すまいの虫図鑑　シロアリ

シロアリ

日本には多くの種類のシロアリが生息していますが、建築物を加害するシロアリは主にヤマトシロアリとイエシロアリです。シロアリは雑食性昆虫で、加害力の強烈な昆虫ですので、木柱、まくら木、木柵、杭木などの木材のほか、生きた樹木や農作物、プラスチック・ゴム類、繊維類、皮革類をも加害します。さらに、コンクリート、軟らかい鉛や薄板などの金属も加害します。シロアリの羽アリを見かけた場合、建物が被害にあっている可能性がありますので、早めの防除が必要になります。
シロアリは名前や形、大きさなどがアリに似ていますが、アリとはまったく異なった種類の昆虫でアリの仲間ではありません。シロアリかどうかの簡単な見分け方がありますので、下記表を確認してください。また、さらに詳しい特徴は公益社団法人日本しろあり対策協会Q＆Aなどをご参照ください。

• 公益社団法人日本しろあり対策協会Q＆A（外部リンク）

シロアリとアリの見分け方

	シロアリ	アリ
触角	数珠状	「く」の字形
羽	前羽（2枚）と後羽（2枚） の大きさが同じ	前羽（2枚）が大きく 後羽（2枚）が小さい
胴	ずん胴	くびれている

シロアリの主な種類

ヤマトシロアリ

生息分布：日本全国
羽アリの体長：5ミリから7ミリメートル
羽アリ発生時期：5月連休の前後の昼間

イエシロアリ

生息分布：千葉県以西の海岸線に沿った温暖な地域
羽アリの体長：7ミリから8ミリメートル
羽アリ発生時期：6月から7月頃の夕刻