発達障がいとは

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ページ番号1051845  更新日 2024年3月14日

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発達障害者支援法において「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」(発達障害者支援法における定義 第二条より)と定義されています。

これらのタイプのうちどれにあたるのか、障がいの種類を明確に分けて診断することは大変難しいとされています。障がいごとの特徴がそれぞれ少しずつ重なり合っている場合も多いからです。
また、年齢や環境により目立つ症状が違ってくるので、診断された時期により、診断名が異なることもあります。

大事なことは、その人がどんなことができて、何が苦手なのか、どんな魅力があるのかといった「その人」に目を向けることです。そして、その人その人に合った支援があれば、だれもが自分らしく、生きていけるのです。

イラスト:それぞれの障がいの特性

主な症例

広汎性発達障がい(PDD:pervasive developmental disorders)

自閉症、アスペルガー症候群のほか、レット障害、小児期崩壊性障がい、特定不能の広汎性発達障がいを含む総称です。

自閉症

次の3つの特徴をもつ障がいで、3歳までには何らかの症状がみられます。

  1. 対人関係の障がい
  2. コミュニケーションの障がい
  3. 限定した常同的な興味、行動および活動

最近では、症状が軽くても自閉症と同質の障がいのある場合、自閉症スペクトラムと呼ばれることがあります(スペクトラムとは「連続体」の意味)。

アスペルガー症候群(Asperger syndrome)

対人関係の障がいがあり、限定した常同的な興味、行動および活動をするという特徴は、自閉症と共通した障がいです。アスペルガー症候群は、明らかな認知の発達、言語発達の遅れを伴いません。

学習障がい(LD:Learning DisordersまたはLearning Disabilities)

全般的な知的発達に遅れはないのに、読む、書く、計算するなどの特定の能力を学んだり、行ったりすることに著しい困難がある状態をいいます。

注意欠陥多動性障がい(AD/HD:Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)

ADHDと表記されることもあります。注意持続の欠如もしくは、その子どもの年齢や発達レベルに見合わない多動性や衝動性、あるいはその両方が特徴です。この3つの症状は通常7歳以前にあらわれます。

  1. 多動性(おしゃべりが止まらなかったり、待つことが苦手でうろうろしてしまったりする)
  2. 注意力散漫(うっかりして同じ間違いを繰り返してしてしまうことがある)
  3. 衝動性(約束や決まり事を守れないことや、せっかちでいらいらしてしまうことがよくある)

一般的に多動や不注意といった様子が目立つのは学齢期ですが、思春期以降はこういった症状が目立たなくなるともいわれています。

トゥレット症候群(TS:Tourette's Syndrome)

多種類の運動チックと1つ以上の音声チックが1年以上にわたり続く重症なチック障がいです。通常は幼児・児童・思春期に発症します。多くの場合は成人するまでに軽快する方向に向かうと言われています。

運動チック

突然に起こる素早い運動の繰り返しです。目をパチパチさせる、顔をクシャッとしかめる、首を振る、肩をすくめるなどが比較的よく見られ、時には全身をビクンとさせたり飛び跳ねたりすることもあります。

音声チック

運動チックと同様の特徴を持つ発声です。コンコン咳をする、咳払い、鼻鳴らしなどが比較的よく見られ、時には奇声を発する、さらには不適切な言葉を口走る(汚言症:コプロラリア)こともあります。

このような運動や発声を行いたいと思っているわけではないのに行ってしまうということがチックの特徴です。

吃音[症](Stuttering)

一般的には「どもる」ともいわれる話し方の障がいです。なめらかに話すことが年齢や言語能力に比して不相応に困難な状態であり、下に示すような特徴的な症状(中核症状)の一つ以上があるものをいいます。

  1. 反復(単音や単語の一部を繰り返す)(例:「き、き、き、きのう」)
  2. 引き伸ばし(単語の一部を長くのばす)(例:「きーーのうね」)
  3. ブロック(単語の出始めなどでつまる)(例:「・・・・・っきのう」)

症状は幼児期に出始めることがほとんどですが、中には思春期頃から目立つようになる人もいます。
幼児期からどもりはじめた人の過半数は、学童期あるいは成人するまでに症状が消失したり軽くなったりしますが、成人後も持続する場合があります。思春期から症状が目立ち始める人は少ないですが、器質的な原因の場合もあるので医療機関などで相談することをおすすめします。
(注)吃音は、世界保健機関(WHO)による国際疾病分類第10改訂版(ICD-10)において「通常小児期および青年期に発症する行動および情緒の障害」に分類されています。

その他の発達障がい

上記のほかにも、発達性協調運動障がいなども発達障害者支援法に基づく発達障がいの定義に含まれています。

 

(国立リハビリテーションセンター発達障害情報・支援センター ウエブサイトより一部引用)

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