令和3年11月8日　不登校児童と保護者を対象とした「中学生向け高校個別相談会」を開催

　

　区内在住の不登校傾向や不登校の生徒とその保護者を対象とした「中学生向け高校個別相談会」が11月6日（土曜日）、板橋区教育支援センターで開催された。

　中学校生徒の不登校率は増加傾向にあり、不登校は自立へのステップに影響を及ぼすことが高いとされている。区では、次世代を担う子ども・若者が健やかな成長を遂げ、すべての人が活躍できる社会の形成をめざすため、教育・福祉・保健など様々な分野と連携し、取組を行ってきた。本個別相談会は、これらの取組の一環として、高校進学を控える不登校傾向や不登校生徒とその保護者に、進路指導の機会を提供し、進学に対する不安の解消と進路選択に役立ててもらおうと都立高校などの教職員の協力により実施されたもの。当日は、教育委員会指導主事や適応指導教室教員による「個別進路相談」と、不登校生徒の受入れをしている高校ごとの特色や入学に向けての準備など具体的な相談ができる「進学相談」の2つのコーナーに、約50人の生徒とその保護者が参加。一人ひとりのニーズに沿った相談が実施された。

　参加した保護者からは、「初めての不登校経験で不安な毎日を過ごしている中、温かい声かけやアドバイスをもらえてよかった」「通信制の高校の具体的なイメージが沸いた」「どの学校も不登校だった子を根気よくサポートしている現状を知れた」などの意見や、生徒からは「自分の人生を大切に考えることができた時間だった。話を聴いてもらったり、質問に答えてもらったりして安心できた」などの声が寄せられた。個々の進学や将来の社会的自立について、親子で話し合い、生徒が自分自身と向き合う機会となった。

 

【参加高校】
都立高校：桐ヶ丘高校、稔ヶ丘高校、新宿山吹高校、六本木高校、北豊島工業高校、志村学園
私立高校：私立通信制高校、サポート校