2011年11月~2012年1月のニュース

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ページ番号4001305  更新日 2020年1月28日

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2012年1月24日 雪景色

写真:雪の積もった梅の木

この冬初めて東京でも積雪が観測されました。美術館の前の公園には先週金曜日にも少し雪が積もりましたが、今朝はすっかり雪景色となりました。小さなつぼみを持ち始めた梅の枝も寒そうです。
雪に慣れない東京の朝、交通にも少し混乱があったようですが、午前中にはすっかり青空になりました。この寒さはまだまだ続きそうです。

2012年1月9日 池袋モンパルナス展、本日終了

写真:2012年1月9日の会場の様子

西日が弱まりかけた頃、美術館では閉館時間まで作品をじっくりと鑑賞する方々で、賑わっていました。本日は展覧会の最終日。作品を最後に一目見ようと、訪れる人の足が途絶えることがありませんでした。
2011年11月19日から始まった池袋モンパルナス展。会期中はたくさんの方々にご来場いただきました。どうも有り難うございました。
次回の展覧会は「安野光雅の絵本展」2012年2月25日(土曜日)~3月25日(日曜日)を開催致します。会期限定でカフェがオープンします!講演会やイベントも盛りだくさんですので、お楽しみに。

2012年1月8日 いよいよ明日、最終日・・・!

写真:2012年1月8日の会場の様子

お正月休みも過ぎ、板橋区立美術館では池袋モンパルナス展の会期が明日に迫り、訪れる人の活気に満ちています。
多くの人の眼に作品が触れることで、人々の記憶の中に留めることができたのではないでしょうか。最後に小熊秀雄の詩をご紹介いたします。


池袋モンパルナスに夜が来た
学生、無頼漢、芸術家が街にでてくる
彼女のために、
神経をつかへ
あまり太くもなく、細くもない
在り合せの神経を
「池袋風景」より

いよいよ明日が最終日、皆様のお越しを心よりお待ちしております。
〈開館時間〉9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)

2011年12月20日 画家の日記

写真:池袋モンパルナス展図録の吉井忠日記書起こしページ

画家の日記、それは日々の出来事を見つめる画家の眼差し、作品に通ずる感性を所々に感じます。池袋モンパルナス展の見所の一つとして、吉井忠の日記を書き起こしたものを一部を公開しています。
日記には、特に交流の深かった麻生三郎や寺田政明など仲間とのやりとりが記されています。麻生や寺田とコーヒーをカフェで飲み、映画を見に行き、芸術の議論を重ねる、何気ない彼らの日常。酒を酌み交わし、時には喧嘩をしたりもする。仕事を紹介しあい、仲間が海外から帰国する際には住居を共に探す。彼らは制作や生活の面でも支えながら暮らしていたのです。忘れてならないのは、暗澹とした時代に彼らは生き、描いていたということです。吉井忠がこの日記を書き始めたのは、1936年の二・二六事件の日から1945年まで。この異常な時代を書き残さなければならないと感じたのでしょう。画家は敏感に、忍び寄る不穏な空気を予感していたのかもしれません。そんな精神的、物質的にも困窮した時代、暮らしの中に信頼する古くからの仲間がいることは心強かったことでしょう。
吉井の日記から、いくつかご紹介いたします。12月15日 一日制作、空襲なし。夜も空襲なし。ゆっくり寝る。(…)12月24日 夜、今井氏来る。月光冴ゆ。23日の午前2時から暁まで一機空襲で寝ることができない。冷えて閉口。ワラグツをはく。あたたかい。
ただならぬ様子が伝わってきます。そんな危機感と隣り合わせの中でも、描くことをやめなかったのです。今まで知られることのなかった画家の日記に、光をあてます。手元でそっとページをめくりながら、彼らの生きた日々を、追体験してみてください。(池袋モンパルナス展図録 吉井忠日記書起こし収録)

2011年12月18日 ようこそ、アトリエ村へ

写真:2011年と1941年の池袋西口周辺の地図

これはどこでしょうか?そう、池袋西口周辺です。この地図の表は2011年現在、裏は1941年の池袋の街を再現しています。地図を見比べてみると、街の変容が一目でわかります。当時と現在、依然とそこにたたずむ建物や地形の名残、消えてしまった風景、それらに思いを馳せた時、感慨深いものがあります。
池袋モンパルナスの画家たちが過ごした、この池袋の街。1941年の地図を現在と比較して読み解いてゆくと、アトリエ村の賑わいや画家たちの生活を垣間みるようです。
この地図を手がかりに、池袋の街を散策するのはいかがでしょうか?展示室二階、受付にて一枚50円で販売しています。図録をお求めの方には、付録でついてきます!

2011年12月10日 第二回講演会

写真:2011年12月10日の講演会の様子

本日は近現代史研究者の小沢節子先生をお招きして、第二回の講演会を行いました。「巴里と帝都のあいだで 再考〈池袋モンパルナス〉の画家」と題してお話ししていただきました。
エコールド・パリの芸術家たちで華やいだ時代、そんなパリ・モンパルナスの街を池袋のアトリエ村に重ねあわせて、小熊秀雄が「池袋モンパルナス」という詩を詠みました。池袋モンパルナスの最盛期は1930年代末。しかしパリでは1930年代にはその華やぎも終焉を迎えます。巴里と帝都、その関係性は10年の時差を経て、一方通行から始まったのです。
出身地の違いを差別されることなく、同世代の同じ思考を持った画家が集まった場所、池袋モンパルナス。その場所は芸術家たちにとって、自由を獲得できる特別な地だったのでしょう。貧しさの中でも、芸術至上主義だった彼らの生き方や作品は、私たちを引きつけます。海外の表現技法の影響と、戦争の色濃い気配が、作品には横たわっています。
今回の展覧会では、吉井忠の日記を一部公開しております。太平洋戦争下の生活と画家たちのもがきが克明に綴られています。彼らは生活者としても、画家としても、戦争とは無縁に生きることができなくなったのです。画家たちが決して明かしてこなかった当時の様子を、この日記から知ることができます。(聴講者60人)

2011年12月7日 板橋区立美術館、どっとこむ

写真:2011年12月7日の会場の様子

先日12月4日放送の、NHK「日曜美術館」のアートシーンで、池袋モンパルナス展が紹介されました。現在美術館は大賑わいです。展覧会は来年1月9日まで。早く観ないとどっと混むかも?しれませんので、これからご観覧の方はお早めに美術館へどうぞ。今月は28日まで、年始は4日から開館しております。お見逃しなく!

2011年12月4日 ひよこたぬきアトリエ

写真:2011年12月4日の会場の様子

本日は、ひよこたぬきアトリエを開催いたしました!講師は絵本作家のなかむらしんいちろうさん。今日からクリスマスまでのカウントダウンカレンダーを作りました。22個の枠に好きなものを描いたり、家族の写真を貼ったりしたら、そこに赤と緑の窓をつけます。一日一枚だけ、めくってゆきます。何がでるか、その日にならないとわからない、待ち遠しいカレンダーとなりました。クリスマスまで、家族と指折り数える時間も楽しいですね。大切な人たちと過ごす特別な日、今から気持ちもあたたまります。
次回のひよこたぬきアトリエは、来年二月に予定しております。またのご参加をお待ちしております。

2011年12月3日 美術館コンサート

写真:2011年12月3日のコンサートの様子

本日は、「高田渡が歌った山之口貘を松倉如子が歌う」と題しまして、コンサートを開演いたしました。山之口貘も池袋モンパルナス界隈に現れた詩人の一人です。フォークシンガーの高田渡が山之口の詩に曲をつけました。その曲を今回歌って下さったのが、松倉如子さんです。楽器演奏は渡辺勝さん。松倉さんの柔らかで透き通る声と、渡辺さんがつま弾くギターの音色が、静謐な展示室に響き渡ります。まるで詩を朗読するかのように歌ってくださいました。山之口貘のみた社会、人々、暮らし、そのような情景が切々と詩に綴られています。悲哀に満ちた詩と音楽が、今回の展示に調和していました。音楽を聴きながら鑑賞をするというのも、味わい深かったのではないでしょうか。そして演奏後は余韻に浸りながら、作品を眺めることができました。
本日は雨が降り足下も悪い中、幅広い年齢層の方々にお越しいただきました。どうも有り難うございました。

2011年11月29日 小学生鑑賞教室

写真:2011年11月29日の鑑賞教室の様子

本日は区内の小学生を対象にした、鑑賞教室を実施しました。池袋モンパルナス展担当の学芸員を中心に、三人の職員が各展示室を説明しました。
まずはアトリエ再現コーナー。ここでは住宅の大きさを体験してもらいました。狭く、簡素な部屋に、子どもたちは「ここで生活してたの?」と驚きだったようです。
そして第一展示室では、日本画で描いた丸木位里の「ラクダ」と、油絵で描かれた靉光の「シシ」という作品を紹介しました。実際に和紙をこどもたちに触ってもらい、日本画がどのような紙に描かれているのか、岩絵具というのがどのようなものか、実物をみて実感してもらいました。はじめて見る画材に、こどもたちは大喜びでした。
第二展示室では、吉井忠の紹介をしました。シュルレアリスムの不思議な作品に、子どもたちの自由な想像は膨らみます。「物語を考えて」と投げかけると、それぞれがユニークでありながら、戦争という背景をしっかりと考えたお話が紡ぎだされました。子どもたちの鋭く、柔軟な発想には気づかされることがあります。
元気いっぱいの小学生の皆さん、また来てくださいネ!

2011年11月27日 アトリエ村探訪ツアー

写真:2011年11月27日の散策ツアーの様子

本日は池袋モンパルナス展にちなみ、池袋周辺を散策するツアーを開催しました。講師に「アトリエ村資料室」の本田晴彦さんをお迎えしました。今回のツアーのテーマは「1941年11月27日のアトリエ村」。真珠湾攻撃直前の緊迫した時代です。
参加者のみなさんと、昼下がりに千川駅近くから出発し、まずはつつじヶ丘アトリエ村のあった辺りを通り、暗きょとなった旧谷端川沿いを歩きながら、池袋モンパルナス最大のアトリエ村さくらが丘パルテノンへ。今は静かな住宅街ですが、当時は何十件ものアトリエ付き住宅が軒を連ねていたということです。さらに「池袋モンパルナス」の名付け親である詩人・小熊秀雄が最後に住んだ場所を見ながら北上してすずめが丘アトリエ村のあった所を目指しました。このアトリエ村の一番奥が、靉光らが住んだ「培風寮」がかつて建っていたところです。現在その周辺に当時を偲ばせる建物はありませんが、細く蛇行する坂道は当時からあったそうです。そして最後に目指したのが、寺田政明ら画家たちが池袋からの帰り道に通ったという立教大学です。キャンパス内には現在も古い建物が残っています。小熊が描いた〈夕陽の立教大学〉は、本展出品作品でもあり、同じ風景が現在も見られます。
立教大学に着いたのは日没近く。小熊が絵に描いたような夕焼けとはなりませんでしたが、ここが今回の散策の最終地点となりました。町は時代と共に変わっていくものですが、地形やわずかに残った古い建物などから往時の記憶を時折感じることができるツアーとなりました。70年前と現在を重ね合わせて展示作品もご覧頂ければ幸いです。

2011年11月26日 第一回講演会

写真:2011年11月26日の講演会の様子

本日は、ジャーナリスト・元朝日新聞編集委員である岩垂弘先生をお招きして、講演会を開催いたしました。「暗い谷間ー若き画家たちが生きた時代」と題してお話していただきました。
終戦から66年、戦争と平和の歴史が日本にはあります。その歴史を年表にして振り返りながら、ご自身の戦争体験と戦時中の生活を語ってくださいました。明日死が待っているかもしれない、好きな絵が描けなくなるかもしれない、そんな過酷な時代に生まれた画家たちがいます。美術の分野でも戦争への協力が求められました。多くの画家が戦争画を描いた中、ごく少人数の画家たちは反戦画ともみれる作品や、戦争の悲劇や現状をありのままに描きました。それが、池袋モンパルナスの画家たちです。彼らは自分の良心に従い、真摯に描き続けたのです。私たちは彼らを誇りに思い、その存在を忘れてはならないと、岩垂先生はおっしゃっていました。私たちの眼で再評価し、記憶にとどめること。そして芸術は決して戦争に利用されてはならないと、最後に力強くおっしゃいました。
このような暗澹とした時代の中で生きた画家がいたことを、本展覧会では皆様の記憶に刻んでいただきたいです。(聴講者数約40人)

2011年11月19日 オープン記念 講演と朗読

写真:2011年11月19日の講演会の様子

本日は、池袋モンパルナス展開催を記念して、俳優の寺田農さんをお招きして、講演会を行いました。「池袋モンパルナスが遺したもの 父、寺田政明と詩人、小熊秀雄」と題してお話ししていただきました。寺田農さんの父、画家の政明さんの生い立ちから、詩人・小熊秀雄さんとの交友関係を、生き生きと語っていただきました。「絵を描いていたから生きていられたんだ」と寺田政明さんは生前おしゃっていたそうです。「父は絵を描くことしか知らない、描くことが自分の全てだったのだと思います」という寺田農さんの言葉が印象的でした。
本日は雨天にも関わらず、たくさんの方にご来館いただきました。どうも有り難うございました。まだまだイベントも予定しておりますので、是非ご参加ください。(聴講者約100人)

2011年11月19日 池袋モンパルナス展、OPEN!

写真:2011年11月19日の会場の様子

本日から、池袋モンパルナス展が開催いたしました。約80年前、まだ沼地の残る池袋にアトリエ村の住宅が建ちはじめ、全国各地から画学生や絵描きが集まりました。ここに暮らした詩人の小熊秀雄は、この集落を芸術の都、パリのモンパルナスに重ね合わせました。「池袋モンパルナス」だと。
当館に関連する作家としては、寺田政明、古沢岩美が2012年で生誕100年を迎えます。本展ではこれまでの研究を一堂にまとめ、ご紹介いたします。

2011年11月17日 池袋モンパルナス展、準備なう!

写真:2011年11月17日の展示作業の様子

トントントントン。本日の美術館は、19日のオープンに向け展示作業で活気に満ちています。現在、着々と準備が進められています。
池袋モンパルナス展では、板橋ゆかりの寺田政明、古沢岩美、井上長三郎と、彼らと交友の画家、詩人の作品を紹介します。今回は彼らの暮らしたアトリエ付き住宅の間取りをほぼ実物大で再現しました!アトリエの床板にもご注目を。
11月19日~1月9日までの池袋モンパルナス展、お楽しみに!皆様のお越しを職員一同、お待ちしております。

2011年11月5日 ひよこたぬきアトリエ「くみあわせ絵本をつくろう」

写真:2011年11月5日の会場の様子

本日はイラストレーターのチャン ヨンスさんを講師にお招きして、ひよこたぬきアトリエを実施しました。今回作るのはくみあわせ絵本。きれいな柄の包装紙や布、写真やお気に入りの雑誌、様々な素材を切って、貼付けて、描いて...。不思議な生き物を作ろうと思わなくても、今回の絵本はめくる度に不思議な生き物が作れるので驚きです。表紙をつけて、たった一つのオリジナル絵本が完成しました。さあ、だれに見せよう。たくさんの方にご参加いただき、有り難うございました。

このページに関するお問い合わせ

板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251 ファクス:03-3979-3252
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