消毒薬の選び方・使い方
消毒薬による消毒
代表的な消毒薬
代表的な消毒薬には、アルコール(エタノール)と次亜塩素酸ナトリウムがあります。
それぞれ、効果の範囲や使用できる対象が異なります。
アルコール(エタノール)
アルコール(エタノール)による消毒は使用方法が簡便で、多くの細菌やウイルスに効果があり、モノだけではなくヒト(手指)に対しても使用することができます。
しかし、エンベロープという膜を持たないウイルスに対しては効きにくいという特性があります。
ウイルスの分類
エンベロープの有無 | ウイルスの例 |
---|---|
あり (アルコールが効果あり) |
インフルエンザウイルス 新型コロナウイルス など |
なし (アルコールが効きにくい) |
ノロウイルスやロタウイルス(感染性胃腸炎) コクサッキーウイルスやエンテロウイルス(手足口病やヘルパンギーナ) アデノウイルス(咽頭結膜熱) ヒトパルボウイルス(伝染性紅斑(りんご病)) など |
アルコール(エタノール)が効きにくいウイルスに対しては、次亜塩素酸ナトリウムを使用しましょう。
次亜塩素酸ナトリウム
アルコールが効きにくいウイルスにも効果があります。
トイレの便座、ドアノブ、水道の蛇口、手すりなど、よく触れるところ(高頻度接触部位)への環境消毒や、おう吐物やふん便の処理の際に使用します。
しかし、適切な濃度、方法で使用しないと効果を発揮しません。
次亜塩素酸ナトリウム 希釈方法
次亜塩素酸ナトリウム消毒薬は、市販の塩素系漂白剤を水で希釈して(薄めて)作ります。
2リットルの空ペットボトルに水を入れ、キャップ(1杯でおよそ5ミリリットル)で塩素系漂白剤を必要な量入れると簡単に作ることができます。
以下の表は、原液濃度が5%の場合の希釈濃度ですが、塩素系漂白剤は商品により原液の濃度が異なりますので、確認してから希釈してください。
原液濃度:5% | モノの消毒・拭取り | おう吐物やふん便の処理 |
---|---|---|
できあがりの濃度 | 0.02% | 0.1% |
水の量 |
2リットル | 2リットル |
原液の量 |
10ミリリットル (蓋2杯分) |
40ミリリットル (蓋8杯分) |
使用上の注意点
商品に記載のある使用方法をよく確認して使用するほか、特に次の点に注意してください。
- 人体に対して使用しない。
- 消毒薬は噴霧しない。
- 換気をしながら使用する。
- 他の薬剤と混ぜて使用しない。特に酸性の薬剤と混ぜると有害なガスが発生するので注意する。
- 金属に対しては腐食性があるため原則使用しない。使用した場合は水で洗い流すか拭取る。
- 希釈した消毒液は、時間の経過とともに効果が弱くなります。
希釈後も未使用のものであれば密閉状態の遮光容器で1か月程度保存可能と言われていますが、管理が難しいため、使用の都度必要な量を作るようにしましょう。
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