、接種券に同封しているお知らせをご覧ください。
問い合わせ 板橋区新型コロナワクチンコールセンター 電話0120-985-252(午前9時から午後6時)

注:新型コロナワクチンの最新情報は、下記のリンクをご覧ください。

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