結核という病気

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ページ番号1003065  更新日 2023年7月4日

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結核は過去の病気ではありません

明治から昭和20年代まで日本中で流行していた結核は、生活水準の向上や治療薬の開発によって治療できる病気になりましたが、結核がなくなったわけではありません。現在でも全国で年間約12,000人、東京都では約1,400人の新しい患者が発生している慢性感染症です。全国的に、東京都内では、若い世代や働き盛りの世代の割合が高く、板橋区では毎年約60から80人弱の方が、新たに結核と診断されています。

結核は結核菌を吸い込むことで起こる感染症

結核は、咳、痰、だるさ、微熱など風邪に似た症状で始まります。
症状が進んでくると、痰の中に結核菌が出てきます。
その状態になった患者の咳やくしゃみのしぶきの中に含まれた結核菌が空気中に漂い、周りの人が吸い込むことで感染します。このような感染の仕方を空気感染といいます。
ただし、結核に感染をしても必ずしも「結核」を発病するわけではありません。通常は免疫力により結核菌の増殖が抑えられ、休眠状態になります。
結核菌は日光の紫外線で殺菌されます。床や服に付いた菌は、感染力はなくなります。また、食器などの物を介して感染することはありません。

免疫が弱った時に発病しやすい

結核の予防には免疫を落とさないことが大切です。
糖尿病である、透析を行っている、食生活が偏っている、ヘビースモーカー、日常的に大量のお酒を飲んでいる、疲労やストレスが強い…
このような人は、注意が必要です。
日頃からバランスのよい食事と休養、適度な運動を心がけましょう。

早期発見のため、年に1回は定期健康診断(胸部エックス線検査)を受けましょう

自分自身の健康を守るため、また、家族、友人、同僚などへの感染を防ぐためにも、早期発見のため、年に1回は定期健康診断(胸部エックス線検査)を受けましょう。

また、保健所では、区民結核健康診断無料で実施しております。
詳しくは、下記のページをご覧ください。

※65歳以上の方の胸部エックス線検査は、法に基づく結核の健康診断となります

定期的な健康診断(胸部エックス線検査)を受けるとともに、2週間以上咳、痰が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう

結核と診断されたら

治療は、基本的に薬で治します。3~4種類の薬剤を服用します。
服用期間は、通常6~9カ月ですが、個人の病状や経過によって長くなることがあります。
痰検査で菌が出ていない人は、周囲の人に感染するリスクが低いため、通院で治療することができます。
症状が進行し、痰検査で結核菌が出た人からは、周囲の人に感染する可能性があるため、入院が必要です。
板橋区では、医療費の公費負担申請受付や患者さんへの服薬支援、接触者の方への健診や相談を行っています。
詳しくはお問い合わせください。

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このページに関するお問い合わせ

健康生きがい部 感染症対策課
〒173-0014 東京都板橋区大山東町32番15号
電話:03-3579-2321 ファクス:03-3579-1337
健康生きがい部 感染症対策課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。