江戸手描友禅体験を実施しました
江戸手描友禅の模様絵師・寺澤森秋先生を講師にお招きしました!
令和4年2月5日(土曜日)、2月19日(土曜日)、3月6日(日曜日)に開催し、
28名の方々にご参加いただきました。
江戸手描友禅とは、絵画的に描かれる優美で多彩な模様染のことです。
江戸時代前期から中期頃にかけて考案された染色技法で、
「糊防染」(色付けする所以外に染料が入らないように防ぐこと)と
「色挿し」(模様に色付けすること)を用いて、
模様を表現する点に特徴があります。
江戸手描友禅体験の様子
友禅工程の一つである色挿しを体験していただきました。
参加者の皆様は、寺澤先生からアドバイスをいただきながら熱心に制作に取り組まれていました!

皆様の個性が輝く、素敵な作品が出来上がりましたね!
寺澤森秋先生のご紹介

【経歴】
昭和21年(1946)長野県長野市生まれ。長野において糊画や南画の技術を習得。
昭和39年(1964)に染色技術を学ぶため、日本橋の「中央染芸」において髙山芳樹氏に師事。
昭和47年(1972)に独立し、板橋区弥生町に「弥生染芸」を設立。
昭和58年(1983)の第22回東京都染芸展以降、数多くの賞を受賞。
令和元年(2019)には、厚生労働大臣より「卓越した技能者(現代の名工)」を受賞。
板橋区登録無形文化財技術保持者であり、板橋区伝統工芸保存会の会長を務める。
寺澤森秋先生の作品を展示しました
今回の江戸手描友禅体験は、令和3年度特別展「江戸と金沢を結ぶ“板橋”ー中山道板橋宿を訪れた大名たちー」(会期:令和4年1月22日から3月21日まで)の関連事業で、会期中には寺澤先生の作品を展示しました。
また、同時期にミニ企画展「江戸手描友禅 寺澤森秋ー優美な染と技ー」(会期:令和4年1月18日から4月3日まで)も開催しました。
2週間ごとに展示替えを行いました。
展示風景の一部をご紹介します。
江戸手描友禅訪問着「江戸百景」 年代:平成元年(1989)【当館所蔵】
江戸手描友禅袋帯「職人尽」 年代:昭和58年から60年(1983から1985)【森秋工房所蔵】
江戸手描友禅訪問着「波路」 制作年:平成3年(1991)【森秋工房所蔵】第14回 社団法人 日本染織作家展 文部大臣賞受賞作品
江戸手描友禅袋帯「平安模様」 制作年:昭和58年から60年(1983から1985)【森秋工房所蔵】
江戸手描友禅黒留袖「菊花」 制作年:平成10年(1998)頃【森秋工房所蔵】
江戸手描友禅付け下げ「萩と花」 制作年:昭和52年(1977)頃【森秋工房所蔵】
江戸手描友禅名古屋帯「平安人物」 制作年:昭和63年から平成元年(1988から1989)頃【森秋工房所蔵】
江戸手描友禅訪問着「竹林」 制作年:昭和61年(1986)【森秋工房所蔵】
江戸手描友禅袋帯「平安模様」 制作年:昭和58年から60年(1983から1985)頃【森秋工房所蔵】
江戸手描友禅袋帯「花筏」 制作年:平成2年(1990)頃【森秋工房所蔵】
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