広報いたばしテキスト版(令和6年11月2日号)2面・3面
いたばし発!技術系ベンチャーが世界を切り拓く
板橋区は、都内有数の産業集積地。区は、様々な支援制度で、区内企業を支援しています。今回は、区の支援制度も活用しながら革新的な技術で挑戦し続けている次世代を担う企業と、その技術を紹介します。
注:ベンチャー企業…新しい技術・新しいビジネスモデルで急成長をめざす企業
株式会社ソラリス
生き物のような「柔らかいロボット」で暮らしを豊かに
株式会社ソラリスは、2017年に創業した中央大学発のベンチャーです。生き物の運動をヒントに、空気の力で動く人工筋肉を使った「柔らかいロボット(ソフトロボット)」の実用化をめざしています。複雑な細管を進むことができる「ミミズ型管内走行ロボット」や、生き物の腸管の「運びながら混ぜる」機能をもった「腸管型ポンプロボット」など、世界に類をみない独自技術をもつ企業で、管内点検などの分野で新たな可能性を切り拓くことが期待されます。
所在地 東山町14-13
ミミズ型管内走行ロボットSooha(R)
複雑に曲がりくねった配管内をミミズのように自在に移動して、先端に取り付けたカメラで内部の汚れ・傷を確認できるほか、ブラシで掃除することもできます。これまで難しかった配管内の点検・清掃などの作業を本ロボットが行うことで、低コスト化や業務効率化を実現します。詳しくは、下記リンクをご覧ください。
代表取締役CEO 梅田清さん
配管のメンテナンス方法を、これまでの「壊れたら交換する方法」から、「配管の深部に侵入して状態を確認する方法」に変えることで、配管内の点検・掃除が難しいという上下水道配管や工場配管などのメンテナンス現場が抱えている課題を解決し、人が安心・安全で豊かに暮らせる社会をソフトロボットと共に実現していきます。
活用した区の支援制度
ベンチャー賃料補助制度、産学公連携研究開発支援事業
マーベルオートサービス株式会社
モビリティ社会の安全を創る
マーベルオートサービス株式会社は、2018年に創業した企業です。自動車をはじめ、二輪車・フォークリフトの事故削減のために必要な安全機器などを開発しています。フォークリフトの後付けのツメ下げ忘れ警告センサーを初めて開発したほか、ドライブレコーダーなどの安全機器の販売・取付、交通心理学を活用した映像解析・安全運転教育動画の作成サービスなどを提供しています。今後も、安全技術の分野でさらなる飛躍が期待されます。
所在地 舟渡1-15-15-702
ツメ下げ忘れ警告センサー
フォークリフトのツメを上げたまま走行すると、センサーが危険を検知して警告音を鳴らし、作業者に危険を知らせます。ツメを上げたまま走行したことによる転倒事故やシャッターなどへの接触事故が多発していましたが、本装置を取り付けることで、作業現場の事故を防止し、安全性を向上します。詳しくは、下記リンクをご覧ください。
代表取締役 立花祥宏さん
近年、工場・倉庫でのフォークリフトの転倒・接触事故が増加していますが、フォークリフトの購入後に取り付けられる安全装置がなく困っているお客様が多かったため、本装置を開発しました。時代の変化・ニーズを的確に捉え、安全で効果的なサービスを提供し、今後も事故のない社会づくりに貢献していきます。
活用した区の支援制度
板橋区立企業活性化センターでの創業支援
株式会社ロビット
AI×ロボット技術で企業・社会の課題を解決
株式会社ロビットは、2014年に創業した企業です。「ものづくりとAI」という2つの全く異なる性質のものを組み合わせて、食品・工業製品などの外観検査の効率化や後継者不足といった企業が抱える課題を解決するために開発した外観検査自動化装置のほか、食品・不定形物のカット加工を自動化する装置など最先端技術を開発し、製造業界に革命をもたらしています。
所在地 小豆沢4-26-13
外観検査自動化装置TESRAY Gシリーズ
AI技術で傷・汚れを検知し、ほぼ100%の精度で食品・農作物の生産ラインなどにおける異物・不良品を排除します。これまで人の手で行っていた外観検査を自動化することにより、人手不足・検査精度のばらつきなどの課題を解決し、生産性を向上します。詳しくは、下記リンクをご覧ください。
最高経営責任者兼最高技術責任者 新井雅海さん
外観検査は、町工場の職人さんが多くの時間を費やして行う繊細かつ過酷な作業ですが、職人さんが高齢化する一方で承継者がいないなど、後継者不足の要因の一つになっています。AI技術・ロボット技術を融合した最先端技術で、外観検査などで生じていた課題を解決するソリューションを提供し、日本の町工場の技術を継ぎながら、最先端の未来を創っていきます。
活用した区の支援制度
ベンチャー企業・起業家支援賃料補助金、ものづくり企業地域共生推進助成金など
中小企業への支援・表彰制度
区は、様々な支援・表彰制度で、区内企業を支援しています。
企業への支援
開発チャレンジ補助金
新製品・新技術の開発経費の一部を補助します。
補助金額 費用の3分の2(上限300万円)
デジタル環境構築補助金
デジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するために必要なデジタル技術などの導入に係る経費の一部を補助します。
補助金額 費用のA2分の1またはB3分の2(上限A250万円B500万円)
ベンチャー企業・起業家支援賃料補助金
新しい技術・ビジネスモデルにより成長をめざすベンチャー企業や創業間もない事業者に、賃料の一部を補助します。
補助金額 費用の2分の1(上限月額20万円)
生産性向上に資する設備導入助成事業助成金
生産性向上を目的とした設備導入に係る経費の一部を助成します。
助成金額 費用のA2分の1またはB3分の2(上限A500万円B666万円)
板橋区立企業活性化センター
創業準備をしている方・創業まもない方の活動拠点として利用できるオフィスの貸出などを行っています。
若手人材確保支援事業
区内中小企業と若手人材の接点を創出し、若手人材の確保・定着を支援します。
いずれも
対象・その他の支援制度など詳しくは、区・公益財団法人板橋区産業振興公社ホームページをご覧ください。
表彰制度
板橋製品技術大賞
区内中小企業の優れた新製品・新技術を表彰し、企業の開発力・技術力を広く区内外に発信します。受賞企業には、賞金のほか、各種専門家による訪問サポート、いたばし産業見本市での展示、プロモーション用映像(DVD)の制作支援などを行います。詳しくは、下記リンクをご覧ください。
いたばし人と未来を創る会社賞
地域に根差し、人を育て、成長につながる努力をし続ける中小企業などを表彰しています。表彰企業には、「広報いたばし」・区ホームページなどで受賞企業・取組事例を紹介するほか、区産業融資の利子補給割合の加算などを行います。詳しくは、下記リンクをご覧ください。
いずれも
受賞企業・応募方法など詳しくは、区ホームページをご覧ください。
令和6年度の受賞企業は、第28回いたばし産業見本市で発表します。詳しくは、区ホームページをご覧ください。
問い合わせ
産業振興課工業振興係 電話3579-2193
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政策経営部 広聴広報課 広報係
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