館蔵品展 狩野派以外学習帳 江戸にきらめいた民間の絵師たち
- 展覧会名
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館蔵品展 狩野派以外学習帳 江戸にきらめいた民間の絵師たち
- 会期
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2023年8月26日(土曜日)~10月1日(日曜日)
- 開館時間
- 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 休館日
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月曜日
ただし9月18日(月曜日・祝日)は開館し、翌19日(火曜日)は休館
- 観覧料
- 無料
当館では、江戸絵画の正統を成した江戸狩野派に注目した館蔵品展「狩野派学習帳」を令和2年(2020)に行いました。本展はその第二弾として、民間の絵師の作品を中心にご紹介します。
このたびの展示では、古来より描き継がれた二つの画題「富士山」と「牡丹」に着目し、江戸狩野派との比較なども交え、館蔵品・寄託品を通して民間の絵師たちの活況をお伝えします。また、修復後初公開となる三作品も展示します。
日本一の山・富士
富士図は権威の象徴としての側面があり、その制作は江戸幕府の御用絵師である狩野派の重要な勤めの一つでした。江戸狩野派の祖である狩野探幽による淡白な富士山(1)は、時代の規範となりました。一方で、富士山は多くの人々に好まれ、民間の絵師たちは競うように富士図に腕を振るいました。本展では、遠近感のある表現に長けた司馬江漢の作品(2)や青空の下に名所を配し江戸土産としても人気を得た泥絵(3)、江戸琳派によるもの(4)など、様々な画風による富士図がご覧頂けます。
百花の王・牡丹
花鳥画人気が高まった江戸時代、中でも牡丹図は豪華で美しいばかりでなく富貴の象徴としても尊ばれ、狩野派から民間の絵師までが多くの需要に応えました。宋紫石(5)や小田野直武(6)を先駆けとした舶来の画風から影響を受けた鮮やかで生気に溢れた作品、洗練された江戸琳派の作品などが人々を魅了しました。古典様式について学習を重ねる江戸狩野派でも、新機軸の作品が探求されました(7)。
関連イベント
- 古美術を楽しむワークショップ
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江戸絵画をより楽しむための講座です。作品に描かれた画題について各々考え理解を深め、作品の取り扱いも実践的に学びます。参加者にはワークシート等おみやげも差し上げます。
日時:9月9日(土曜日)10時00分~12時00分/14時00分~16時00分(各回内容同じ)
会場:当館1階講義室
講師:当館学芸員
定員:各回10名
参加費:500円
※要事前電話申込、受付開始8月26日(土曜日)9時00分より、1申込につき2名まで、先着順
定員に達したため、受付を終了します
- 学芸員によるギャラリートーク
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学芸員が展示の見どころをご紹介します。
日時:9月2日(土曜日)、9月23日(土曜日・祝日)いずれも14時00分~14時30分
参加無料、事前申込不要、当日直接2階展示室までお越しください。
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