飼い主のいない猫(ノラ猫)について

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ページ番号1002205  更新日 2025年4月1日

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猫によるトラブルが増えています

飼い主のいない猫(ノラ猫)や外に出された飼い猫によるトラブルが増えています。特に、ふん尿の被害や鳴き声、子猫が生まれて猫が増えたなどの相談が多く寄せられます。

しかし、迷惑な存在だからといって命ある動物を捕獲して処分することはできません(動物の愛護及び管理に関する法律に抵触する可能性があります。なお、保健所では猫の引き取りや捕獲はしていません。)。また、ノラ猫たちも元は家で飼われていた猫であり、無責任な飼い主によって厳しい外の世界で生きていかざるを得なくなった被害者でもあります。

これらの飼い主のいない猫によるトラブルを減らすには、地域猫活動に取り組むことが効果的です。地域猫活動は、地域住民を主体として、ボランティア・行政の三者が連携して行います。地域猫活動の内容には、去勢・不妊手術の実施、適切なエサやり、トイレの管理等があります。詳細は次のとおりです。

去勢・不妊手術の実施(TNR活動)

猫は年に複数回妊娠し、一度に5、6匹出産することもあるため、対策をしないとあっという間に増えてしまいます。
そこで、猫に去勢・不妊手術を実施することで繁殖を防ぐとともに、飼い主のいない猫を減らしていくことができます。猫を捕獲し、去勢・不妊手術を行い、元いた場所に戻す活動を、TNR活動(Trap・Neuter・Returnの略)と呼びます。
手術によって不必要な繁殖を防ぐだけでなく、発情期の鳴き声を抑えるとともに尿の臭いを薄くすることができます。また、猫は自分の縄張りを意識する動物のため、元いた場所に戻すことで新たな飼い主のいない猫の流入を防ぐことができます。

TNR活動の流れ

猫の捕獲(Trap)

地域で飼い主のいない猫を捕獲します。捕獲前に、去勢・不妊手術を行う日程をあらかじめ手術を行う動物病院と決めておきましょう。
捕獲にあたっては、近隣の飼い猫を捕獲してしまう可能性があります。事前に近隣に捕獲日程を周知し、トラブルを防ぐようにしましょう。

去勢・不妊手術(Neuter)

捕獲した猫に動物病院で去勢・不妊手術を実施します。
手術を行った猫は、手術済であることが目視できるように耳にV字のカットを入れます。

元居た場所に戻す(Return)

去勢・不妊手術が終わった猫を元いた場所に戻します。
捕獲した場所と異なる場所に猫を放してしまうと、動物の遺棄等の法令違反(動物の愛護及び管理に関する法律)にあたる可能性があります。

飼い主のいない猫の去勢・不妊手術費助成について

板橋区では、飼い主のいない猫(TNRの猫)の去勢・不妊手術費用の一部を助成しています。助成内容は次のとおりです。

申請対象者

区内在住者(法人不可)

助成対象となる飼い主のいない猫

板橋区内で生活しており、TNRした猫

助成金額

去勢手術(オス) 1匹につき2,000円
不妊手術(メス) 1匹につき4,000円

注)手術費用が助成金額に満たない場合は、かかった手術費用を助成金額とします。

詳細は以下のリンク先をご覧ください。

また、板橋区登録猫ボランティアに登録することで、去勢・不妊手術費助成の増額やその他活動の支援を受けることができます。

詳細は以下のリンク先をご覧ください。

適切なエサやり

猫へエサをあげる際は、必ず去勢・不妊手術を実施し、周囲への配慮と責任を持って行いましょう。かわいそうだからとただエサをやるだけでは、ふん尿や鳴き声など地域環境に害を与える行為が減らず、猫が迷惑なだけの存在になってしまいます。

エサやりの際の注意点

  • 最初に周辺住民の理解を得るようにしましょう。
  • エサは容器に入れ、決まった時間・場所で与えましょう。
  • エサやりの場所によっては、敷地を管理している方の許可が必要な場合があります。
  • 猫がエサを食べ終えるまで付近で見守り、食べ終えたら残りのエサと食べこぼしを清掃し、すぐに片づけましょう。
  • 残りのエサを放置すると、カラスやハト、ネズミなどのエサとなり大変不衛生です。

トイレの管理

  • 積極的にふん尿の始末をしましょう。
  • 飼い主のいない猫でも、トイレのしつけが可能です。トイレを設置して、しつけをしましょう。トイレは、プランターに土や砂を入れるだけで、簡単に作ることができます。
  • 立ち入る場所によっては、敷地を管理している方の許可が必要な場合があります。

猫の習性と対策

猫の習性

猫は、自分にとって快適な場所を住みかとして子育てをしたり、ふん尿等をしたりします。

  • 人の出入りが少なく、静かで安心できる場所
  • 気持ちよく排便できるためのやわらかい土、砂、芝等がある場所

対策(忌避)

猫が完全に来ないようにすることは大変難しく、その場所の環境を変えることにより、ある程度の効果が期待できます。しかし、猫にも個体差や慣れがあるため、効果には差があります。猫の嫌がるにおい(忌避剤)のリストは、下記をご確認ください。

なお、猫をみだりに傷つける行為や虐待は動物愛護管理法(動物の愛護及び管理に関する法律)に抵触する可能性があるため、絶対にしてはいけません。

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健康生きがい部 生活衛生課
〒173-0014 東京都板橋区大山東町32番15号
電話:03-3579-2332 ファクス:03-3579-1337
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