区議会だより(令和7年第3回定例会)テキストページ2
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一般質問(9月22日、24日 本会議)
質問と答弁は要旨を掲載しています。
一般質問の全文(会議録)は、令和8年1月中旬にホームぺージに掲載します。
やまうちえり(共産党)
区民の命を守る熱中症対策を
【質問】武道場がある中学校19校のうち、15校でエアコンが設置されていない。災害時には避難所となることを踏まえ、早急に設置すべき。
【教育長】これまで普通教室、特別教室、体育館を優先しており、武道場は改築や改修時に設置を進めている。今後、学校の要望や利用状況などを確認し、検討を行っていく。
【質問】児童館をはじめ、子どもや高齢者が立ち寄るすべての区立施設にウォーターサーバーなどを設置すべき。
【区長】給水設備のないクーリングシェルターを対象に、ウォーターサーバーの設置を進めている。新たに区立施設を指定する際には、各施設の稼働状況などを勘案し、設置を検討していく。
投票権を諦めない仕組みを
【質問】要介護1以上の方も郵便等投票制度の対象にするよう国に要望を。併せて、制度の仕組みを毎年対象者に周知し、申請書を送付すべき。
【選管局長】これまでも全国市区選挙管理委員会連合会を通して国に要望している。今後も国の動向を注視しつつ、制度の周知も検討していく。
介護事業所支援について問う
【質問】介護報酬引下げにより、介護事業所は人材確保が困難になるなどの影響を受けている。支援の実施を。
【区長】事業所への直接的な金銭給付ではなく、DX化や業務効率化の支援を通して、介護事業所の経営基盤を下支えしていく考えである。
住民合意のまちづくりを
【質問】板橋駅西口駅前広場再整備について、住民や駅利用者の声を計画に反映させるべき。
【区長】これまで計画の周知や意見聴取を進め、区の考え方をホームページに掲載し、区民の疑問や不安の解消に努めている。周辺地域を含めて、必要な対策を検討し、計画内容の充実を図っていく。
以上のほか、こども誰でも通園制度、中丸児童遊園を使用した都の汚泥管下水道工事について質問があった
あらかわなお(共産党)
核兵器廃絶を求めて
【質問】核武装論は、板橋区平和都市宣言と相いれないと考える。見解は。
【区長】区では、平和都市宣言のもと、世界平和の実現に向けた取組みを引き続き展開していく。
【質問】広島市長が、核抑止力に依存する為政者に政策転換を求める考えを示したことについて、見解は。
【区長】対話や信頼関係に基づく安全保障体制の構築を世界中の為政者に対して強く促しており、深く共感した。
公契約条例について問う
【質問】条例制定に向けた検討スケジュールを示すべき。
【区長】令和7年度中に検討会を立ち上げ、公契約に関する議論を開始する予定である。検討スケジュールは、検討会設置の際に示す。
【質問】検討会のメンバーや労働者に対する意見聴取について伺う。
【区長】検討会の委員は、弁護士などの学識経験者のほか、労働者及び事業者の各団体へ選任を依頼するなど、バランス良く構成する予定である。労働者からの意見聴取は、労働者団体との意見交換の機会などを活用して進めていく。
教育環境の改善を求めて
【質問】上板橋四小体育館の冷房が十分機能していない。屋根の遮熱塗装を行うべき。
【教育長】改築・改修時に断熱化を進めつつ、既存校では遮熱フィルム貼付けなど、複合的対応を進めている。今後も、遮熱塗装を含め、屋根の暑さ対策など先進事例の研究を行い、教育環境の向上に資する整備を進めていく。
多文化共生社会をめざして
【質問】外国にルーツを持つ子どもへのいじめや差別を助長させないための決意は。
【教育長】今後も、人権尊重教育や道徳教育などを通して、福祉教育を推進し、すべての子どもたちが命を大切にし、安心して学べる場を守り抜いていく。
以上のほか、赤塚体育館の改築計画、住宅政策について質問があった
おのゆりこ(日本維新の会)
物価高騰対策と住民税減税について問う
【質問】区は令和6年度に、住民税非課税世帯及び住民税均等割のみ課税世帯を対象に、いたばし生活支援臨時給付金を支給した。中間層や支給対象要件に届かない方からも支援を求める声が寄せられている。支援策について、見解は。
【区長】全区民を対象に、プレミアム付商品券の発行など、区民生活を支える施策を展開している。今後も、区民生活や地域経済の実態を見極めながら、必要な支援策を検討していく。
【質問】住民税5%減税の実施について、見解は。
【区長】税収減に対する財源確保や行政サービスへの影響、公平性の担保など、慎重かつ十分な検討が必要であり、実施は考えていない。
区民生活を支える施策強化について問う
【質問】区役所窓口の待ち時間が長くなっているとの声があり、窓口業務の効率化が必要と考える。戸籍住民課窓口では、外国籍の方への対応が課題であると聞いているが、今後の対応策は。
【区長】令和7年度より、海外からの転入と国内の転入について、受付案内システムの発券番号や受付窓口を分割することで、手続き時間の短縮を図っている。
いのうえあつこ(いたばし未来)
こどもの池について問う
【質問】西徳第一公園で行われたワークショップでは、最初にこどもの池の廃止に向けた案が示された。今後は、廃止ありきでない運営を。
【区長】こどもの池が設置された公園の改修は、参加者の声も真摯に受け止め、計画を一緒につくりあげていく。
保育園について問う
【質問】区立保育園は、3歳児以降の幼児も午睡を一斉に実施。子どもの成長を第一に考え、必要のない幼児は別室で活動できるようにすべき。
【区長】一斉の午睡の時間帯でも、可能な範囲で個別の対応を行なっており、今後も柔軟な運営に努めていく。
【質問】私立幼稚園では、体操や音楽、英語など、外部講師の活用に積極的である。区立保育園でも導入を。
【区長】外部講師の導入の要否も含め、検討していく。
高島平のまちづくりを問う
【質問】高島平団地の建替えに伴う転居について、詳細が示されていない。居住者の立場に立って、URに対し、住まいの保障を求めるべき。
【区長】居住者の希望に応じた居住環境を整えるよう、支援策の充実も含め、URに対し働きかけを行う。
以上のほか、広報について質問があった
ひはらみちこ(自民党)
災害対応施策を問う
【質問】水害時の避難指示の空振りを住民が前向きに受け止められる文化の醸成は、災害対応の質を高める。町会などと連携し、どのような広報・教育活動を行っているか。
【区長】引き続き、町会・自治会などと連携し、学校での防災教育や防災セミナーの開催などを通して、意識の醸成を図っていく。
【質問】発災時に市町村長が住民にメッセージを発信することで、円滑な避難行動につながるとされている。区民への発信について、見解は。
【区長】避難指示などの発令は、区民の生命・財産を守るための区長の最大の使命と認識しており、状況に応じて自らが情報発信を行うことも考えている。
【質問】いたばし防災プラスアプリの被害報告機能を防災訓練などで模擬的に体験できる機会を確保すべき。
【区長】防災関連イベントなどの機会を捉え、区民に操作方法を体験してもらうことを検討している。
【質問】居宅介護支援事業所間のネットワーク構築を支援することで、災害時に事業所同士で相互支援を行う体制が整えられると考える。今後の方針は。
【区長】事業者団体や関係機関と連携し、地区ごとの研修などの実施を通して、事業所同士の平時からの関係づくりを支援していく。
子どもの遊び場の環境整備を
【質問】地域により、公園や遊び場の不足が生じている。量的充実を図る意思はあるか。
【区長】住宅密集地域が多い都心に近いエリアほど、公園用地の確保が課題である。適した用地が見つかった場合は、積極的に用地取得を進め、公園整備を一層進めていく。
【質問】民間施設との連携などにより、子どもたちが安心してスポーツに取り組めるハード面での環境整備について、方針は。
【区長】民間施設や地域団体との協働なども視野に入れ、環境整備を着実に進めていく。
子どものメンタルヘルス支援について問う
【質問】「助けて」と言えない子どもたちが安心して声を出し、生きられるよう、区長として、どのような思いを持って支援に取り組んでいるか。
【区長】子ども家庭総合支援センターは、「板橋の子どもは板橋で守る」という強い信念のもと、いち早く開設を決断し、子どもたちの声に寄り添い、支えられる体制を構築してきた。今後も、やさしい区政の実現に邁進していく。
以上のほか、板橋区のCI(コーポレートアイデンティティ)について質問があった
きだおりべ(自民党)
災害時協定締結事業者などとの連携について問う
【質問】大規模災害発生時に、災害時協定締結事業者などに求める行動の具体的な細目の検討は進められているか。
【区長】令和7年度から実施している意見交換会では、具体的な行動手順の確認を行っている。さらに、発災時には区の要請を待たず、自動的に応急復旧活動を遂行してもらう仕組みを検討している。
保存樹木の管理などに対する助成金の引上げを問う
【質問】神主が常駐しない神社の保存樹木は地域住民が管理している。寺社から出されるごみは事業系ごみで有料のため、落ち葉の処理に係る経費の負担が大きい。保存樹木の管理などに対する助成金の引上げを求める。見解は。
【区長】落ち葉の処理に要する費用の一部を助成する仕組みや、物価高騰に応じた助成金の引上げなど、所有者の意向も踏まえ、実効性のある制度の研究に努めていく。
屋内体育施設の断熱化及び学校プールの遮熱化を問う
【質問】小豆沢体育館は建物が古く、既存の冷房設備では効果が十分ではない。そのほかの体育施設も含め、屋根を再塗装する際は、室温を快適に保つ断熱塗装を施すべき。
【区長】小豆沢体育館は、令和7年度内に屋根の補修を行うが、遮熱効果のある塗装を施す予定である。小豆沢体育館以外においても、屋根の補修工事を行う際は、断熱を念頭に置き、施工する考えである。
【質問】熱中症などから児童・生徒や教職員を守るため、学校の屋外プールに日陰をつくる遮熱シートを導入すべき。
【教育長】令和7年度より複数校において遮熱シートの設置工事を進めている。今後、設置校における効果検証を行いつつ、熱中症対策を進めていく。
ドローン配送について問う
【質問】まちづくりと連携しながらドローン配送の実証実験を行うべき。
【区長】区はドローンを活用した実績があり、また、実証・実装に最適な環境を有している。これらの強みを生かし、まちづくりと連携した実証実験を事業者と進めていく。
昆虫公園について問う
【質問】公園内の案内板に描かれている昆虫の生息環境をつくるなど、環境の改善が必要である。今後の方向性は。
【区長】現地の伐採木と落ち葉を活用したカブトムシの繁殖場所を整備するなど、昆虫公園の名にふさわしい空間へと改善を図っていく。
以上のほか、区役所来庁者の急な体調不良に備えた静養スペースの確保について質問があった
よこかわたかゆき(自民党)
いたばし地域クラブを問う
【質問】区立中学校部活動地域移行推進ビジョン2030について、見直しを行っている部分はあるのか。
【教育長】国や都が令和8年度以降の部活動改革に係る明確な定めを示し、大きな環境の変化が起きる場合は見直しを行うこととしている。現時点においては、大きな環境の変化は見込まれないため見直しを行っていない。
【質問】現在の指導者確保の状況を伺う。
【教育長】野球クラブは、令和7年4月の開始に合わせ、全17クラブに野球を指導できる人材が配置できている。野球クラブ以外の4クラブについても、種目・分野に応じた適切な指導者が配置できている。
【質問】野球クラブにおけるリーグ戦形式の取組みである「リーガ・アグレシーバ」の実施状況は。
【教育長】令和7年8月末に実施したリーグ戦では、希望制で参加した33人を4つのチームに分け、延べ4試合を実施し、試合後に指導者と選手同士の対話の機会を設けた。
絵本のまち板橋について問う
【質問】幼少期から多くの絵本に触れることができるよう、中央図書館を幼稚園や保育園の遠足コースとして提案すべき。
【教育長】中央図書館などでの特別な体験を通して、充実した遠足となるよう、環境整備を図るとともに、情報提供にも努めていく。
【質問】ブランド戦略の一環として、「巡回移動絵本バス」などの導入を検討すべき。
【教育長】運営やコスト面などにおいて検証が必要である。まずは令和7年度の区民まつりで試験的に絵本作家のデザインがラッピングされた移動図書館を出店する予定である。
八ケ岳荘について問う
【質問】夏に利用する際は、猛暑により快適に過ごすことができない。エアコンなどの設置を求めるが、見解は。
【教育長】団体宿泊棟である「からまつ棟」の利用者から、空調設備などの設置要望が寄せられているため、令和8年の夏に間に合うよう、壁掛け型の扇風機をからまつ棟の各部屋に設置する準備を進めている。
【質問】食事の内容や提供時間に対する改善要望について、どのような指導や対策を行ってきたのか伺う。
【教育長】味や内容などについては、指定管理者に口頭にて指導してきたが、まだ多くの意見があることは認識している。提供時間の遅延は、従業員の増員などを行い、解消されたと報告を受けている。
以上のほか、公共施設、「愛するふるさと」の夕焼けチャイムへの活用について質問があった
かわぐちまさとし(自民党)
いたばし地域クラブにおけるeスポーツについて問う
【質問】現在は活動拠点が区の南側の1か所に限定されており、北側の高島平などに居住する生徒にとっては参加への物理的なハードルが高い。北側の地域に新たな活動拠点を設置する考えは。
【教育長】今後、会員数が大幅に増加した場合は、新たな拠点の設置を検討していく。
【質問】今後の活動の方向性は。
【教育長】令和8年度以降も区が委託するeスポーツコースを設置する学校と連携を図りながら、eスポーツクラブを継続していく予定である。
【質問】区の北側に拠点を持ち、eスポーツのイベントを積極的に実施している民間事業者と連携した場合、期待できる相乗効果は。
【教育長】現在、委託している学校は、eスポーツに特化した施設にて、元プロ選手による指導を実施しており、既に民間との連携を図っている。今後、会員が定員を大幅に超過する場合は、複数の民間事業者との連携を検討していく。
【質問】eスポーツを通じて、どのような能力を育むことを期待しているか。
【教育長】コミュニケーション能力の向上、リーダーシップやチームワークの重要性に気付くなど、貴重な経験を得ているものと考えている。
eスポーツを通じた産業振興と地域活性化について問う
【質問】eスポーツを教育活動として捉えるだけでなく、区の新たな産業として育成していくことについて、認識は。
【区長】現在、産業振興構想2035の策定作業を進めている。eスポーツ産業に対する個別的な支援については、国内外の事例を研究するとともに、区全体の産業の一つとして、構想に基づく戦略や施策の中で支援を図っていく。
【質問】eスポーツを通じた経済効果について、交流人口の増加率など、具体的な数値目標の設定や戦略はあるか。
【区長】個別の数値目標を設定する予定はないが、多様な組織が連携を促進し、新たな価値を生み出す、イノベーション・エコシステムの仕組みを活用してもらうことが構想に基づく戦略である。
【質問】eスポーツが持つポテンシャルの活用に向けた展望と具体的なステップは。
【区長】既に関係団体と連携しており、ユニバーサルスポーツ体験会では、気軽にeスポーツに触れる機会を創出している。今後もeスポーツの魅力を伝え、将来の発展につなげたいと考えている。
以上のほか、旧保健所跡地などの有効活用について質問があった
さかまきつねゆき(公明党)
財政について問う
【質問】基金を積み立てるだけでなく、債券比率を高め、運用益の増加が図れる基金運用を求める。見解は。
【区長】予算執行に必要な歳計現金が一定程度確保され、基金からの繰替運用の可能性が低い状況下では、債券の比率を高めていく方針である。基金の運用益は、原資となる各基金に配分し、事業目的に則った活用を図っている。
いたばしPayについて問う
【質問】東京アプリ内に付与される東京ポイントとの幅広い連携を求める。見解は。
【区長】コスト面などに課題があることから、他自治体の動向を注視しながら、運営者と慎重に検討していく。
産業振興について問う
【質問】区外企業との連携や広域的な産業ネットワークへの参画を強化すべき。
【区長】産業見本市などを開催し、区内外の企業などの連携を促進しているほか、産業のまちネットワーク推進協議会へ参加し、自治体間連携を推進している。
独居高齢者世帯への総合支援について問う
【質問】入院や施設入所の手続きから葬儀や死後の事務まで一括して支援できる「総合的支援パッケージ」の導入について、見解は。
【区長】まずは、終活支援の実施に向けて検討を進め、総合的支援パッケージについては、国の課題検証の結果や先行自治体の状況を踏まえ、区の実情に即した最適な方法を検討していく。
地域生活支援拠点等事業について問う
【質問】安心支援プランの推進に向け、短期入所を含む緊急時の受入れ体制の拡充について、見解は。
【区長】板橋キャンパス栄町用地における障がい福祉サービス事業所の整備では、緊急時の受入れも可能な短期入所施設を整備する予定である。
防災について問う
【質問】いたばし防災プラスカタログ事業で得られたデータを生かし、感震ブレーカーの設置が進んでいない地域への支援と、さらなる普及・啓発に取り組むべき。
【区長】カタログ事業で得られたデータを活用し、現状把握・分析を行う予定である。引き続き、機器のあっせんを行うとともに、様々な機会を捉えて、普及・啓発を行っていく。
史跡公園整備について問う
【質問】平和に関する展示やラーニングの検討状況は。
【教育長】戦時中の本史跡の実態解明などのテーマを通して、来場者に平和に関する学びの機会を提供することを想定している。
板橋駅西口駅前広場再整備について問う
【質問】エリアプラットフォーム構築に向けた今後の道筋と展望を伺う。
【区長】区民の多様な活動や交流が地域コミュニティやまちへの愛着を育み、「誰もが暮らしやすく、活気にあふれたまち」や「安全で安心なまち」を実現していく。
以上のほか、板橋区パートナーシップ宣誓制度、区の住宅政策について質問があった
いしだけいいちろう(公明党)
熱中症対策の義務化を問う
【質問】事業者が行う熱中症対策を支援するため、空調作業服や冷風扇などの購入費助成事業を実施すべき。
【区長】従業員の熱中症対策に資する設備などを導入する際の費用を助成する事業は、既に国や都により複数実施されている。区独自の助成事業の実施については、国や都の状況を注視するとともに、他自治体の事例を研究していく。
財政について問う
【質問】行政サービスで「稼ぐ」という概念をどのように捉えているか。
【区長】公有財産の貸付けなどにより、歳入の確保に取り組んでいる。持続可能で自立した自治体経営を見据え、収入確保対策検討会の中で、「稼ぐ」方策について多角的に検討を進めていく。
【質問】国に先立ち、「板橋区版ファンド」を創設してみては。
【区長】令和7年6月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針」では、資産の運用改善などを検討する内容が盛り込まれた。今後定められる方針などについて、国の動向を注視していく。
【質問】「稼ぐ自治体」という視点での産業振興政策をどのように政策に結び付けていくのか。
【区長】国の政府系ファンドの動向を注視し、区産業の発展に必要な事業を総合的に広く検討していく。
DX推進について問う
【質問】地域交流アプリ導入支援事業について、システム導入4年目以降の町会の負担軽減を求める。見解は。
【区長】アプリの導入団体に対し、アンケート調査などの効果検証を行うことになっており、その結果によっては、当面の間、事業を継続することも考えられる。
【質問】デジタルに不慣れな区民に寄り添うためのデジタル推進委員などの人材育成・確保策について伺う。
【区長】国のデジタル推進委員や都のTOKYOスマホサポーター制度などの施策の周知を図りながら、人材の確保を後押ししていく。
赤ちゃんの駅について問う
【質問】赤ちゃんの駅で安心して搾乳できるよう、「搾乳できます」というフラッグやステッカーを掲示すべき。
【区長】まずは、施錠可能な本庁舎内の2か所の赤ちゃんの駅に、搾乳が可能であることを示すピクトグラムを表示して試行し、必要性について検証していく。
リサイクルプラザを問う
【質問】駐車場の支払方法が現金のみとなっている。改善を要望するが、見解は。
【区長】令和5年度のキャッシュレス決済導入の検討にあたり、駐車場は対象としなかった。今後、設備面及び運用面に関する確認・調整を改めて行い、導入を検討していく。
【質問】第2期かわまちづくり整備における、リサイクルプラザの活用について、現時点の検討状況を伺う。
【区長】河川敷に展開予定の親水広場やカフェなどの拠点となる施設として、重要な役割を果たしていくと考える。さらに、かわまちづくりの理念と連携させ、体験型イベントなどを通して、かわとまちが一体となるよう努めていく。
なかつまじょうた(民主クラブ)
区政のスピードアップについて問う
【質問】区政のスピードアップを図るため、どのような方策を検討しているか伺う。
【区長】手続きの簡素化やデジタル技術の活用など、無駄のない効率的な業務遂行ができる体制、環境の構築を進めていく。
教育について問う
【質問】児童・生徒と教員の両方が活用できる生成AIツールの導入を進めるべき。
【教育長】教員は、ジェミニを校務利用などに活用している。児童・生徒の端末では使用を認めていないが、倫理的な課題や正確性・信頼性の課題を踏まえ、活用に向けて今後検討していく。
【質問】外国籍の児童が増加している高島二小に「放課後日本語教室」を設けるべき。また、区全体においても日本語学級を拡充すべき。
【教育長】日本語学級や日本語学習初期支援事業の拡充の可能性を検討しているところであり、外国籍児童の増加に対し、適切な支援体制を確保していく。
【質問】最も児童数が少ない新河岸小を守るため、新河岸小の魅力向上や魅力発信など、特段の支援をすべき。
【教育長】私が授業観察などを行う「ふらっと訪問」をした際は、ホームページに当該校の特色や取組みなどの魅力を掲載している。新河岸小についても、その魅力が広く伝わり、入学者数が確保されることを期待している。
発達障がい者の親亡き後に備えた居場所づくりを問う
【質問】本庁舎周辺の公共施設再編を待つことなく、発達障がい者が気軽に立ち寄り、相談支援につながる生活支援の拠点を早期に設置することを要望する。見解は。
【区長】グリーンホールの再整備に先行して、早期の整備を求める意見があることから、別の場所での試行実施などの可能性も検討していく。
以上のほか、結ネットのAPI公開を、監査のあり方について質問があった
おばたけんたろう(民主クラブ)
健康経営について問う
【質問】区内企業に対し、健康経営優良法人認定の取得サポートや取得した企業への支援策を講じるべき。
【区長】令和7年度から、健康経営の視点を盛り込んだ事業を開始しており、認定の取得につながることを期待している。今後も、事業者の健康経営はもちろん、広い視野で事業者の支援に取り組んでいく。
板橋駅西口駅前広場再整備について問う
【質問】現在の再整備計画に固執せず、東村山駅東口駅前広場で行われたような実証実験やアンケート調査などを行うべき。
【区長】区民の不安の解消につながるよう、実証実験を含めた工夫を検討していく。
いじめ問題について問う
【質問】いじめの重大事態の対応として、学校いじめ対策組織方式と第三者委員会方式の違いを明確化すべき。
【教育長】いじめの重大事態については、学校主体の調査を基本とし、経緯や事案の特性などを踏まえ、第三者委員会による調査を行うことも想定している。定義や調査主体などについて、学校などへの着実な周知を図っていく。
学習障がいについて問う
【質問】学習障がいへの対策として導入しているミム(多層指導モデル)の活用状況について伺う。
【教育長】ミムは、主に小学1・2年生での実施を想定しているが、実施学年などは学校が状況に応じて判断している。今後は、ミムを活用した授業改善についても実践事例を収集し、好事例を基に各学校へ助言していく。
【質問】適切な支援につなげるため、ストローアール(標準読み書きスクリーニング検査)を実施すべき。
【教育長】児童・生徒一人ひとりの特性に応じた支援のあり方について、現行ツールの活用状況も踏まえ、多角的な視点から研究を継続していく。
以上のほか、文化活動助成事業、認可外保育施設の助成制度について質問があった
さかたれいこ(参政党)
教育委員会人事について問う
【質問】教育委員の任命における議会の同意について、品川区のように、候補者と議員との意見交換の機会を設けることは、教育行政に対する区民の信頼を向上させるために有意義と考える。見解は。
【区長】現時点では、実施する考えはないが、教育行政の政治的中立性を確保するよう、区民から信頼を得られる適切な人選に努めていく。
民泊について問う
【質問】区独自の宿泊税を導入するなど、民泊の乱立を防ぎ、区民の生活の質を保証する制度が必要と考える。見解は。
【区長】現在、宿泊税の導入は考えていないが、さらなる制限の上乗せなどを検討している自治体もあり、動向を見極めながら検討していく。
「とれたて村」について問う
【質問】「とれたて村」の閉店に伴う学校給食への影響と、国産や地場産業の食材の活用を拡充するための代替策は。
【教育長】年5回実施している「とれたて村給食」は引き続き実施する予定である。今後は、区と交流している都市の食材の活用を検討し、学校における食育を推進していく。
しいなひろみ(無所属議員)
介護保険の安定運営のために
【質問】訪問介護事業者の経営安定支援のため、減額となった報酬の補填を行うべき。
【区長】事業所への直接的金銭給付による経営支援ではなく、ICT・DX化の推進による人材確保や負担軽減に向けた業務支援に取り組んでいく考えである。
【質問】ペットとともに暮らせる共生型のユニットを取り入れた特別養護老人ホームの整備支援を求める。見解は。
【区長】現在、区内の特別養護老人ホームでは、衛生管理などの観点から、ペット同伴の受入れは難しい状況である。また、ペットとの共生に必要な専用設備などの課題も大きく、直ちに対応することは困難であると考える。
後期高齢者医療健康診査でのBNP検査の導入を求めて
【質問】心不全の早期発見には、BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)の血中濃度を調べることが手がかりとなる。心電図検査だけでなく、BNP検査を導入すべき。
【区長】国の健診項目の検証で、「受診者全員への実施に資するというエビデンスが認められない」との結果も出ているため、区では引き続き状況を注視していく。
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