教育広報「教育の板橋」(テキスト版)第95号 1面

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ページ番号1012726  更新日 2020年1月25日

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教育広報2018年1月15日号 第1面です

平成29年度 全国学力・学習状況調査結果について

平成29年4月、小学校第6学年と中学校第3学年の児童・生徒を対象に全国学力・学習状況調査が実施されました。区教育委員会では、調査結果の分析を行いました。

調査の内容

  1. 教科に関する調査
    • 主として「知識」に関する問題[国語A、算数・数学A]
    • 主として「活用」に関する問題[国語B、算数・数学B]
  2. 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査
    • 児童・生徒への質問紙調査
    • 学校への質問紙調査

調査の結果

教科

小学校は、全国平均正答率と比較して、国語Bでは上回り、国語A、算数ABは若干下回る結果が出ています。中学校は、全国と比較して国語B、数学Bでは上回り、国語A、数学Aは若干下回る結果が出ています。平成27年度からの3年間の経年変化を見ると、全体的に上昇傾向にあります。

平均正答率の比較(板橋区・全国の平均正答率)

小学校平均正答率(パーセント)
国語A 区74.1
国74.8 差-0.7 平成28年度における差0.2 平成27年度における差 0.5
国語B 区57.7
国57.5 差0.2 平成28年度における差1.1 平成27年度における差-3.3
算数A 区78.3
国78.6 差-0.3 平成28年度における差0.6 平成27年度における差-1.1
算数B 区45.8
国45.9 差-0.1 平成28年度における差1.4 平成27年度における差-0.6
中学校平均正答率(パーセント)
国語A 区77.3
国77.4 差-0.1 平成28年度における差 0.2 平成27年度における差-0.7
国語B 区72.3
国72.2 差 0.1 平成28年度における差 0.3 平成27年度における差-0.9
数学A 区63.9
国64.6 差-0.7 平成28年度における差-0.9 平成27年度における差-1.5
数学B 区48.2
国48.1 差 0.1 平成28年度における差-0.6 平成27年度における差-1.3

児童・生徒の状況

1 基本的な生活習慣

「1日に携帯電話やスマートフォンで通話やインターネットをする時間が3時間以上である」と回答した児童・生徒の割合は、小中学校共に全国や東京都と比較して高い傾向が見られます。テレビやDVDに費やす時間についても同様の傾向が見られます。

児童・生徒質問紙の調査結果から

携帯電話等やテレビへの関心
「普段(月から金曜日)、1日当たりどれくらいの時間、携帯電話やスマートフォンで通話やメール、インターネットをしていますか。」
中学校回答率(パーセント)

  • 4時間以上 区12.0 都10.4 国 9.5
  • 3時間以上、4時間より少ない 区 11.0 都 9.1 国 8.6
  • 2時間以上、3時間より少ない 区15.6 都14.9 国14.1
  • 1時間以上、2時間より少ない 区19.0 都19.1 国18.2
  • 30分以上、1時間より少ない 区17.7 都17.3 国15.9
  • 30分より少ない 区15.7 都18.3 国17.5
  • 持っていない 区8.8 都10.8 国16.1
2 学校以外での学習時間

「普段(月から金曜日)、3時間以上勉強をする」と回答した児童・生徒は、小中学校共に全国と比較すると高い傾向が見られます。

児童・生徒質問紙の調査結果から

学校以外での学習時間
「学校の授業時間以外に、普段(月から金曜日)、1日当たりどれくらいの時間、勉強をしますか。(学習塾で勉強している時間や家庭教師に教わっている時間も含む)」
小学校回答率(パーセント)

  • 3時間以上 区20.6 都 24.4 国 11.9
  • 2時間以上、3時間より少ない 区15.0 都14.3 国15.2
  • 1時間以上、2時間より少ない 区28.3 都27.7 国37.3
  • 30分以上、1時間より少ない 区23.5 都21.5 国24.3
  • 30分より少ない 区9.3 都8.9 国8.4
  • 全くしない 区3.1 都3.1 国2.9
3 学力との関係

教科に関する調査結果の平均正答率が高い児童・生徒と児童・生徒質問紙における回答結果との関連が大きい項目は次のとおりです。

  • 普段(月から金曜日)に携帯電話やスマートフォンで通話、携帯式ゲーム等をする時間が2時間以下である。
  • 読書が好きである。
  • 家で、自分で計画を立てて勉強したり家庭学習をしたりしている。
  • 家の人と学校での出来事について話をしている。
  • 学校のきまり(規則)を守っている。
  • 授業で扱うノートに、学習のめあてとまとめを書いている。

学力の定着・向上に向けた取組

板橋区立小・中学校では、子どもたちの基礎的・基本的な学力の定着と思考力・判断力・表現力等の育成と学びに向かう力の醸成をめざして、「板橋区 授業スタンダード」を全ての小中学校の授業で実施しています。
〔「教育の板橋」第92号をご参照ください。〕
また、教育委員会では、家庭学習の時間について、

  • 小学校で学年×10分間 (1年生は20分間)
  • 中学校で70から90分間

を推奨しています。家庭学習の方法や内容の参考となる「家庭学習の手引き」は、全ての板橋区立小・中学校で配布しています。
各学校では、学力によい影響を与える読書量や生活リズム、スマートフォンやインターネットを使用する時間等についても引き続き指導していきます。

「教育の板橋」 自ら進んで学ぶ子をめざして 平成29年度版 板橋区立〇〇小学校 家庭学習の手引き(保護者向け):一部抜粋

家庭学習の習慣や方法
  1. 習慣化のためのポイント
    1. 1 日必ず決められた時間に学習する。(できれば時刻を決めて)
    2. テレビを見ながらしない。
    3. 机の上をきれいにして姿勢をよくして行う。
    4. 中学年以上は、「答え合わせ(自分で)」まで
      【答え合わせをする意味】
      答え合わせは、単に「正解・不正解」を確かめる活動ではありません。「不正解」の問題の「どこが間違っている のか」「どうして間違えたのか」を考えることにより、「自分の理解度」を把握することができます。そして、その後の「正解を考える」「間違わないように練習する」ことが、より「確かな理解・定着」へとつながるのです。
  2. 発達段階による家庭学習のめやす
    • 低学年
      • 学校の宿題はできる。
      • 毎日でも学習しようとする気持ちになる。
      • 少しずつ自分で答え合わせができる。
    • 中学年
      • 学校の宿題は確実にできる。
      • 宿題以外にも少しずつ自主的な学習ができる。
      • 自分で答え合わせができる。
    • 高学年
      • 宿題がなくても計画的に学習ができる。
      • 自分の興味や必要性のある自主学習ができる。
      • 自分で答え合わせができる。

※自主学習の例は、児童用の「学習の手引き」に掲載しています。
※板橋区立小・中学校校長会作成の「家庭学習の手引き」を基にした各校独自の手引きが配布されています。ご家庭 での活用をお願いいたします。

ご家庭へのお願い

ご家庭で生活リズムを整える大切さ、家庭学習の内容や方法等についてお子様と話し合い、確認する機会をもってくださいますようお願いします。
全国学力・学習状況調査報告書は、区ホームページに掲載しています。ご参照ください。

問い合わせ

指導室
電話番号03-3579-2643

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教育委員会事務局 教育総務課
〒173-8501 東京都板橋区板橋二丁目66番1号
電話:03-3579-2603 ファクス:03-3579-4214
教育委員会事務局 教育総務課へのお問い合わせや相談は専用フォームをご利用ください。