焼絵展(仮称)
- 展覧会名
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焼絵展(仮称)
- 会期
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2026年3月7日(土曜日)~4月12日(日曜日)
- 開館時間
- 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 休館日
- 月曜日(但し9月15日(月曜日・祝日)は開館、9月16日(火曜日)は休館)
- 観覧料
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一般900円、大学生600円、高校生以下無料
※65歳以上・障がい者割引あり(要証明書)
- 主催
- 板橋区立美術館、毎日新聞社
「焼絵」とは、火筆画や焦画、烙画などとも呼ばれ、熱した火箸や鏝を紙や絹などに押し当て、絵画や文字を焦がして表現する技法です。色調は茶から黒に近い色まで展開し、線描から点描、ぼかしといった水墨の筆法も巧みに再現されています。
江戸時代には、山上藩主の稲垣定淳(如蘭、1762~1832)をはじめ、藩主や家老クラスの間で流行しました。狩野派の表絵師である狩野梅雲行信(1770~1813)は、墨画に焼絵を組み合わせることを試みました。さらに、葛飾北斎の弟子と言われる北鼎如蓮(生没年不詳)など浮世絵師にも名手が現れました。
幕臣で狂歌師としても活躍した大田南畝(1749~1823)は、焼絵に高い関心を示しており、来日した中国人と焼絵問答した記録が残っています。また、朝鮮通信使により烙画(朝鮮における焼絵の呼び名)が制作されるなど、江戸時代には焼絵を通した国際交流も行われていました。
当時の人々は、焼絵の特異な技法による独自の美を愛でるとともに、画中の漢詩や狂歌といった文学的な要素を含めて作品を楽しんでいました。一方で、少ない材料で制作が可能な点から、焼絵制作の根底には質素倹約を推奨する時世が反映されているとの推測もされています。本展では、日本のほか、朝鮮と中国の焼絵についても展観し、これまでほとんど紹介されることのなかった焼絵について、その美と制作背景について探究します。







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決まり次第本ページにてお知らせいたします。