2012年1月~3月のニュース
2013年3月24日 「狩野派以外も大賑わい」展、終了
今年度最後の館蔵品展「狩野派以外も大賑わい」が本日終了しました。会期中にはたくさんの方々にご覧いただき、誠にありがとうございました。
来年度はじめの展覧会は、館蔵品展「日本近代前衛絵画史 1910s~1940s」です。4月20日(土曜日)から6月9日(日曜日)まで開催いたします。皆様のご来館を心よりお待ちしております。
2013年3月23日 江戸のやまと絵
本日は榊原悟先生(群馬県立女子大学教授・岡崎市美術博物館館長)を講師にお招きし、「狩野派以外も大賑わい」展の記念講演会を開催しました。演題は「江戸のやまと絵」。本展にも出品されている住吉派や土佐派のやまと絵を中心にお話しいただきました。住吉派や土佐派の絵師については日本美術史でもこれまで多く取り上げられることはありませんでしたが、年譜や住吉弘賢『奥御用日記』などに見られる記述から、その活動について詳しく教えていだだきました。
天保15年(弘化元年・1844)、幕府がオランダ国王に贈呈した草花図金屏風を住吉弘賢が描いていたということや、土佐光則の「雑画帖」、住吉具慶の「都鄙図巻」にみられる面相筆や虫メガネを使って描いたような驚くべき細密画(細画)の様子もご紹介いただきました。さらには、住吉派だけでなく狩野派、鶴澤派の絵師たちは、流派を問わず「型」を継承していたという新説もご提示いただき、参加者の皆様からは驚きの歓声があがっていました。今回も多くの方々のご参加、誠にありがとうございました(参加者約100名)。
2013年3月23日 展示室も大賑わい
館蔵品展「狩野派以外も大賑わい」も、いよいよ明日24日(日曜日)が最終日です。今日は午前中からたくさんのお客様にお越しいただき、展示室は大賑わいです!午後3時からは榊原悟先生による記念講演会「江戸のやまと絵」も開催いたします。
今日はお天気も良く、美術館前の桜も見頃を迎えています。ぜひ美術館まで足をお運びください!
2013年3月21日 明後日は講演会!
美術館前の梅がやっと満開になったと思ったら、今度は桜が咲き始めました。今日は少し肌寒いですが、日増しに春らしくなりますね。明後日3月23日(土曜日)は「狩野派以外も大賑わい」展の記念講演会です。講師は群馬県立女子大学教授・岡崎市美術博物館館長の榊原悟先生、演題は「江戸のやまと絵」です。場所は当館1階の講義室、時間は午後3時より90分程度(午後2時より開場)、聴講は無料です。皆様お誘い合わせの上、ぜひご参加ください!
2013年3月17日 「狩野派以外」は24日(日曜日)まで!
ここ最近、ポカポカして気持ちのよいお天気が続いていますね。お天気にも恵まれ、今日も朝早くから多くの方々にご来館いただいています。2月23日(土曜日)から始まった、館蔵品展「狩野派以外も大賑わい」も、早いもので会期終了まであと一週間となりました。明日18日(月曜日)は休館いたしますが、19日(火曜日)から24日(日曜日)まで休館日はございません。職員一同、皆様のご来館を心よりお待ちしております!
2013年3月16日 肉筆浮世絵のつくられた場
今日は「狩野派以外も大賑わい」展記念講演会を開催しました。講師の大久保純一先生(国立歴史民俗博物館副館長)に「肉筆浮世絵のつくられた場」と題してご講演いただきました。まずは「狩野派以外も大賑わい」展で出品されている、西川祐信「自慢の花かご(柳下二美人図)」や勝川春潮「お兄さんと一緒(喫煙若衆図)」などの肉筆浮世絵の概要についてお話しいただきました。
続いて、国立歴史民俗博物館や東京国立博物館などに所蔵される名品から、浅草寺参道や盛り場などで絵師が肉筆浮世絵を制作する様子など、興味深い場面を見せていただきました。絵師の見世の類例として、質がそれほど良くない絵具で即興的な作品を残している懐月堂安度や、女流絵師で10代の頃から活躍した山崎女龍についても、作品と文献史料の両面からご紹介いただきました。ユーモアを交えながら楽しくお話しいただき、あっという間の90分間となりました。今日の講演会もたくさんの方々にご参加いただきました。誠にありがとうございます。来週23日(土曜日)の榊原悟先生による講演会もお楽しみに!(参加者約100名)
2013年3月15日 明日は講演会!
連日多くの方々にお越しいただいている「狩野派以外も大賑わい」展。
明日は関連イベントとして記念講演会を開催します。国立歴史民俗博物館副館長の大久保純一先生を講師にお招きし、「肉筆浮世絵のつくられた場」と題してお話しいただきます。場所は当館1階の講義室、時間は午後3時より90分程度、聴講は無料です。午後2時より開場いたします。満開の梅とともに、皆様のご参加をお待ちしております!
2013年3月10日 「日曜美術館」アートシーン
本日、NHK「日曜美術館」の展覧会情報「アートシーン」のコーナーで、当館で開催中の「狩野派以外も大賑わい」を取り上げて頂きました。
番組内でご紹介頂いた雪村「布袋図」、勝川春潮「喫煙若衆図」、島琴陵「龍虎図」、柴田是真「花瓶梅図漆絵」など楽しい作品が盛り沢山で、観覧料は無料です!開館時間は午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)、休館日は月曜日です。会期終了の3月24日(日曜日)まで残り2週間となりました。皆様のお越しを心よりお待ちしております。
2013年3月9日 ひよこたぬきアトリエ
今年度最後のひよこたぬきアトリエを開催しました。講師は絵本作家のたなかしんさんです。
今日、みんなで作ったのは「あいうえお絵本」。最初にみんなで「あ」「い」「う」「え」「お」から始まる動物を書き出してみたら、あしか、あざらし、いのしし、いか、うし、うま、えい、えぞしか、おたまじゃくし・・・どんどん出てきます。その調子で、それぞれペンや色鉛筆で絵と言葉をかいていきました。動物や虫を図鑑のように描く子もいれば、文章にして物語にのせて絵を描いてくれた子も。最後に色画用紙を貼って表紙を作って、自分だけの「あいうえお絵本」の完成!
ここ数日の暖かさで、美術館前の公園の梅もそろそろ満開。春の陽気の中、みんな自慢の絵本を持って帰っていきました。
今日は、大きな紙に切り込みを入れて、絵本の本体を作りました。どんな紙でも簡単に出来ます。あいうえお作文は、もちろん、か行、さ行、どの行でも楽しめますよ。おうちでもやってみてくださいね。
2013年3月8日 軽くてごめん
「狩野派以外も大賑わい」展では、近年人気の作家・柴田是真(1807~1891)の絵画、漆絵を9点展示しているのも見どころの一つです。今日は是真筆「花瓶梅図漆絵(軽くてごめん)」をご紹介します。この作品、どこから見ても、紫檀の板に梅を活けた花瓶と盆石が描かれた蒔絵額です。粗末な板に漆を施したように見えますが、この額の部分も紫檀地もすべて和紙に描かれた漆絵なのです。しかも、一見重そうに見えますが、重さはなんと450グラムしかなくとても軽いのです。一体、どのように使われた絵なのか、謎は深まるばかりです。他にも、是真らしいウィットに富んだ作品が満載です。じっくりとその世界をご堪能ください。
2013年3月5日 狩野派以外Q&A
ずっと寒い日が続いていましたが、今日はようやく少し暖かくなりましたね。
「狩野派以外も大賑わい」展の一番はじめのコーナーでは、「狩野派以外Q&A」パネルを展示しています。これは「浮世絵って版画だけじゃないの?」「幕府御用絵師って狩野派だけじゃないの?」「琳派っていつまで続いたの?」など、本展をご覧いただく上での素朴な疑問をQ&A方式でまとめたものです。気軽に読めるものばかりですので、展示室の作品と合わせてぜひご覧ください!
2013年3月3日 今日は楽しいひなまつり
今日は3月3日、ひなまつり。女の子の健やかな成長を祈る日です。展示室の作品から、雛人形を描いた池田孤邨「雛祭図(お雛さまごっこ)」をご紹介します。まず、この作品の五人囃子にご注目。なんと子どもの姿です。笛や太鼓からは、明るく賑やかなお囃子が聞こえてくるかのようです。お内裏さまとお雛さまは一生懸命な五人囃子をほほえましく見つめています。犬張子や琴などの豪華な雛道具も見逃せません。
「狩野派以外も大賑わい」展では写真撮影可能です(フラッシュ撮影は不可)。お気に入りの作品を見つけて、ぜひ記念撮影してくださいね。
2013年2月27日 小学生も大賑わい
本日は区内の小学生を対象に、「狩野派以外も大賑わい展」の鑑賞教室を開催しました。最初に美術館のこと、続いて日本の絵の特徴についてお話しました。掛軸や屏風などはとてもコンパクトにしまえることや、石や植物を使った絵の具のことなど、なかなか学校では聞けないお話ではないでしょうか。
そしていよいよ鑑賞です。今回のお題は、気に入った作品を見つけること・・・ではなく、なんと、嫌いな作品を見つけること!?
最初は戸惑ったかもしれませんが、「目つきがこわい鯉」「いばっているように見えるダルマ」「ナルシストっぽい美人」「足が気持ち悪いニワトリ」など、それぞれに作品を選んでいました。嫌だなと思う絵は、気に入った絵よりもむしろ強烈な印象を与えるかもしれませんし、自分の好みについて無意識に自問する機会にもなるのではないでしょうか。
小学生のみなさんにはあまり馴染みのない江戸絵画ですが、知識の有無にかかわらず、何よりも大事なのは、絵を自分の目で見ることです。美術には正解もないし、点数も付けられません。一人一人の感性で絵を見て、一生の間に一枚でも、これ!という絵に出会えればいいと思います。江戸時代の人たちだって、自分の好みで絵を買ったり注文したのですから。
2013年2月24日 花たちも大賑わい
立春を過ぎてもまだ寒い日が続きますが、美術館前は花々が大賑わい!
まずは梅。少しずつ紅梅や白梅が咲き始めています。黄色い花をつける蝋梅ももうすぐ開花しそうです。次に福寿草。美術館入口前の露地に、ひっそりと咲いているのを見つけました。続いてクリスマスローズ。入口前向かって左の日陰に花をつけています。美術館にお越しになった際は、ぜひ周辺を散策して春の訪れを感じてみてください。
昨日から始まった「狩野派以外も大賑わい」展ですが、会期中には関連イベントとして記念講演会を行います。3月16日(土曜日)は大久保純一先生(国立歴史民俗博物館教授)により「肉筆浮世絵のつくられた場」、3月23日(土曜日)は榊原悟先生(群馬県立女子大学教授・岡崎市美術博物館館長)により「江戸のやまと絵」という演題でお話しいただきます。午後3時より90分程度(午後2時開場予定)、聴講は無料です。皆様お誘い合わせの上、ぜひご参加ください。
2013年2月23日 『狩野派以外全図録』刊行!
「狩野派以外も大賑わい」展にあわせ、当館の古美術コレクションのうち、狩野派以外の作家による100点の作品を収録した『狩野派以外全図録』が本日刊行されました!
雪村筆「布袋図(ダンシング・ホテイ)」に始まり、谷文晁、酒井抱一、葛飾北斎、柴田是真などの作品がオールカラーで掲載され、中身はまさに大賑わい!
本年3月末日をもって定年退職する安村敏信館長による総論(英訳付き)、安村館長と当館学芸員2名による作家・作品解説、落款印章、作品目録も収録した、全207頁の豪華な図録となりました。もちろん、「狩野派以外も大賑わい」展の出品作品もすべて解説付きで掲載されています。
赤地に白雲を背景に作品を散りばめた、明るく楽しげなスリーブ付きで、お値段は1700円です。
平成18年刊行の『狩野派全図録』は好評をもって完売いたしました。『狩野派以外全図録』も、多くの方々にお手にとっていただけたらうれしいです。
2013年2月23日 「狩野派以外も大賑わい」オープン!
本日、館蔵品展「狩野派以外も大賑わい」がオープンしました!お天気にも恵まれ、最高の初日を迎えることができました。この展覧会では、当館コレクションの古美術作品から、住吉派や文晁派、抱一派、柴田是真など、狩野派以外の作家による48点の作品を展示しています。開館時間は9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)、休館日は月曜日、入場は無料です。皆様のお越しをお待ちしています!
2013年2月21日 「狩野派以外も大賑わい」準備中!
今年度最後の展覧会・館蔵品展「狩野派以外も大賑わい」のオープンまでいよいよあと2日。今日は朝早くから展示室内での準備が始まりました。この展覧会では、当館の古美術作品の中から、狩野派以外の作家による作品をご覧いただきます。水墨画、肉筆浮世絵、画帖、扇、漆絵などさまざまなジャンルの作品が陳列され、展示室は早くも楽しく賑やかな雰囲気に包まれています。明後日のオープンをお楽しみに!
2013年2月16日 へんしんえほんをつくろう!
今日はグラフィックデザイナーの石川志保さんを講師にお招きし、ひよこ・たぬきアトリエ「へんしんえほんをつくろう!」を開催しました。子どもの等身大の黒い画用紙を台紙に、コラージュで人魚、ドレスや十二単などを表現し、さまざまな姿に変身できる大きなへんしんえほんをつくりました。色画用紙や折り紙を切ってカラフルな人魚のうろこにしたり、ちぎった色画用紙を貼り付けて模様をつけたりして、迫力あるページができあがりました。次回のご参加も心よりお待ちしています。
2013年1月26日 鬼マスクをつくろう!
今日は2013年最初のひよこ・たぬきアトリエ。講師はイラストレーターのなかむらしんいちろうさんです。2月3日の節分が近いということで、肩まですっぽりかぶれる段ボール箱を使って鬼のマスク作りをしました。段ボールの余った部分や紙コップを角にしたり、毛糸を髪の毛にしたり、子どもたちはそれぞれ色んな工夫をしてくれました。ちょっと怖くてとってもかわいい、カラフルな鬼がたくさん登場し、最後にみんなで豆まきもしました。来週の節分も、またマスクをかぶって豆まきしてね。
2013年1月14日 雪景色
この冬は12月から寒いですが、板橋では今日が初雪です。ずっと乾燥していましたが、今日は朝からひさびさの雨。そして9時過ぎからは、すっかり雪に変わりました。けっこう積もりそうです。
2013年1月6日 「明清親衛隊」最終日
昨年12月1日より開催していた「我ら明清親衛隊」も、今日で最終日。会期中はたくさんの方々にお越しいただき、昨年行った関連事業の講演会にも多くの方々にご聴講いただきました。おかげさまで、最終日の今日も展示室は賑わっています。この展覧会を楽しみにご来館くださった方々に、心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。2月23日(土曜日)からは、今年度最後の展覧会である古美術の館蔵品展「狩野派以外も大賑わい」が始まります。こちらもぜひ楽しみにしていてください。
2013年1月4日 「明清親衛隊」は6日まで!
あけましておめでとうございます。新年となり、板橋区立美術館は今日から開館しました。昨年より開催中の江戸文化シリーズNo.28「我ら明清親衛隊 大江戸に潜む中国ファン達の群像」も、いよいよ明後日1月6日(日曜日)まで。今日は朝からたくさんの方々にご来場いただいています。美術館は午前9時30分から午後5時までの開館です(入館は午後4時30分まで)。今年も板橋区立美術館をよろしくお願いいたします!
このページに関するお問い合わせ
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〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
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