第20回板橋区伝統工芸展「染と織-真田紐・江戸小紋・江戸手描友禅-」

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ページ番号3000459  更新日 2022年7月3日

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展示について

画像 パンフレット表紙

 板橋区伝統工芸展は、今回で20回目を迎えます。平成7年(1995)に最初の伝統工芸展が開催されて以降、板橋区内在住の職人をはじめとした多くの方々のご協力を得ながら、様々な分野で活躍する職人の皆様の技術や作品、仕事内容などをご紹介して参りました。職人の皆様は、後継者や材料の不足といった問題を抱えながらも、日々伝統技術を磨き、意欲的に作品を作り続けています。そして、伝統工芸の素晴らしさを多くの人びとに伝え、次世代へと受け継いでいくために、現代的な感覚を取り入れた作品の制作、さらには体験講座や実演といった活動にも尽力されています。

 今回の展示では、「染」と「織」をテーマとし、真田紐、江戸小紋、江戸手描友禅の職人の方々とその高度な技術・作品をご紹介します。職人の魂が込められた作品をご覧いただき、伝統工芸の保存継承への理解と関心を深めていただくとともに、染と織の世界の美しさや魅力をお楽しみいただければ幸いです。

 なお、会期中に作品保存のため一部展示替えを行います。掲載作品が展示されていない場合がございますので、予めご了承ください。

会期

令和4年7月9日(土曜日)から9月19日(月曜日・祝日)

開館時間
午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分)
会場

2階企画・特別展示室

休館日
月曜日(祝祭日の場合は翌火曜日が休館)
入館料
無料

展示内容紹介

真田紐 市村藤斎氏

市村藤齋氏の写真

 昭和3年(1928)に東京で真田紐製作を営む家に生まれた。本名は、市村藤一氏。母・きみ氏が、明治から大正期にかけて本所林町(現:墨田区)で真田紐を製作していた今井万吉氏のもとで技術を習得。その後、大正10年から11年(1921から1922)頃から夫・市村藤吉氏とともに真田紐製作を始めた。藤斎氏は、当初会社勤めをしていたが、母・きみ氏の遺言をきっかけとして、昭和22年(1947)から父・藤吉氏と姉に師事して技術を習得し、市村真田紐の2代目となった。現在、昔の技法を継承した真田紐を製作する関東で唯一の工房である。そして、子息・宏氏とともに製作を行い、技術・技能の継承も図っている。令和3年(2021)に国選定保存技術保持者認定。

真田紐とは

 経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を密度高く織り上げた幅の狭い織物で、丈夫な紐である。古くは、刀の下緒や行商が使う荷紐として用いられた。安土桃山時代以降、茶道の隆盛とともに箱紐として広く普及し、現在でも主に美術工芸品を入れる桐箱の紐として使用される。

真田紐の画像
真田紐 製作年:平成時代頃 市村藤斎 作【当館所蔵】
真田紐(桐箱)
真田紐 製作年:昭和時代 市村藤斎 作【織元提供】

江戸小紋 小林福司氏

小林福司氏の写真

 昭和40年(1965)練馬区田柄生まれ。父・茂徳氏が構えた工房「小林染芸」を継ぎ、2代目となる。大学卒業後、5年間高校の教諭を務めたが、繁忙を極めた家業を手伝うため、江戸小紋染師となる。現在は、伝統的な江戸小紋の柄を用いながら、海外も視野に入れた現代的な作品の制作にも励む。また、時代に合わせ、SNSなどの媒体を活用した体験会・講座の開催や、オンラインショップの開設など、その魅力を広く伝える活動に尽力している。さらに、江戸小紋の歴史や着物の研究も行う。令和2年(2020)に板橋区登録無形文化財技術保持者認定。

江戸小紋とは

 型紙を使って非常に細かな模様を染める技法。江戸時代には、武士の裃(かみしも)や小袖に用いられて発展し、その後、女性の小袖にも取り入れられた。遠目には無地に見えるが、近づくと技巧を凝らした細かな模様が表現されており、江戸で流行した「いき」な美意識が反映された装いとして好まれた。

銘名小紋
江戸小紋「銘名小紋」(部分)制作年:平成18年(2006)小林福司 作【個人所蔵】
板橋小紋の画像
江戸小紋着尺「板橋小紋」(部分)制作年:令和4年(2022)小林福司 作【当館所蔵】

江戸手描友禅 寺澤森秋氏

寺澤森秋氏の画像

 昭和21年(1946)長野県長野市生まれ。昭和40年(1965)から日本橋の「中央染芸」で修行。昭和47年(1972)に独立し、板橋区弥生町に工房を構える。昭和43年(1968)以降、数多くの賞を受賞。平成3年(1991)に日展入選。近年では、平成29年(2017)に東京都知事より「東京都優秀技能者(東京マイスター)」、令和元年(2019)に厚生労働省より「卓越した技能者(現代の名工)」を受賞。また、体験講座を開き、友禅の伝統や魅力を伝える活動にも意欲的に取り組む。現在、板橋区伝統工芸保存会の会長を務める。平成17年(2005)に板橋区登録無形文化財技術保持者認定。

江戸手描友禅とは

 手描友禅は、糊防染(のりぼうせん)[糸目糊]と色挿し(いろさし)を併用して、模様を華やかに表現する技法。江戸時代前期から中期頃にかけて考案された。江戸手描友禅は町人文化の中で育まれ、粋な風合いであることや、現在は白上げ模様が用いられることなどに特徴があるといわれている。京友禅、加賀友禅と合わせて日本三大友禅とされる。

江戸手描友禅
振袖「麗」 制作年:平成12年(2000)頃 寺澤森秋 作【森秋工房所蔵】 江戸手描友禅とバティックの融合作品
江戸手描友禅(拡大)
振袖「麗」(拡大) 制作年:平成12年(2000)頃 寺澤森秋 作【森秋工房所蔵】

会期中の催し

伝統工芸体験

職人さんから制作方法を直接教えていただけます。ぜひご参加ください!

詳細は、下記のリンクからご覧ください。

江戸小紋の型付けトートバッグづくり

江戸手描友禅のバンダナ

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このページに関するお問い合わせ

板橋区立郷土資料館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-35-25
電話:03-5998-0081 ファクス:03-5998-0083
教育委員会事務局 生涯学習課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。