館蔵品展 戦争と日本近代美術、特集展示 末松正樹とペルピニャン

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ページ番号4000080  更新日 2020年1月28日

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チラシ:戦争と日本近代美術

日本は1931年の満州事変から1945年の終戦まで15年もの間、いわゆるアジア太平洋戦争期にありました。

画家たちの中には1938年の国家総動員法、翌年の国民徴用令により、兵士として従軍し、軍による「作戦記録画」制作に携わることになった人もいました。1941年に画家の福沢一郎と詩人で美術評論家の瀧口修造がシュルレアリスムと政治との関わりについて治安維持法違反の嫌疑で逮捕されると、1930年代に盛り上がりを見せていたシュルレアリスム風の絵画は影を潜めました。その頃には絵具などの画材も配給制となり、画廊も次々と閉鎖され、画家たちの制作や発表の場も制限を受けました。戦地や空襲により亡くなった画家もいます。戦後もまた戦争体験やそれに対する画家の考えをもとに制作が続けられています。

また特集展示として、末松正樹による戦中から晩年までの作品をまとめてご紹介します。1939年に渡仏した末松は、戦中にフランスで捕虜となりながらもデッサンに励み、戦後に帰国した後も抽象的な絵画を発表し続けました。

本展では、板橋区立美術館のコレクションの中から戦中に描かれた作品から戦後の基地問題を取り上げた作品までを、画材の配給票などの資料と共にご紹介いたします。「戦争」を日本の芸術家たちがどのように考え、とらえたかを考える展覧会です。

会期
2011年5月14日(土曜日)~6月19日(日曜日)
開館時間
午前9時30分から午後5時00分(入館は午後4時30分まで)
休館日
月曜日
観覧料
無料
主催
板橋区立美術館
展示内容
油彩・デッサン・資料
作品1
新海覚雄〈貯蓄報国〉1943年
板橋区立美術館
作品2
小川原脩〈ヴィナス〉1937年
板橋区立美術館

作品3
佐田勝 〈廃砲A「戦利品A」〉1939年
板橋区立美術館
作品4
池田龍雄
〈僕らを傷つけたもの―1945年の記憶―〉
板橋区立美術館

特集展示「末松正樹とペルピニャン」

末松正樹(1908-1997)は新潟に生まれ、幼い頃より絵を描いていましたが、その専門に進むことを選ばず、1933年に上京した後は勤めの傍ら、高校時代より興味を持っていたドイツのモダンな舞踊「ノイエ・タンツ」を学びました。
彼は1939年にパリで行われた日本舞踊展覧会に出演するために渡仏し、第二次世界大戦勃発後もフランスにとどまり、フランスの美術学校へ通い、芸術家たちと交流を深めました。1940年、彼はマルセイユの日本領事館の仕事に携わります。その3年後、マルセイユにも戦火が迫ってきたため、彼はスペインに逃れようと試みましたが、国境に程近い街、ペルピニャンで捕虜となり、1年あまりフランス軍の監視下に置かれました。外出も不自由な生活の中、紙と鉛筆を手にした彼はひたすらデッサンに励みました。
終戦の翌年(1946年)、末松は日本に帰国し、その後は戦中のフランス美術を紹介する文章を執筆し、抽象的な絵画を発表しました。今回は、板橋区立美術館のコレクションの中から末松がフランスで軟禁中に描いたデッサンと帰国後の絵画作品をご紹介いたします。

作品5
末松正樹〈作品(1945.3.23)〉1945年
板橋区立美術館
作品6
末松正樹〈風の領域〉1979年
板橋区立美術館

このページに関するお問い合わせ

板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
区民文化部 文化・国際交流課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。