結核について

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ページ番号1003065  更新日 2025年10月17日

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結核は過去の病気ではありません

1950年代まで日本中で流行していた結核は、生活水準の向上や抗結核薬の開発によって治療できる病気になりました。しかし、結核がなくなったわけではありません。

現在でも全国で年間10,000人以上の新しい結核患者が発生し、1,400人以上が命を落としています。このように、結核は日本において主要な感染症であり、過去の病気ではありません。板橋区では2024年に64人の方が、新たに結核と診断されています。

板橋区の人口10万人当たりの結核り患率は10.8(2024年)で全国および東京都と比較すると、高い状況が続いています。

結核とはどんな病気

結核は、「結核菌」が引き起こす病気です。肺結核患者の咳やくしゃみの「しぶき」とともに菌が飛び散り、空気中に漂った菌が肺の奥深くに入り込むことで感染します(空気感染)。
ただし、結核に感染をしても必ずしも結核を発病するわけではありません。多くの場合、感染しても実際に発病するのは10人中1人から2人と言われています。感染後、加齢や病気などで免疫力が落ちると、数十年後に発病する方もいます。


結核菌は、食器や衣類、家具などの物を介して感染することはありません。また、結核菌は紫外線で殺菌されます。

結核の症状は?

初期症状は、咳・痰・微熱・体のだるさなど、風邪症状と似ています。特に高齢者は、咳や痰などの症状以外にも、食欲がない体重が減るなどの症状から結核の診断につながることがあります。
2週間以上咳、発熱が続く場合は結核を疑い、早めに医療機関を受診しましょう

毎年、定期健康診断(胸部X線検査)を受けましょう

結核を早く見つけることが重症化を予防し、周りの方への感染防止につながります。自分自身の健康を守るため、また、家族、友人、同僚などへの感染を防ぐために、年1回定期健康診断(胸部X線検査)を受けましょう。65歳以上の方は、年1回の胸部X線検査が義務づけられています。

胸部X線検査で異常所見を指摘された場合は、自覚症状がなくても精密検査を受けましょう。

板橋区保健所では、区や職場で胸部X線検査を受ける機会がない方に、区民結核健康診断無料で実施しております。
詳しくは、下記のページをご覧ください。

結核の治療について

結核は、基本的に3種類から4種類のお薬を内服して治療します。
標準の治療期間は6か月ですが、病状や治療経過によって長くなることがあります。

症状が進行し、痰の中に結核菌が出ている人は、周囲の人が感染する可能性があるため、入院加療が必要です。
痰の中に結核菌が出ていない人からは、周囲の人が感染するリスクは低いため、通院で治療することができます。

板橋区保健所では、結核医療費公費負担申請の受付や、患者さんへの服薬支援、接触者の方への検査や相談などを行っています。
詳しくは板橋区保健所までお問い合わせください。

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このページに関するお問い合わせ

健康生きがい部 予防対策課 感染症対策係
〒173-0014 東京都板橋区大山東町32番15号 板橋区保健所
電話:03-3579-2321 ファクス:03-3579-1337
健康生きがい部 予防対策課へのお問い合わせや相談は専用フォームをご利用ください。