令和4年3月23日 国を越えた絆で、子どもたちの未来を支える図書館へ!
板橋区立中央図書館は、令和4年3月22日(火曜日)、イタリア・ボローニャ市立サラボルサ児童図書館と、姉妹図書館の提携をした。板橋区の友好交流都市であるボローニャ市との連携をさらに強めるとともに、絵本や児童図書を中心に、プロジェクトへの参加や情報交換など、図書館を拠点とした継続的な交流を促進するねらい。
板橋区とボローニャ市の交流は、昭和56年に板橋区立美術館で「ボローニャ国際絵本原画展」を開催したことをきっかけに始まった。その中でも特に両都市の絵本に関するつながりは深く、ボローニャ市で毎年開催されている「ボローニャ児童図書展」の事務局から、平成5年以降、毎年絵本の寄贈を受けている。寄贈された絵本は「ボローニャ・ブックフェアinいたばし」で広く区民に親しんでもらうほか、平成16年9月には同市から寄贈された絵本を中心とする「いたばしボローニャ子ども絵本館」が板橋区に開館した(現在は、「いたばしボローニャ絵本館」として令和3年3月にグランドオープンした板橋区立中央図書館内に併設)。
平成17年7月には、板橋区とボローニャ市で「友好都市交流協定」が締結され、本格的な自治体間同士の交流がスタート。定期的な周年行事において、相互訪問や記念イベントの共同開催等を行ってきたところである。
一方のサラボルサ児童図書館は、2001年、ボローニャ旧市街の中心にある市立図書館「サラボルサ図書館」とともに開館した、イタリアでも随一の児童図書館。ボローニャ児童図書展事務局から寄贈された世界各国の絵本を所蔵し、ボローニャ児童図書展期間には、関係機関と協力してさまざまなイベントを実施している。
この度の姉妹図書館提携の締結は、IFLA(国際図書館連盟)の姉妹図書館プロジェクトを介して実現したもの。締結をきっかけに、令和4年3月21日から4月16日にボローニャで開催されるボローニャ市読書推進フェスティバルにあわせ、姉妹図書館締結記念展示を両館で同時開催。ボローニャ市と板橋区の交流・図書館紹介のパネルや、中央図書館所蔵資料の一部をボローニャに貸出して展示する。
提携の締結式は、令和4年3月22日(火曜日)19時(ボローニャ市現地時間は11時ごろ)にオンラインで開催され、区側は、イタリアの歴史的建造物「ポルティコ」を模したボローニャギャラリーをバックに参加。ボローニャ市のヴェローニカ・チェルーティ・ボローニャ市立図書館総館長と、板橋区の大橋 薫(おおはし・かおる)中央図書館長がそれぞれ姉妹図書館宣言に署名し、図書館のあるべき姿や役割を確認するとともに、姉妹図書館提携によって生まれる絆を大切にし、子どもたちの未来と平和な社会づくりのために取り組むことを誓い合った。ヴェローニカ・チェルーティ総館長は「姉妹図書館提携が実現し大変うれしく思います。友好都市として交流を続けてきましたが、姉妹図書館提携により交流はますます深まると思います。距離が離れていても心は近い。本の交換等をとおしていつでもお互い出会うことができます。いつか来日した際は、そちらの“板橋のポルティコ”の中を歩いてみたいです」と話した。
大橋館長は今回の締結について「ボローニャ市では在住の日本人による読み聞かせの活動なども盛んであり、今後、様々な交流が期待できる。デジタルデータやオンラインでのやりとりを取り入れ、お互いに交流を深めていきたい」と話した。
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