広報いたばしテキスト版(令和6年5月25日号)1面
注:最新情報は区ホームページをご覧ください
たばこを吸う人も吸わない人も「禁煙」について考えてみましょう
5月31日は世界禁煙デー・5月31日から6月6日は禁煙週間
たばこには、ニコチン・タール・一酸化炭素などの有害物質が多く含まれています。喫煙による健康への影響を知り、禁煙に取り組みましょう。
喫煙による健康影響
喫煙は、肺がん・心筋梗塞・脳梗塞などに深く関係しており、喫煙者は、非喫煙者と比較すると、余命が10年程度短くなると言われています。また、妊婦の喫煙は、早産や低出生体重などのリスクを高めます。
受動喫煙を避けましょう
たばこは、周囲の人の健康にも影響を及ぼします。喫煙者が直接吸い込む主流煙よりも、たばこの先から立ち上る副流煙の方が、有害成分を多く含んでいます。そのため、非喫煙者でも、受動喫煙により肺がん・脳卒中・COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの病気にかかる危険性が高くなります。特に、子どもたちは、自分でたばこの煙を避けることができないため、受動喫煙の影響を与えない環境づくりが必要です。
たばこ病とも呼ばれる病気「COPD」
COPDは、主に長期間の喫煙が原因とされる肺の病気です。最初はせき・たん・息切れなどの症状ですが、次第に呼吸障害が進行し死に至ることもあり、1年間に1万5000人以上の方が亡くなっています。喫煙者は少しでも早く禁煙して治療することが大事です。チェックリスト(下表参照)でいくつかの症状・条件が当てはまる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
チェックリスト
- 1日に何度もせきが出る
- 息切れしやすい
- 呼吸をするとゼイゼイ・ヒューヒューと音がする
- 長期間喫煙している・していた
- 黄色・粘り気のあるたんが出る
- 40歳以上である
出典:東京都保健医療局パンフレット「COPD慢性閉塞性肺疾患」
加熱式たばこは安全?
加熱式たばこの喫煙・受動喫煙による健康影響が、どの程度あるかはまだ明らかではありません。また、加熱式たばこにもニコチン・タールが含まれているため、紙巻きたばこから変更しても禁煙にはなりません。
禁煙の効果
禁煙をすると、体はたばこのダメージから回復しようと機能し始め、味覚・嗅覚・循環機能が改善します。禁煙を続けると肺がんなどの病気のリスクが低下します。禁煙は、何歳から始めても遅すぎるということはありませんので、禁煙に挑戦しましょう。
つらい禁煙から楽な禁煙へ
禁煙外来で処方される飲み薬・貼り薬などを使うことで、禁煙後の離脱症状が緩和され、比較的楽に禁煙をすることができます。禁煙成功率が高くなると言われていますので、医師とよく相談しましょう。
禁煙相談をご利用ください
各健康福祉センター(6面「健康ガイド」参照)では、保健師による禁煙相談を行っています。ぜひ、ご利用ください。
世界禁煙デー展
とき 5月27日(月曜日)から31日(金曜日)、午前9時から午後5時
ところ プロモーションコーナー(区役所1階)
内容 喫煙による健康被害や禁煙に関する展示
注:30日(木曜日)午前10時から午後1時30分に健康チェック(野菜摂取量充足度推定機器による測定会)あり。詳しくは、下記のリンクをご覧ください。
改正健康増進法・東京都受動喫煙防止条例のポイント
- 幼稚園・学校・病院などの第一種施設では、屋内・施設内が禁煙
- 飲食店・ホテル・オフィスなどの第二種施設では、屋内が原則禁煙
- 喫煙場所を設置している施設では、その場所以外の喫煙禁止
- 19歳以下の方は、喫煙エリアへの立ち入り禁止
- 飲食店では、店内の喫煙規制の状況を店頭にステッカーで表示
- 喫煙を目的とするシガーバー・スナック・公衆喫煙所などは喫煙可
注:同法・条例の規制外の場所(屋外・私有地)でも、喫煙する際には周囲の方への配慮をお願いします。
問い合わせ
板橋区受動喫煙防止相談窓口 電話3579-2707(平日、午前8時30分から午後5時)
問い合わせ
健康推進課健康づくり・女性保健係 電話3579-2727
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