板橋区環境基本計画2025について
板橋区環境基本計画2025は、『人と緑を未来へつなぐスマートシティ“エコポリス板橋”』の実現に向けて、平成28(2016)年度から平成37(2025)年度までの10年間における、板橋区の環境の保全に関する総合的かつ長期的な方針を示したものです。
第1章 計画の基本的事項
区は、平成11年3月に「板橋区環境基本計画」を策定し、平成17年3月の改訂を経て、平成21年3月に「板橋区環境基本計画(第二次)」(以下、「第二次計画」といいます。)を策定し、同計画に基づいて環境保全の取り組みを進めてきました。
第二次計画の期間満了(平成27年度)にあたり、東日本大震災に伴うエネルギー需給のひっ迫による省エネルギーへの取り組みや再生可能エネルギー導入の加速化などの環境・社会変化への対応を図り、板橋区における環境保全の取り組みをより効果的に進めていくため、「板橋区環境基本計画2025」(以下「本計画」といいます。)を策定しました。
計画の期間
本計画の期間は、平成28(2016)年度から平成37(2025)年度までの10年間とします。ただし、計画期間内においても区を取り巻く環境や社会情勢の変化に応じて、柔軟に改善・見直しを行います。
計画の位置づけ
本計画は、「板橋区基本構想」、「板橋区基本計画2025」で示された施策を環境面から具体化し、国や都の計画及び「いたばしNo.1実現プラン2018」や区の関連個別計画と相互に連携を図っていくものです。
また、本計画で描く環境の将来像の実現にあたっては、区民・事業者・区のすべての主体が、それぞれの立場あるいは協働で環境に配慮した取り組みを進める必要があることから、板橋区の環境の保全に関する総合的かつ長期的な方針を示す計画となっています。
第2章 環境の現状と課題
国や東京都等の動向
国及び東京都の環境基本計画の概要、主要分野別の概要等を示しています。
板橋区のこれまでの取り組みと課題
第二次計画の期間(平成21年度~平成27年度)のうち、平成26年度までの数値について点検・評価を行い、その結果を5つの望ましい環境像ごとにまとめています。なお、点検・評価を行うにあたっては、「区民アンケート調査」、「関係団体等ヒアリング調査」を実施しました。
第3章 環境像とその実現に向けた取り組み
環境像
区の将来像と区政の方針を示す「板橋区基本構想」では、構想実現に取り組むすべての人々が常に念頭に置くべき基本的な考え方として、ひと(個人)、まち(地域)、みらい(環境)に着目した3つの「基本理念」を掲げており、それぞれ「あたたかい気持ちで支えあう」「元気なまちをみんなでつくる」「みどり豊かな環境を未来へつなぐ」としています。
本計画では、この基本理念を踏まえて、“環境像”=概ね10年後のめざすべき環境の姿を『人と緑を未来へつなぐスマートシティ“エコポリス板橋”』と設定しました。
基本目標・環境施策
本計画では、前述の「環境像」のもと、個別分野ごとの環境課題に対応した以下の6つの「基本目標」を設定しました。また、この基本目標の達成に向け、11項目の「環境施策」を設定します。基本目標が計画期間を通じて変わらないものであるのに対し、「環境施策」は区を取り巻く環境や社会状況が年々変化することを考慮し、計画期間中においても必要に応じて検証・見直しを図ります。
- 基本目標1「低炭素社会の実現」 エネルギーのスマート化による温室効果ガスの排出が少ないまちづくり
<環境施策1-1 区民・事業者における省エネ・再エネの推進>
<環境施策1-2 建物や交通などインフラの低炭素化の促進> - 基本目標2「循環型社会の実現」 ごみの発生抑制と資源を循環利用する社会システムづくり
<環境施策2-1 板橋かたつむり運動の推進>
<環境施策2-2 適正で効率的なごみ収集・処理体制の構築・運用> - 基本目標3「自然環境と生物多様性の保全」 緑と水と生きものに囲まれた都市空間の創造
<環境施策3-1 板橋らしい良好な緑や水環境の保全・創出>
<環境施策3-2 自然とのふれあい促進や自然の恵みの享受> - 基本目標4「快適で健康に暮らせる生活環境の実現」 社会活動に伴って発生する環境負荷の削減と生活環境の向上
<環境施策4-1 大気汚染や騒音などのない生活環境の保全>
<環境施策4-2 潤いのある景観や美しい街並みの保全> - 基本目標5「『環境力』の高い人材の育成」 環境に配慮したライフスタイルの実現に向け主体的に行動できる人づくり
<環境施策5-1 環境教育の推進、環境保全活動を担う人材の育成>
<環境施策5-2 わかりやすい環境情報の発信> - 基本目標6「パートナーシップが支えるまちの実現」 自助・共助・公助の連携による地域環境づくり
<環境施策6-1 環境保全活動への参加や協働を進める仕組みづくり>
第4章 リーディングプロジェクト
環境保全の取り組みの中には、現状とめざすべき将来とのギャップを踏まえて特に加速度的に取り組むべきものや、効果が複数の環境分野にまたがり、取り組み全体の底上げにつながるものもあります。このような取り組みのうち、“誰もが参加できる”、“環境への取り組みのきっかけとなる”、“みんなで取り組んだ成果が見える”、“板橋区の環境ブランドとなる”といった観点などを踏まえ、本計画で重点的に取り組んでいくものを「リーディングプロジェクト」(No.1~5)として位置づけます。
- No.1「区民の力で自然・生きものを調べよう!」
区民参加型で自然や生きものを調べ、自然環境への関心を高め、貴重なデータとして活用します。 - No.2「いたばし水素タウンを実現しよう!」
スマートシティの実現に向けて水素エネルギーなどの新技術の導入を進めます。 - No.3「資源の循環を大きくしよう!」
資源リサイクルに効果がある取り組みを検討・実施し、資源循環の環を大きくします。 - No.4「地域の環境人材を活かそう!」
(仮)エコポリ・ゼミナールや環境人材バンクの設立により、地域の環境人材を環境学習に活用していきます。 - No.5「いたばしの緑を感じよう!」
緑のカーテンの普及、間伐材などの木材使用、自然体験の機会拡大により、自然の恵みを感じられるようにします。
第5章 計画の進行管理
計画の進行管理を適切に行うためには、基本目標に対する達成状況を評価する「環境指標」と、環境施策の活動状況を把握する「活動指標」の2種類の指標を設定します。
進行管理の体制については、学識経験者などによる区の付属機関である「板橋区資源環境審議会」、および庁内検討組織である「『エコポリス板橋』推進本部」により行います。また、区民や事業者への普及啓発や区との連絡調整のため、区民や事業者などによる「エコポリス板橋環境行動会議」と連携しながら計画を推進します。
添付ファイル
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