第12回 夏の教室「絵本は『国境』を超えるか?」

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ページ番号4000237  更新日 2020年1月29日

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「絵本は国境を越える」とは常套句のようになっていますが、現実はどうでしょうか?
どう越えて、どう越えられないのか?国境を超越した絵本表現とは?
国境をまたがり活躍する研究者、活動家、編集者、作家など、多彩な講師陣を迎え、絵本のボーダーについて考える2日間。世界の絵本を見渡し、絵本が文化の橋として果たしてきた役割と現状を見つめ、絵本表現の限界や可能性について考えます。

日程
2015年8月11日(火曜日)・12日(水曜日)の2日連続 午前10時30分〜午後5時00分 終了しました
講師
広松由希子(絵本研究家)、三宅興子(梅花女子大学名誉教授)、松居 友(ミンダナオ子ども図書館館長、著述業)、米津祐介(絵本作家)、唐 亜明(福音館書店童話第二編集部編集長)、若月眞知子(ブロンズ新社代表)
対象
全日程参加できる18才以上の方
定員
42人(定員を越えた場合は抽選)
参加費 
5000円
申込方法
往復はがきに以下の内容をご記入の上、お申込みください。
  1. 「夏の教室」申込
  2. 氏名(ふりがな)・年齢・住所・電話番号
  3. 職業(学生の場合は学校名と専攻)
  4. 自分にとって絵本とは何か
  5. 過去の「夏のアトリエ」「夏の教室」「夏のセミナー」の参加の有無
※返信面にも住所・氏名を記入してください
※宛先:板橋区立美術館「夏の教室係」
※2015年7月22日(必着)受付終了

スケジュール(予定)

2015年8月11日

広松由希子(絵本評論家)

「絵本世界地図を作る」
国境を越える絵本とは?まずは、どこでどんな絵本が生まれているのか、世界の絵本を俯瞰してみましょう。自分の好きな絵本を1冊お持ちください。

三宅興子(梅花女子大学名誉教授)

「イギリスで『翻訳』された日本の絵本で考える」
「絵本の『国境』とは?」を考える一つの材料として、イギリスで出版された日本の絵本を、数例、取り上げる。「翻訳」時に生じている問題を、主人公の名前、言葉の壁、文化の差異など、具体的に取り出し、論じていく。

松居 友(ミンダナオ子ども図書館館長・著述業)

「ミンダナオの子供と、日本の子供を結ぶもの」
ミンダナオの先住民の僻村や戦争でダメージを受け続けているイスラム集落に、先住民、イスラム教徒、クリスチャンの子どもや若者たちが、読み語りに行く活動を続けて15年。絵本を知らず見たこともない、孤児や片親、崩壊家庭から来た子どもたちが、なぜこんなに見事に現地語で絵本を語れるのか?彼らから学んだ、お話の生きている世界とは?絵本とは、どのように国境を越え、平和と構築していくのか、等々。実体験の中から語ります。

2015年8月12日

唐 亜明(福音館書店童話第二編集部編集長)

「絵本の『国籍』」
絵本は、国境を越えるものとされていますが、明らかに「国籍」があります。国境を越えるにはパスポートが必要で、どこの国でも通用する「絵本のパスポート」をどうやって手に入れるのでしょうか。一見、単純そうな絵本は、実に相対的なバランスによって成り立っています。国境という観点で絵本、作家、編集者について考えます。

若月眞知子(ブロンズ新社代表)

「ブロンズ新社てんやわんやの国際出版」
ボローニャにブースを出展して12年。70タイトルの絵本を16の言語に翻訳して、海外の出版社へco-proで発行してきました。経験から見えてきたのは、「何カ国」ではなく「何言語」なのかということ。さらに、各国の出版社は、地球を見据えて絵本づくりをしているという出版姿勢でした。

米津祐介(絵本作家)

「海外出版までの道のりとそれから」
ボローニャ国際絵本原画展の入選をきっかけに、海外で絵本を出版するまでの道のりとそれからをお話いたします。

このページに関するお問い合わせ

板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
区民文化部 文化・国際交流課へのお問い合わせや相談は専用フォームをご利用ください。