2007年4月~6月のニュース

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ページ番号4001332  更新日 2020年1月28日

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2007年6月19日 「なぞのハートマーク」出現

写真:事務所内の窓辺の様子

梅雨の日がつづいています。
美術館では、受付やロビー、事務所などに紫陽花を飾り、お客さまからも大変好評でした。
さて写真は、事務所内の窓辺です。
紫陽花のうしろ、窓ガラスにぼんやりとハートマークが浮かび上がっているのが 見えますか?
美術館にもなにか良いことが起こるのかもしれません!?

2007年6月19日 古沢岩美展

写真:2007年6月19日の会場の様子

好評の「古沢岩美展」の会期も、残すところあとわずかとなりました。
6月12日に展示替えを行い、あらたに10点の作品をご覧いただけます。
お見逃しのないよう、ぜひご観覧ください・・!!

展覧会は終了しました。 たくさんのご来館ありがとうございました。

2007年5月18日 2003イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 イベント「第6回 夏のアトリエ」から生まれた絵本が、スペインで受賞しました!

2003年の「ボローニャ展」イベント、「夏のアトリエ」は、スペインのMEDIA VACA出版編集者ヴィセンテ・フェレル氏を招いて、イラストレーターへの実技指導が行われました。

講座のテーマは「自分演出法」。
与えられた課題は「赤ずきん」、使用できる色は赤と黒の2色のみという制限つきです。
21人の参加者全員が「赤ずきん」の物語にもとづいて、自分なりの「赤ずきん」のイラストを制作しました。
誰もが知っている物語だけに、どう自分らしく表現するか・・・、難しい課題です。
ですが、完成したイラストは、どれも個性的な解釈にあふれたものばかりでした。

その、21人のイラストレーターによる「赤ずきん」たちは、MEDIA VACA出版により“ERASE VEINTIUNA VECES CAPERUCITA ROJA(21人の赤ずきん)”として出版され、スペイン文化省が主催する「2007年最優秀編集書籍賞コンクール」青少年・児童書部門で2等賞を受賞しました!

この賞の受賞作品は、主要な国際ブックフェアで展示されるということで、編集者たちの間では非常にその価値が認められているということです。
板橋区立美術館としても、誇らしい気持ちでいっぱいです。

「21人の赤ずきん」は、2007ボローニャ展期間中、1階のカフェ・ボローニャにて販売予定です。
個性的な編集者と、21人のイラストレーターの才能がミックスされた絵本。
ぜひ、手にとってご覧ください!

「ERASE 21 VECES CAPERUCITA ROJA(21人の赤ずきん)」

文章と絵

21の日本人イラストレーター(Charles Perrault の「赤ずきん」から)

Ayabo

Shimon Sakurai

Hazuki Hayashi

Yukari Miura

Yukari Miyazawa

Manami Yamada

Yuco Ishizuka

Maki Takubo

Kaori Tsukuda

Kana Yamada

Izumi Yamada

Chikako Futatsugi

Kyoko Enomoto

Mari Yano

Maki Iino

Kyoko Ogawa

Rie Koresawa

Tomoko Iwama

Yuka Iwase

Nozomi Kobayashi

Taro Miura

編集
Vicente Ferrer

Libros para ninosコレクションNo. 13

2007年5月19日 瀬木慎一さん講演会「古沢岩美はどんな画家だったか」

写真:2007年5月19日の講演会の様子1

5月21日(土曜日)、美術評論家の瀬木慎一さんをお迎えし、講演会「古沢岩美はどんな画家だったか」が開催されました。あいにくのお天気となりましたが約70名の皆様にご来場いただきました。

戦前から戦後にかけて、日本の近現代史をまじえながら、古沢岩美さんや当時の画家たちについてお話いただきました。


写真:2007年5月19日の講演会の様子2

古沢氏の師匠・岡田三郎助は芸大教授を勤め、人物画、おもに裸婦を多く描いています。古沢氏の作品には師の影響が多分に感じられますが、いわば「正統派」ともいえる師の表現を超え、とりわけ女体の描写に執着した古沢氏の表現は、日本では異例のものでした。検閲で販売禁止になったり、わいせつで告発されたこともあったそうです。瀬木さんはその擁護文を書いたこともあったとか。それでも古沢氏は自分の表現を変えることはありませんでした。自分を貫き、戦った古沢氏は勇敢だった、と瀬木さんは仰います。

戦時中、西洋的な表現やシュルレアリスム、裸体画などが厳しく弾圧され、当時の画家たちは表現の場を失いました。戦後ようやく自由に表現できるようになると、今度は飢えと戦禍に苦しみます。そういった当時の状況も、瀬木さんは実体験を交えながらリアルにお話くださいました。古沢氏や同世代の画家たちは本当に、大変な時代を乗り越えてきたのだということを実感した講演会でもありました。
講演の最後には熱心な方たちから、「古沢氏はなぜ裸婦を描き続けたのでしょう?」「岡本太郎氏とのエピソードは?」などといった質問もありました。瀬木さんならではの古沢作品の解釈も大変興味深く、中身の濃い講演となりました。

2007年4月22日 八重桜が咲いています!

写真:美術館の前の八重桜

ソメイヨシノはすっかり葉桜になりましたが、美術館の前では八重桜が可愛いピンクの花を咲かせています。

このほか、つつじ・やまぶきも満開、彩りゆたかです。

2007年4月21日 アーサー・ビナードさん講演会「永久のほころび 芸術と自由をめぐって」

4月21日(土曜日)に開催された、詩人のアーサー・ビナードさんの講演会には約100名の皆様にご聴講いただきました。ありがとうございます。

講演では、小熊秀雄と池袋モンパルナスから現代社会の話まで幅広くお話いただきました。

講演では、アーサーさんの流暢な日本語と英語による朗読も行われました。本講演のタイトルでもある「永久のほころび」は小熊秀雄の詩「デッサン」の中の一節です。以下、その一部を紹介します。

大馬鹿者、画家の仲間にまぢって
デッサンなるものを描いてみる
<中略>
画家達、眼をつりあげ
唾をのみ下し
あわただしく紙をサラサラと鳴らす、
大馬鹿者つくづくと
女の肉体の中心をみる
そこに臍あり
臍とは肉体の
永久のほころびの如し
子供のころ
このゴマといふものを取り出して噛み
ほのかにわが肉体の味を始めて知つたことが
ある ・・・

小熊は「ほころび」を大切にしていました。そして「ほころび」ということばには、いろいろな意味があります。

たとえば、「服がほころびる」ということもあるし「思わずほころぶ」といえば、よろこびのイメージが、「蕾がほころぶ」といえば、花が咲くイメージです。

後世まで残される作品には、「永久のほころび」があり、小熊は、ほころびをまずみつけ、それをほじくりだしてみて味わう、ということがうまいひとだったのではないか、とアーサーさんはいいます。

アーサーさんの今の政治社会をみるするどいまなざしに感嘆しつつ、軽妙なおはなしぶりであっという間の90分間でした。

そしてアーサーさんは愛用のバイク(自転車)でさっそうと帰っていかれました。


写真:2007年4月21日の講演会の様子1

写真:2007年4月21日の講演会の様子2

写真:2007年4月21日の講演会の様子3

2007年4月18日・4月19日 小学生鑑賞教室を実施しました

写真:小学生鑑賞教室の様子1

4月18日(水曜日)・19日(木曜日)、区内の小学生を対象とした「小学生鑑賞教室 つくってみよう! 池袋モンパルナス5・7・5!」が実施されました。ギャラリートークを聞いた後、作品を選んで「5・7・5」の俳句をつくるというものです。


写真:小学生鑑賞教室の様子2

今回、子供たちに紹介した作品は、寺田政明「宇宙の生活」、田中佐一郎「黄衣の少女」、桂川寛「おんどりの鉄骨」の3点です。宇宙の生活やおんどりの気持ちを想像してもらったり、作品の筆のタッチを実感してもらったり。子どもたちが興味をもってくれるようにと、スタッフも一生懸命です! すこしでも作品の持つ世界を実感してもらえるとうれしいですね。


写真:小学生鑑賞教室の様子3

そして自由時間のあと、自分の気に入った作品を選び、5・7・5の俳句をつくります。こどもならではの感性で、たのしい句がたくさんできたようです。お友達どうし句を見せ合いながら、絵の感想を語るのもいいですね。

2007年4月7日 寺田農さん講演会「父と池袋モンパルナスの時代」

写真:2007年4月7日の講演会の様子1

4月7日(土曜日)、俳優の寺田農さんをお迎えし、父親である寺田政明さんと池袋モンパルナスについてお話いただきました。

当日は180人という、大勢の皆様にご来場いただきました。当館の予想を大幅に上回り、会場に入りきれない方も多数いらっしゃいました。聴講できなかった皆さん、ごめんなさい。


写真:2007年4月7日の講演会の様子2

寺田農さんによる小熊秀雄の詩の朗読ではじまった講演会は、はじめにスライドを使いながら、「池袋モンパルナス」と呼ばれた池袋周辺地域を説明。当時の情景が伺える貴重な写真の数々と、当時のエピソードをまじえながら語られました。

政明さんは小学生時代、蛍取りに行ったところ崖から転落。足を負傷して入院生活を送っていたときに美術と出会ったそうです。ねずみ、からすなど、政明さんの描く絵は生きものがとても多いのですがそのどれもが優しさにあふれています。政明さんご自身もとても優しい方だったそうです。自宅の庭に沸いたボウフラまでも、殺すなとおっしゃったとか・・。これにはご家族も皆困っていたようです。

また政明氏は、日常生活の中で「デッサンができとらんゾ」という言葉を頻繁に口にしていて、寺田家の中でブーム(?)になっていたとか。デッサンとは、絵画の基本ですから、「基礎がなってない」という意味で使われていたようですが、画家ならではの言葉だと思いませんか? そしてとっても奥が深い言葉です。農さんによる朗読も大変素晴らしく、さすが俳優さんです。

終始ユーモアをまじえながら進められた講演会は約1時間半で終了しました。

このページに関するお問い合わせ

板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
区民文化部 文化・国際交流課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。