御長壽美術展 ごちょうじゅびじゅつてん
本格的な高齢化社会を迎えている現在、「長寿」や「老い」を、美術作品を通して見つめ直した、ちょっと風変わりな題名の展覧会を開催いたします。
展覧会の前半部では、伝説や物語、芸能の世界で古くから長寿者としてイメージされてきた「翁」「高砂の尉と姥」「浦島太郎」「寿老人」が描かれた作品を取り上げます。長寿の願いが込められたこれらの画題は、還暦をはじめとする賀祝いは勿論のこと、お正月や雛祭、婚礼や大漁祝いなど種々の祝い事の席で好まれました。
後半部では、現実のお年寄りの姿を描いた作品を展示し、「長寿」と抱き合わせで浮かび上がる「老い」の現実に目を向けます。齢を重ねたゆえの味わい・魅力に溢れ、老いを生きるかつての私たちの姿との出会いを通じて、老いの本質を考えていただきます。
長寿・老いをめぐる造形表現の数々を楽しむと共に、お年寄りの長寿を応援し、また未来のお年寄りである若い方が、年齢を重ねることも悪くない、と感じられる展覧会を目指します。
- 会期
- 2004年12月4日(土曜日)~2005年1月10日(日曜日)
- 開館時間
- 午前9時30分から午後5時00分
(入館は午後4時30分まで) - 休館日
- 月曜日
(ただし1月10日は開館し、翌日休館)
年末年始 12月28日~1月3日 - 観覧料
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- 一般:500円
- 高・大生:300円
- 小・中学生:100円
毎週土曜は小中高生無料
百歳以上の方とその付き添いの方一名は入館料無料・展覧会図録差し上げます
本展は次のように構成されています。
[1] 長寿とめでたさ
- 笑って舞って長寿の世界へ 翁
- 日本一の御長壽夫婦 高砂の尉と姥
- 不老長寿から白髪の爺へ 浦島太郎
- 七福神の星 寿老人と福禄寿
[2] 長寿を生きる
- お年寄りのいる風景
- 人生の道を行く
- 肖像画に見る老い


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