2021年12月4・5日 絵本講座

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ページ番号4001517  更新日 2021年12月14日

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12月4日(土曜日)には、絵本講座「オリジナルキャラクターの制作と展開 ゲームと絵本をつないで考える」の2日目を開催しました。
前回に出された課題は、小学生・フルーツが好きという2つを対象となる人物(ペルソナ)に設定してオリジナルのキャラクターを作ること。冒頭で、参加者のみなんさんが描いてきたキャラクターを、名前や特徴とともに発表しました。オリジナリティ溢れるキャラクターが出揃い、講師のからさわさんもすっかり感心。
2つめの課題は、それぞれのキャラクターを桃太郎のお話の中に登場させ、その場面を1枚の絵にすること。からさわさんから、ロールプレイングゲームのように、架空の世界の中でキャラクターが動き出す様子を想像して考えてほしいというアドバイスがありました。
2時間という短い時間での制作。参加者のみなさんは集中して、自身のキャラクターの特徴を生かしてストーリーを組み立て、大きな画用紙にそれぞれの絵を完成させました。最後の発表会では、同じ桃太郎のストーリーからまったく異なる世界が出来上がり、お互いにびっくり。和やかな時間となりました。
ゲーム制作で使われる手法を組み合わせながらキャラクターを生み出し、絵本の中で息を吹き込む今回の講座、いかがでしたか。当館としても初めての試みでしたが、新たな視点で絵本作りに向き合うきっかけとなりました。講師のからさわさん、参加者のみなさん、ありがとうございました。

絵本講座の様子1

絵本講座の様子2



12月5日(日曜日)には、吉田稔美さんのしかけ絵本講座を開催しました。前週の1回目では、しかけ絵本の歴史を概観し、吉田さんのコレクションを実見しました。そして2回目では参加者のみなさんそれぞれが、しかけ絵本の中でも「ピープショー」と呼ばれるのぞきからくりを制作します。
今回は、穴をあけた6枚の紙を両脇をアコーディオンのようにジャバラでつなぎます。手前の穴から中を覗き込むと、錯視効果により深い奥行きが感じられるしかけです。コラージュ用の紙を持参したり、下描きをしてきたり、しっかり用意してきてくれた参加者もいました。色鉛筆で丁寧に絵を描く人もいれば、画材を使わずに切り紙で表現する人もいましたが、6枚の紙に絵を描き、組み立てるのは大変です。制作時間は約2時間。ときおり講師の吉田さんに相談しつつも、みなさん黙々と制作に励みました。全員が時間内になんとか完成させ、最後にそれぞれの完成作品をお互いにのぞいてみると…… 不思議な視覚体験に大盛り上がり!
難しいからこその達成感もあったのではないでしょうか。吉田さん、参加者のみなさん、ありがとうございました。

しかけ絵本講座の様子1

仕掛け絵本講座の様子2