教育広報「教育の板橋」(テキスト版)第107号 1面
教育広報 教育の板橋 2022年1月11日号 第1面です
「継続して、確かな学力の定着・向上をめざしていきます」
~令和3年度 全国学力・学習状況調査の結果と今後の取組について~
令和3年5月、全国の小学校第6学年と中学校第3学年の児童・生徒を対象に、全国学力・学習状況調査が実施されました。板橋区の児童・生徒の平均正答率は、全ての教科で全国平均を上回り、中学校の国語については東京都の平均正答率に並びました。
- 教科に関する調査の結果
【全国平均正答率との比較】
令和3年度は、小・中学校国語、算数・数学の平均正答率が全国平均を上回りました。国語については、小・中学校とも2ポイント以上、算数・数学については1ポイント以上高い結果でした。また、正答率が低い問題は以下のとおりでした。
・目的を意識して、中心となる語や文を見付けて要約する(小学校国語)
・文章に表れているものの見方や考え方を捉え、自分の考えをもつ(中学校国語)
・複数の図形を組み合わせた平行四辺形の面積の求め方と答えを記述する(小学校算数)
・データの傾向を捉え、判断の理由を数学的な表現を用いて説明する(中学校数学) - 学力の定着・向上に向けた学校の取組
【「板橋区 授業スタンダード」の徹底】
板橋区立小中学校では、「板橋区 授業スタンダード」を全ての授業で実施しています。「1学習課題・めあての設定⇒2児童・生徒が自力で問題解決⇒3考えを共有し、集団で問題解決⇒4まとめ・振り返り」という基本の授業の流れに沿って授業を進めるとともに、一人一台端末を効果的に活用することで、「主体的・対話的で深い学び」をめざしています。
【小中一貫教育に向けた取組】
22の学びのエリア(中学校区)の小中学校で全国学力・学習状況調査の結果を共有し、9年間を通して子どもたちが「教科書等の文章や図表等から読み取ったことを基にして、分かったこと、考えたことを相手に伝える力」である「読み解く力」を育成し、学力の定着・向上を図ります。 - 学力と生活習慣等との関係
教科に関する学力についての調査結果と、児童・生徒質問紙における回答結果との関連が大きい生活習慣等は以下のとおりです。
・家で朝食を毎日食べること。
・自分のよさが分かっていること。
・読書をする習慣があること。
・家庭学習や宿題を、自分で計画を立てて行っていること。
・授業では、主体的に課題解決学習や話し合い活動に取り組んでいること。
・友達と話し合い、自分の考えを深めたり、広げたりできること。
・授業で学習した内容を振り返り、次につなげていること。
・授業でコンピュータなどのICTを活用したいと思っていること。
・地域や社会をよくするために何をすべきか考えること。
・どんな問題でも最後まで取り組もうとすること。
小学校 (全国との差) |
平均 正答率(%) |
平成31年度 における差 |
平成30年度 における差 |
平成29年度 |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|
国語 |
区 |
67 |
差 |
₋1.8 |
A |
2.6 |
-0.7 |
2.3 |
|||||||
国 |
64.7 |
B |
1.5 |
0.2 |
|||
算数 |
区 |
72 |
差 |
0.2 |
A |
2.2 |
-0.3 |
1.8 |
|||||||
国 |
70.2 |
B |
2.5 |
-0.1 |
|||
中学校 (全国との差) |
平均 正答率(%) |
平成31年度 における差 |
平成30年度 における差 |
平成29年度 における差 |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|
国語 |
区 |
67 |
差 |
-0.1 |
A |
-0.5 |
-0.1 |
2.4 |
|||||||
国 |
64.6 |
B |
2.1 |
0.1 |
|||
数学 |
区 |
59 |
差 |
-0.4 |
A |
0.3 |
-0.7 |
1.8 |
|||||||
国 |
57.2 |
B |
0.2 |
0.1 |
|||
※平成31年度より、調査実施方法が変更、令和2年度は新型コロナウイルスのため中止
※平成29・30年度 A:主として「知識」に関する問題 B:主として「活用」に関する問題
問い合わせ
指導室 電話番号03-3579‐2643
12月15日に「読み解く力」発表会を開催しました!
「読み解く力」重点校4校、指導教諭・板橋区教科等指導専門官、合わせて41の公開授業を行い、区立学校の先生方に向けて、オンライン配信も活用し、「読み解く力」の育成をめざした授業の提案をしました。
これまでの研究成果及び、「板橋のiカリキュラム」(読み解く力)の内容について報告するとともに、国立情報学研究所教授の新井紀子先生、東京学芸大学准教授の犬塚美輪先生、NPO法人授業高度化支援センター代表の鏑木良夫先生をお招きして、御講演をいただきました。
令和4年度より、引き続き全ての区立学校において、「読み解く力」の育成を学力向上の要として、小中一貫教育のさらなる推進を図っていきます。
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学校訪問の様子を公開しています
教育長や教育委員会の職員が訪問した学校の様子を随時区ホームページで公開しています。ぜひご覧ください。
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教育総務課庶務係 電話番号03-3579-2603
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