保幼小接続・小中一貫教育の推進
これまでの連携教育の流れ
板橋区では、保育所や幼稚園、小学校、中学校といった学校園の段階ごとに教育の充実を図ってきましたが、小1プロブレム(注1)や中1ギャップ(注2)と呼ばれる新たな教育課題へ効果的に対応するため、学校(園)段階を超えて一貫した教育を行っていきます。
板橋区では、平成19から21年度の3年間、幼小中連携教育について、以下の3つのモデル授業地区を指定し研究を進めました。
- 学校の学区域内にある複数の小学校との連携による学区域方式
- 小中学校の校地が同一である立地条件を生かした一貫方式
- 隣接する幼稚園、小・中学校で連携を図る隣接方式
(注1) 小1プロブレム
小学校に入学したばかりの1年生が小学校の学習中心の生活になじめず、学校生活に対応できなくなること。
(注2) 中1ギャップ
中学校入学直後に、複数の小学校から入学した生徒の中で人間関係をうまく作れなかったり、学習の内容やスピードについていけなかったりした結果、学力低下やいじめ、不登校といった問題として表れること
平成22年度からは各学校(園)を中学校の23エリアに分け、上記の学区域方式・一貫方式・隣接方式の3つの方式から、学校園の状況に合うものを選択・導入し、従来からの幼小中連携教育から保育所を加えた、保幼小中接続教育として推進していきました。その際、近隣の公私立保育所・幼稚園とも連携を進め、就学前教育と小学校教育の接続を具体化しました。また、平成23年度より、各エリアの特色などに応じて23のエリアごとに「学びのエリア」としてエリア名を付けました。
平成30年度より、22の学びのエリアごとに義務教育9年間を見据えた「保幼小中連携教育」から「学びのエリアを核とした保幼小接続・小中一貫教育」へ移行しました。
現在の保幼小接続・小中一貫教育について
板橋区では、令和2年度より保幼小接続・小中一貫教育をスタートいたしました。板橋区立学校では、学びの連続性を意識した9年間の年間指導計画(単元配列表)に基づいた授業を実施しております。令和6年8月には改めて「板橋区小中一貫教育ガイドライン」を発出し、小中一貫型学校(施設一体型)について、また、区や国の動向に合わせて追記しております。
学校、地域、教育委員会が一体となり、共通認識のもと小中一貫教育を推進いたします。
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