結核について
結核は過去の病気ではありません
明治から昭和20年代まで日本中で流行していた結核は、生活水準の向上や治療薬の開発によって治療できる病気になりました。しかし、結核がなくなったわけではありません。
現在でも全国で年間10,000人以上の新しい結核患者が発生し、1,600人以上が命を落としている主要な感染症です。板橋区では毎年約60から80人の方が、新たに結核と診断されています。
結核とはどんな病気?
結核とは、結核菌が引き起こす感染症です。感染性がある(痰の中に結核菌がある)結核患者の咳・くしゃみで空気中に飛び散った結核菌を吸い込むことで感染します(空気感染)。
ただし、結核に感染をしても必ずしも結核を発病するわけではありません。通常は免疫力により結核菌の増殖が抑えられ、結核菌は休眠状態になります。結核菌に感染したとしても、実際に発病するのは10人中1人から2人と言われていますが、感染から十数年後に発病する方もいます。
結核菌は、食器や衣類、家具などの物を介して感染することはありません。また、結核菌は紫外線で殺菌されます。
結核は免疫力が低下した時に発病しやすい
健康であれば、多くは免疫の働きによって結核菌は抑え込まれます。しかし、加齢や病気、生活習慣などによって免疫力が低下すると、抑え込まれていた結核菌が活動を始め、発病することがあります。
免疫力を高めるために、日頃からバランスのよい食事や適度な運動、十分な睡眠を心がけましょう。
年に1回は定期健康診断(胸部エックス線検査)を受けましょう
結核を早く見つけることが重症化を予防し、周りの方への感染予防につながります。自分自身の健康を守るため、また、家族、友人、同僚などへの感染を防ぐために、年に1回は定期健康診断(胸部エックス線検査)を受けましょう。
板橋区保健所では、区民結核健康診断を無料で実施しております。
詳しくは、下記のページをご覧ください。
65歳以上の方の胸部エックス線検査は、法に基づく結核の健康診断となります
定期的な健康診断(胸部エックス線検査)を受けるとともに、2週間以上咳、痰が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
結核の治療について
結核は、基本的に3種類から4種類のお薬を内服して治療します。
標準の治療期間は6か月ですが、病状や治療経過によって長くなることがあります。
症状が進行し、痰の中に結核菌が出ている人からは、周囲の人に感染する可能性があるため、入院が必要です。
痰の中に結核菌が出ていない人は、周囲の人に感染するリスクが低いため、通院で治療することができます。
板橋区保健所では、結核医療費公費負担申請の受付や、患者さんへの服薬支援、接触者の方への検査や相談などを行っています。
詳しくは板橋区保健所までお問い合わせください。
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe® Reader®」が必要です。お持ちでない方はアドビ株式会社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
健康生きがい部 予防対策課 感染症対策係
〒173-0014 東京都板橋区大山東町32番15号 板橋区保健所
電話:03-3579-2321 ファクス:03-3579-1337
健康生きがい部 予防対策課へのお問い合わせや相談は専用フォームをご利用ください。