志村小・志村四中 小中一貫型学校の魅力を紹介します!
志村小・志村四中 小中一貫型学校を計画しています

板橋区では、志村小学校と志村第四中学校を小中一貫型学校として改築する計画を進めています。
小中一貫型学校についてより深く知っていただくため、計画の詳細や学校の魅力を紹介します。
(注)このページで使用している小中一貫型学校のイメージ図や図面等は、確定したものではありません。今後変更する可能性があります。
校舎の配置・ゾーン分けの考え方
改築後の校舎は、北側を中学校ゾーン、南側を小学校ゾーン、中央を交流ゾーンとし、小中いずれからもアクセスしやすい中央に体育館や特別教室を配置します。また、1年生と小学校の特別支援学級の児童がすぐに森の広場に出られるよう1階に教室を配置するほか、いわゆる「中1ギャップ」の解消を目的に、5、6年生と7年生の教室を同一階に配置するなど、成長に応じて適切な環境で学校生活を送ることができるよう配慮した計画となっています。
校舎の詳細については、下記「配置図・各階平面図」からご確認いただけます。
小学校
運営方式
特別教室型
志村小学校では、改築後も現在と同じ「特別教室型」の運営方式を採用します。
授業は基本的に普通教室(各学級の教室)で受けます。図工や音楽などの授業の際は、特別教室へ移動します。
学年ごとにオープンスペースを設置
オープンスペースとは?
学級単位の授業や活動を超え、多様な用途に活用できる空間のこと。
授業において活用する他、休み時間中の児童の遊び場として、子どもたちの居場所の選択肢を広げることにつながります。
また、学年で1つのオープンスペースを共有することで、他クラスとの交流の機会が生まれ、学年全体の一体感につながっていく等の効果が見込まれます。
オープンスペースの活用例(板橋第十小学校)
板橋第十小学校では、オープンスペースにホワイトボード、教材、テーブル、持ち運びできる椅子、畳等が置かれ、休み時間には児童が自由に出入りしています。児童が教材やホワイトボードでを使って遊ぶことで主体的に学びを深めている様子や、オープンスペースでのんびり過ごす様子が見受けられます。
また、授業中においても、個別に課題に取り組む場面等では、児童がオープンスペースと教室の好きな場所を選んで学習する機会を設けています。その際、児童は積極的にオープンスペース内のテーブル、椅子、畳等を活用し、より集中できる場所を選んで学習や作業を行っています。異なるクラスの児童がオープンスペースでに混在することもありますが、静かに過ごすことができています。

オープンスペースの活用により期待される効果
オープンスペースの活用例 | 期待される効果 |
---|---|
テーブルやソファ、畳等を設置する |
・休み時間中の児童の居場所の選択肢が増える ・1つのオープンスペースを複数クラスの児童が共有することで、交流を深めることができる ・授業中にグループワークや個人作業を行う際に、教室とオープンスペースを併せて活用することで、児童がより活発に話し合ったり、集中して作業に取り組んだりできる環境を整えることができる |
教材や本等を設置する | ・授業中や休み時間に、設置されている教材や本に触れ、自主的に学びを深めることができる |
パーテーション等でオープンスペースを区切る | ・少人数授業や個別指導に適した環境が整えられ、より各児童の状況に寄り添った指導につながる |
中学校
運営方式
教科教室型
改築後の志村第四中学校では、現在の運営方式とは異なる「教科教室型」の運営方式を採用します。
教科教室型の運営方式では、各教科の専用教室(教科教室)が決められており、生徒は時間割に従って教科教室を移動して授業を受けます。
(注)特別支援学級では、基本的に改築後も現在と同じ「特別教室型」の運営方式を採用します。
教科教室が持つ2つの役割
教科教室には、各教科の専用教室としての役割だけではなく、生徒がクラスごとに朝夕の学級活動を行ったり、給食を食べたりするホームルームとしての役割があります。
教科教室には、クラスごとに割り振られた生徒各自のロッカーが設置されている「ホームベース」という部屋が隣接しています。
ホームベースの活用例(中台中学校)

「教科教室型」の運営方式を採用している中台中学校では、各学級に関する掲示物はホームベースに設置し、教科教室には設置しない決まりとしています。
掲示物の作成は、学級の一体感をつくっていくことや生徒の学びにつながると捉えているため、ホームベース内の掲示物の内容やレイアウトについては、各学級に任せています。各学級が工夫を凝らし、ホームベース内の掲示を充実させています。
生徒たちも、掲示物の重要性を理解し、大切に扱っている様子が見受けられます。
教科メディアスペース
教科メディアスペースとは、各教科の教材や関連書籍等が設置され、生徒が自主的に学びを深めることができる空間です。各教科ごとに、教科教室の近くに設置されます。

教科教室型の運営方式により期待される効果
教科教室型の運営方式の学校生活 |
期待される効果 |
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生徒が時程ごとに教室を移動する |
・時間を意識して行動する習慣が身につく ・授業を受けるためにに生徒自身が移動することで、自ら能動的に授業を受けに行く習慣が身につき、授業に対してのより積極的な姿勢につながる ・時程に合わせて移動することで、先を見据えて自ら行動する習慣が身につく |
教室間の移動で異学年の生徒が頻繁に顔を合わせる |
・生徒同士の交流が深まる他、あいさつの習慣が身につく |
教員は時間割ごとに移動せず、担当する教科教室で授業を行う | ・教員が教室を移動する必要が無いため、限られた授業時間を最大限活用できる |
休み時間や授業中に教科メディアスペースを活用する | ・設置されている書籍や掲示物に触れることで、授業内容だけではなく、関連した知識や興味関心を自主的に深めることができる |
各学級に関連するものは、ホームベースに設置及び掲示する | ・ホームベース内の掲示の内容やレイアウトを各学級ごとに考え、工夫することで、学級の一体感づくりや生徒の学びにつながる |
志村小・志村四中 小中一貫型学校に関するQ&A
学校図書館はどこに設置されますか?


学校図書館は、3階の校舎中央に設置されます。
小学校ゾーン・中学校ゾーンどちらからもアクセスしやすく、いつでも本に触れることができるオープンな図書館を計画しています。
階段や通路部分を除いた図書館の面積は、既存の両校の合計面積より広く、十分な面積を確保しています。蔵書数についても、既存の両校の合計蔵書数以上を収納することができます。また落ち着いて学習もできる閲覧エリアや、子どもたちの居場所となる読み聞かせエリアも計画します。

改築前の校舎と比べて、校庭や体育館の広さはどのくらい変わりますか?
校庭は現在の志村第四中学校の校庭よりせまくなりますが、小学校利用を想定する2階体育館が現在の志村小学校の体育館の約2倍の広さとなり、武道場も新設されるなど、屋内運動施設を充実させる計画としています。
北側の校庭、南側の広場は、天候による子どもたちの屋外活動への影響と近隣住民への防塵対策として、いずれも人工芝による舗装を予定しています。また、屋外運動スペースが2か所に分かれており、部活動とあいキッズの活動等、屋外運動スペースにおいて、複数の異なる活動同士の干渉を軽減することができます。
あいキッズはどこに設置されますか?また、広さは十分に確保されますか?
あいキッズは、校舎1階中央部分の東側に設置されます。また、広さについては現状よりも拡大し、志村小の児童数の推計値等を精査した上で十分な広さを確保します。
なお、現在の志村小学校では、校舎内のスペースと、近隣の志村児童館の一部スペースに分かれてあいキッズ事業を行っており、道路を歩いて移動する必要がありましたが、改築後は、校舎内で十分なスペースを確保できるため、移動時間の短縮や安全性の向上を図り、小中一貫型学校の校舎内でまとまって活動することができます。
改築後の校舎では、児童・生徒の1日の学校生活はどのように変わりますか?
小学校は、改築後も現在と同じく、基本的に普通教室(各学級の教室)で授業を受ける「特別教室型」の運営方式を採用するため、学校生活については、改築前から変更はありません。
中学校は、改築後に現在と異なる「教科教室型」の運営方式を採用するため、学校生活は、生徒が時間割に沿って各教科の専用教室(教科教室)へ移動する形に変更されます。
また、小学生が体育館等へ移動する際や図書館利用時に小中の異学年が顔を合わせる機会が新たに生まれるため、日常的に小中の交流が深まること等が想定されます。
新校舎での1日の流れについては、令和5年3月に実施した基本設計説明会の説明動画及び配布資料「小中一貫型学校における学校生活のイメージ」において詳しく説明しています。下記リンク先からアクセスいただけます。なお、基本設計説明会の説明動画及び資料は令和5年3月時点の内容であり、現時点の設計内容とは異なる点がございますのでご注意ください。
改築後、中学生は時間割に沿って教室を移動することになると聞きましたが、休み時間の中で教室移動を行えるのでしょうか?
板橋区では、既に赤塚第二中学校・中台中学校・上板橋第二中学校において「教科教室型」の運営方式を採用しています。当該中学校へ状況を確認したところ、「授業間の移動は、10分間の休み時間内にスムーズにできています。概ね、授業開始時間には全員が席に着いており、すぐに授業が始められます。7年生のうちは移動に時間がかかる場合もありますが、上級生の様子を見ながら、徐々に慣れていきます。」という回答がありました。
授業間の移動は休み時間内にスムーズにできると考えています。
たくさんの荷物を持ったまま時間割に沿って移動することは、生徒にとって負担になるのではないかと心配です
1日の授業に使用する教材を全て持ち歩くのではなく、登校時に荷物をホームベースに置き、時間割に応じて必要な教材のみをホームベースから取り出すことで、移動時の負担を軽減することができます。
例として、「教科教室型」の運営方式を採用している上板橋第二中学校では、自分のホームベースから距離のある教科教室での授業が連続する場合、毎時間ホームベースに戻らずに済むよう、サブバッグに複数教科の教材を入れて持ち歩く等、工夫しています。
小中学生が一つの建物で生活することになり、子どもの数が増えるため、トイレの待ち時間が長くなってしまうのではないかと心配です
トイレは、他の改築校と同様に空気調和・衛生工学会が示す「衛生器具の適正個数算定法(学校)」の「レベル1(待ち時間の少ない良好な器具数)」以上の器具数を計画しており、想定される児童・生徒数に対して十分な数を設置します。また、全て洋便器化されます。
トイレ器具数の具体的な考え方
オールジェンダートイレという記載がありましたが、男女別のトイレはありますか?
全てのトイレをオールジェンダー対応にするわけではなく、他の区立学校と同様に男女別のトイレを設けます。出入口は男女別々に設けられており、かつ内部も男女のトイレが完全に壁で仕切られているため、行き来することはできません。男女別のトイレに追加して、車椅子対応のブースや、ブースへの出入りが廊下から見えにくいオールジェンダーに配慮したトイレを設置する計画となっております。
職員室は小学校と中学校で一つですか?
小学校と中学校の職員室を一体化し、2階校舎中央に設置します。
職員室を一体化することで、日常的に小学校と中学校の教職員が連携し、円滑な学校運営に繋げていきます。
職員室内の席や配置はどのようになりますか?
フリーアドレスという席を固定しない運用にも対応できる計画としています。
板橋区では、板橋第十小学校が既に職員室のフリーアドレス化に取り組んでおり、「固定席でなくなってからいろんな人と話をするようになった、というポジティブな変化を感じている教員が多い」「使った机はキレイにして帰ろうと呼びかけていますが、みんな率先して実践してくれている」等の声が上がっています。
座席を完全にフリーにするか学年ごとにまとめるかなどについては、学校を運営していく中で、よりやり易い形に適宜調整していくことになります。

志村第四中学校の校舎は、水害時に浸水が想定される地域にありますが、避難所として使えますか。
志村第四中学校は、区のハザードマップにおいて荒川氾濫時3メートルから5メートルの浸水が予想されていますが、避難場所となる体育館は2階(階高5メートル以上)に設置されるため、避難所として使うことができます。
昇降口は、小学生と中学生が一緒になりますか?
昇降口は、小学生が2階、中学生が1階となるため、別になります。
ただし、1年生や小学校の特別支援学級については、教室が1階になるため、安全面や利用のしやすさに配慮し、中学生とは別の昇降口を1階に設けます。
工事開始や新校舎への引越しはいつになりますか?
工事開始時期は、令和7年夏頃を予定しております。新校舎は、令和9年度中に完成を予定しています。
中学校は、令和9年度末に新校舎へ引っ越し、令和10年度当初から新校舎で学校生活を開始する予定です。
中学校が新校舎へ引っ越した後に、現在の志村第四中学校校舎を解体し、新しい校庭を整備していきます。校庭、外構など全ての工事は、令和11年度冬頃に完了の予定です。
小学校は、令和10年度末に新校舎へ引っ越し、令和11年度当初から新校舎で学校生活を開始する予定です。
スケジュールの詳細については、添付のPDF「志村小学校・志村第四中学校の一貫型学校改築だより(第5号)」をご覧ください。
小中一貫型学校として開校するのはいつになりますか?
小中一貫型学校として開校するのは、令和11年度当初を予定しています。
志村第四中学校は、令和10年度当初から新校舎で学校生活を開始する予定ですが、志村小学校は、令和11年度当初から新校舎で学校生活を開始する予定であるため、両校が同一の校舎で学校生活を開始する令和11年度当初に、小中一貫型学校として開校することを予定しています。
小中一貫教育の成果
文部科学省において、「義務教育学校」及び「小中一貫型小学校・中学校」(「併設型小学校・中学校」及び「連携型小学校・中学校」)の導入状況及び導入予定等を把握するため、平成26年度及び29年度に、小中一貫教育の導入状況調査が行われました。
当該調査結果においては、学習意欲向上、規律の定着や、上級生・下級性の意識の変化、いわゆる「中1ギャップ」の緩和等、小中一貫教育による学習指導及び生活指導への多面的な成果が認められます。
小中一貫教育の導入状況調査の詳細については、文部科学省のホームページ(下記外部リンク)からご確認いただけます。
上板橋第二中学校が優良学校施設部門賞を受賞しました!
令和4年から供用を開始した上板橋第二中学校が、一般社団法人文教施設協会の実施する優良学校施設表彰において、部門賞「新しい教育環境」部門に選定されました。
上板橋第二中学校は、「教科教室型」の運営方式を採用して計画されている他、オープンで入りやすい学校図書館、フリーアドレス型の職員室など、志村小・志村四中 小中一貫型学校の校舎設計との共通点が多くあります。下記リンク先のページにおいて、上板橋第二中学校校舎について詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
志村小・志村四中 小中一貫型学校設置計画の検討経過
本計画のこれまでの検討経過については、下記リンク先よりご確認いただけます。
- 魅力ある学校づくり協議会(志村小・志村四中)
- 魅力ある学校づくり協議会(志村小・志村四中)資料・議事録・ニュース
- 志村小・志村四中 小中一貫型学校設置検討会
- 志村小・志村四中 小中一貫型学校設置検討会資料・議事録・ニュース
- 志村小学校・志村第四中学校の小中一貫型学校の改築について
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