広報いたばしテキスト版(令和5年11月11日号)2面・3面

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ページ番号1049504  更新日 2023年11月13日

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食を通じて子どもの成長を応援します

 区では、未来を担う子どもたちの健やかな成長のため、子どもが安心して過ごせる居場所づくりやひとり親家庭などへの食品・相談支援に取り組んでいます。
 区内で活動する子ども食堂の運営団体・食品寄付などの地域貢献活動を行う企業に、お話を伺いました。

子ども食堂

ふれあいまえのっ子の会「まえのふれあいこども食堂」代表 藤村行一さん

 地域の子どもに無料・低価格で食事や居場所を提供する場です。気兼ねなく食事をしながら、友達やおとなとの会話など楽しい時間を過ごします。今回は、子ども食堂の運営団体代表・学生ボランティアの方に、活動を始めた経緯や思い・これからの展望についてそれぞれお話を伺いました。

始めたきっかけ

 地域貢献活動に興味を持ったのは、今から15から20年前に町内会の役員から自治会に誘われたのがきっかけです。私は前野町にある寺の住職なのですが、自分の寺が地域に根ざしていないのではないかという疑問を持ち、地域貢献活動を始めました。
 最初はお年寄り向けの体操教室や子どもの育児相談を行っていましたが、そうした取組が縁で民生委員・児童委員に誘っていただき、フードバンクの設立にも携わりました。その活動を通じて、子ども食堂のアイディアが出てきたのです。
 昨年末まで、知り合いが前野地区で子ども食堂をやっていたこともあり、興味を持っていました。ちょうど新型コロナウイルス感染症の位置付けが5類に移行する時期だったことも大きかったですね。そこから毎週会議を重ねて、今年の8月に1回目の子ども食堂を開催しました。

地域活性化につなげたい

 子ども食堂の開設にあたり、いたばし総合ボランティアセンター長から、淑徳大学の地域共生センターのコーディネーターを紹介してもらい、学生ボランティアを募っていただけることになりました。
 最低でも5人くらいの学生をお願いしていましたが、実際に募集してみると予想以上の方が興味を持ってくれました。地域のボランティアの方も15人程度が協力してくれて安心できますね。
 また、普段は学生と地域の方が交流する機会はなかなかありませんが、子ども食堂での活動を通じて交流を図れるようになりました。例えば、調理の手順などを地域の方が学生に教えることが楽しい交流になっているようで、思わぬ副産物だったと思います。
 食事以外にも楽しく遊べるレクリエーションなど様々な取組をしており、みんなが伸び伸びと面白いことをやっていける場を提供するのが私の役割だと感じています。
 子ども食堂の取組を通じて「地域の施設を借りてこんなことができる」という成功例になれば良いですね。食材は地域のお店で購入しているので、人材もお金も地域で回り活性化にもつながるでしょう。人と人との交流が地域活性化につながっていけばと思っています。

子ども食堂で学んだことを将来の夢に活かしたい

学生ボランティア 淑徳大学 人文学部人間科学科1年生 高渕紅羽さん

 私は将来、スクールカウンセラーをめざしていて、子どもと触れ合う絶好の機会だと思い、子ども食堂のボランティアを始めました。食堂に来てくれた方々が「おいしい」と笑顔で食べてくれる姿が何よりうれしく、励みになっていますね。この活動を通して様々なことを学び、役立てていきたいと思っています。
 地域のボランティアの方がフレンドリーに接してくれるので、学生たちも楽しみながら活動できていると感じています。この活動が月に一度の楽しみになっています。

まえのふれあいこども食堂

 大学生・地域の方々が協力して運営しています。
注:食事を希望する方・活動資金の寄付などを希望する場合は、藤村代表が住職を務める昌玲寺(電話3965-2780)までお問い合わせください。
注:事前申込制
開催日 月1回程度
ところ 前野ホール
参加料 護者300円・高校生以下無料

問い合わせ

板橋区子どもの食・居場所支援事業事務局(社会福祉法人板橋区社会福祉協議会)電話3964-0236、板橋区生活支援課自立支援係 電話3579-2455

街かどフードパントリー

リンテック株式会社社会貢献分科会長 西大條真二さん

 区は、7月3日から23区では初となる常設型のフードパントリー(食品貯蔵庫)を運用しています。
 今回は、街かどフードパントリーに協力していただいている区内企業リンテック株式会社社会貢献分科会の方に寄付のきっかけや活動への思いを伺いました。

社会貢献に長く尽力

 弊社では平成16年に社会貢献委員会を立ち上げ、18年からは区との共催で区内在住の障がいがある方を対象に、プロ野球観戦への無料招待や区立文化会館でのふれあいコンサートなどを行っており、それが社会貢献活動のきっかけになりました。
 街かどフードパントリーへの寄付を始める前から、地域の方向けの食品配付会に協力していて、社内の備蓄食料を提供していました。利用者のみなさんは配付会を待ってくれているようで、感謝の言葉をいただけます。結果として弊社の存在を区民のみなさんに知っていただくきっかけにもなりました。
 しかし、備蓄食料の数に限りがあるため、配付する機会が少ないという課題がありました。そこで、食品を購入して、街かどフードパントリーへの寄付を行うことにしました。弊社のこだわりとして、寄付する食品は区内商店街などで購入するようにしています。そうすることで、区内にお金や物が回るようになれば理想です。

社員も楽しんで参加

 街かどフードパントリーへの寄付をはじめとする社会貢献活動を社内報に掲載するようにしています。地方の事業所や工場の社員が本社での取組を知り、「自分たちもやってみよう」という横の展開が広がっていけば、と思っているからです。
 野球観戦やふれあいコンサートは来ていただいた方々に楽しんでいただくのが一番の目的ですが、会場でのサポートや設営などを担当している社員も一緒に楽しんでもらいたいと思っています。
若い社員は企業の社会貢献のイメージがつかみにくいかもしれませんが、参加された方々と交流することで気づきを得られるのではないでしょうか。会社全体に社会貢献活動の意識を根付かせ、今後も様々な活 動につなげていければと思っています。

街かどフードパントリーとは

 フードパントリーを活用した食品支援と、生活の困りごとなどを解決につなげる相談支援を併せて実施し、利用者との接点を増やし幅広い支援につなげていくことが目的です。
注:パントリーの利用は、ひとり親家庭等医療費助成制度(マル親)医療証をお持ちの方、いたばしひとり親家庭相談窓口で相談・支援を受けている方などが対象。

「子どもの居場所活動」に参加しませんか?

支援を募集しています

 板橋区子どもの食・居場所支援事業事務局では、子ども食堂などの「子どもの居場所活動」に場所・物品・食材などを提供していただける個人・企業・団体、フードパントリーに食品を寄付していただける企業・店舗・団体を募集しています。みなさまからのあたたかいご支援をお待ちしております。

情報発信を行っています

 子どもの居場所の紹介や居場所支援を検討する個人・団体向けの情報発信などを行っています。

いずれも

問い合わせ 同事務局(社会福祉法人板橋区社会福祉協議会)電話3964-0236
注:詳しくは、同事務局にお問い合わせいただくか、下記のリンクをご覧ください。

問い合わせ

  • 食品支援について…社会福祉法人板橋区社会福祉協議会 電話3964-0236
  • 相談支援窓口について…いたばし暮らしのサポートセンター板橋本部 電話6912-4591、板橋区生活支援課自立支援係 電話3579-2455

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政策経営部 広聴広報課 広報係
〒173-8501 東京都板橋区板橋二丁目66番1号
電話:03-3579-2022 ファクス:03-3579-2028
政策経営部 広聴広報課へのお問い合わせや相談は専用フォームをご利用ください。