”板橋区版” フレイル予防事業
板橋区では、社会活動の促進によるシニア世代の健康寿命の延伸や生きがいづくりを目的とした「シニア世代活動支援プロジェクト」を推進しています。
プロジェクトの一環として、令和元年度から”板橋区版”フレイル予防事業を実施しています。
最新の募集状況についてはこちらをご確認ください。
「フレイル」という言葉を聞いたことがありますか?
「フレイル」とは、健康から介護が必要な状態の中間の段階と言われています。具体的には、加齢に伴い筋力が衰え、疲れやすくなり、家に閉じこもりがちになるなど、年齢を重ねたことで生じやすい衰え全般を指しています。
フレイルの影響は、身体面だけではなく、気持ちの面にも現れます。
多くの場合、フレイルの時期を経て、徐々に要介護状態に至ると考えられています。
フレイルを知るうえで、大切なこと
ただ、フレイルは「加齢による避けられないもの」ではありません。
「健康な状態」と「介護が必要な状態」の中間の時期ではありますが、早い段階で気付き正しい対処をすることで、進行を遅らせたり、機能を改善させたりすることができます。
現れる症状は、「身体的」な衰えだけではなく、「こころ」に関するものや「社会的な人との関わり」に関するものなど、様々な側面があります。
フレイル予防のための3つのポイント
東京大学高齢社会総合研究機構(IOG)が実施した調査の分析結果から、フレイルを予防して健康長寿を実現するために大切な3つのポイントが明らかになりました。
それが、以下の3つです。
- 栄養とお口の健康(バランスのよい食事、噛む力の維持)
- 運動(適度な身体活動)
- 社会参加(趣味活動、ボランティアや就労、外出や家族以外の人とのかかわり)
これら3つのポイントは、互いに影響し合っていて、特に社会参加の機会が低下することが、フレイルの最初の入り口になりやすいことが分かってきました。
フレイル予防のためには、早めに気付き、「自分ごと」として前向きにとらえ、予防・改善の行動に移すことが大切です。
まずは、自分のフレイル度を知ることからはじめませんか?
IOGが開発したフレイル度を把握するためのプログラムが「フレイルチェック」です。
チェックシートや測定機器を使った測定により、誰でも簡単に自分のフレイル度を知ることができます。
また、「フレイルを予防するためにどのような生活を心がければよいか」や「区で行っている改善に役立つ事業やサービスにはどのようなものがあるか」なども知ることができます。
自分にもできそうなちょっとした生活習慣の改善に取り組んでいただき、それらの効果を測るために、半年ごとにフレイルチェックを行います。
チェックシートでは、自分の半年間の取組みの成果が一目で分かるため、とても励みになります。
フレイルサポーターのすすめ
測定会を運営している「フレイルサポーター」の皆さんは、養成講座を受講した一般のシニア世代の方々です。
サポーターの主な活動は測定会の運営ですが、定例会や勉強会、フレイル予防に関するPR活動も自主的に行っています。
IOGがフレイルサポーターを対象として行った調査から、この活動こそがフレイル予防につながると分かりました。養成講座受講直後と半年後を比較したところ、主観的健康観が向上したほか、フレイル予防の鍵となる社会参加の意識や行動にもたいへん良い効果が見られました。
自分でも気づかぬうちに進行してしまう「フレイル」。より長く元気でいるために、一緒にフレイルサポーターとして活動してみませんか?
”おうちでできるフレイル予防”をご紹介!
新型コロナウイルス感染症が流行しはじめてから、感染予防のために外出する機会が減ってしまった方も多いのではないでしょうか。
そこで、東京大学高齢社会総合研究機構(IOG)が制作・監修した、おうち時間を楽しく健康に過ごす知恵”おうちえ”の中から、特にフレイルを予防するための情報を集め、「シニアのための『おうち時間を楽しくすごす知恵袋』」を作成しました。
「日課の散歩ができなくなって、筋力の衰えが気になる。」
「このまま家に閉じこもっていると気分が落ち込んでしまいそう。」
「サークル活動が中止になって、人と話す機会が減った気がする。」
そんなあなたに見てほしい記事をピックアップ!
気になる内容は、添付ファイル「シニアのための『おうち時間を楽しくすごす知恵袋』」をご覧ください。
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