板橋区立中央図書館が日本図書館協会建築賞を受賞！

板橋区立中央図書館が日本図書館協会建築賞を受賞！

令和5年6月8日、板橋区立中央図書館が、「日本図書館協会 第39回 図書館建築賞」（主催：公益社団法人日本図書館協会）の受賞図書館に選ばれました。

• 日本図書館協会　図書館建築賞URL（外部リンク）

【1　図書館建築賞の概要】

図書館建築賞は「優れた図書館建築を顕彰し、これを広く世に知らせることによって、日本の図書館建築の水準の向上に寄与すること」を意図して、昭和60年に日本図書館協会により創設されました。賞の特徴としては、「特定の用途における建築物や建築空間のみ」を対象とし、ソフトとハードの両面から評価されるものであり、建築としての質だけでなく、サービスも審査の対象になります。

この賞を受賞したことは、板橋区立中央図書館では建築と提供されるサービスとが調和しており、どちらも優れていると評価されたことを意味しています。第39回の受賞は1館のみです。

【対象施設】板橋区立中央図書館

【設計者】 株式会社松田平田設計

【施工者】 大成・瀧島建設共同企業体、渡部・アイコウ建設共同企業体、栄幸・豊隆建設共同企業体、株式会社木村工業、株式会社日立ビルシステム

【2　受賞理由】

（1）人工芝の広場を設け、家族連れの図書館利用のきっかけを生み出すなど、公園と一体となった図書館づくり

（2）ボローニャとの交流から始まった、約3万冊の世界中の絵本と触れ合える「いたばしボローニャ絵本館」の取組

（3）館内の吹き抜けも緩やかにズレながら繋がり、上階に行くほど静かになる音のゾーニング

（4）環境に配慮し、室内から公園の緑が見えつつも、日射遮蔽を両立させた水平ルーバー

（5）「ベビーカー置き場」などを館内サインでわかりやすく表示し、利用者目線できめ細かく丁寧な図書館づくり

【3　中央図書館について】

中央図書館は、「未来をはぐくみ、こころの豊かさと新しい価値を創造し、‶緑と文化“を象徴する図書館」として、令和3年3月、平和公園内に新たにオープンしました。改築に当たっては中央図書館のコンセプトを基に、株式会社松田平田設計が設計を行い、建築上の様々な工夫で、公園と図書館の一体化を実現させました。昨年10月には、緑と日差しに満ちた公園と、知的好奇心を満たしてくれる図書館の夢のような一体化を実現している、などと評価され「2022年度グッドデザイン賞」を受賞しました。

区民の方の憩いの場所となる中央図書館には、年間80万人以上の来館者が訪れ、板橋区の魅力的なランドマークになっています。

【4　いたばしボローニャ絵本館について】

板橋区はイタリア・ボローニャ市と古くから交流を続けており、友好交流都市も締結しています。中央図書館の移転改築に伴い、「いたばしボローニャ絵本館」を併設することとしました。ボローニャ市から寄贈された絵本を中心に、世界約100か国、3万冊、70言語の絵本と触れ合える貴重な建物となっております。

毎年実施する「ボローニャブックフェア　in いたばし」では、イタリア・ボローニャ市で毎年行われる「ボローニャ児童図書展」の事務局から寄贈された新着の世界の絵本を展示しています。また、在日大使館の職員や、各言語の翻訳家を講師にお招きし、各国の注目の絵本作家や作品、最新出版事情などをお話していただく、講演会シリーズ「世界の書棚から」も開催しています。

その他にも様々なイベントが開催されているので、ぜひ参加してみてください。