令和3年11月20日　つくる・つながる・ポール・コックス展

11月20日（土曜日）から板橋区立美術館(板橋区赤塚5丁目)で、絵画、グラフィックデザイン、イラストレーション、絵本、舞台美術などフランスを中心に世界で活躍するポール・コックスの展覧会「つくる・つながる・ポール・コックス展」が始まった。令和4年1月10日（月曜日・祝日）まで。

ポール・コックスは、風景画の展覧会や、ポスターなどグラフィックデザインの展覧会を各地で開催し、パリのポンピドゥー・センターでは、参加型の大型インスタレーションを発表。劇場の仕事も多く、1990年代からフランス各地の劇場ポスターをデザインするほか、舞台装飾や衣装も手掛けている。国内においては、1989年に絵本の邦訳が出版され、2020年から2021年にかけては5冊もの新刊絵本を刊行。また、ルミネやキリンビール、JR東日本などの大手企業の広告のためのイラストでは、明るく軽やかな表現で多くの人々を引き付けている。

板橋区との繋がりは、2006年にイラストレーター向けのワークショップ「夏のアトリエ」に始まる。それ以降も、受講者との交流は続き、2015年には板橋区立美術館の展覧会のポスターを制作した。本展は、板橋区立美術館とポール・コックスの15年に及ぶ交流から実現したもの。会場では、同氏が近年取り組んでいる風景画の連作、劇場ポスターなどのグラフィックデザイン、さらには絵本の仕事を含め、多数の作品や資料が展示されている。また、幅6mを超える巨大な風景画や、ひらがなをテーマにした参加型のインスタレーションなど、本展のための新作も登場。　

このほか、会期中には、【対談　ポール・コックスの「古事記」絵本】【ポール・コックスに聞く】【「オリジナル・キャラクターの制作と展開 ―ゲームと絵本をつないで考える―」】【「しかけ絵本講座 -のぞきからくり絵本の世界へようこそ-」】を開催予定。

【問い合わせ先】板橋区立美術館　03-3979-3251