令和4年3月24日 楽しく正しく認知症を学ぼう!願いを込めた「認地笑かるた」
板橋区は、多様な主体による認知症施策の推進のため、区民、区内医療介護福祉団体及び区立中学校との協働により「いたばし認地笑かるた」を新たに作成した。かるた遊びを通じて、勝ち負けにこだわらず、子どもから大人まで楽しく正しく認知症を学んでもらうのがねらい。
板橋区は、「年を重ねても安心して住み慣れたまち(地域)に住み続ける」理念の実現に向けて、多様な主体の参画による「板橋区版 AIP(Aging in Place)」を推進している。
中でも、2025年には高齢者の概ね5人に1人が認知症となる現状から、“認知症になっても安心なまち板橋”をめざし、「認知症カフェ」や「認知症サポーター養成講座」など様々な視点から認知症施策推進事業を実施している。
このかるたは、板橋が「認知症があってもなくてもお互いを認め合い、地域で暮らすみんなが笑顔に」なるまちになることを願って作られたもの。従前からの関係団体の連携に加え、区民や次世代を担う若年層との協働の視点を取り入れた。
かるたの読み句は、令和2年2月に区民に対し公募を行い、約300作品の応募があった。区が実施する「認知症サポーター養成講座」修了者で組織する「認知症サポーターのひろば」が読み句を選定し、言葉の修正を重ねた。認知症の症状や、認知症の方本人の行動・気持ちやそれとの向き合い方などの読み句の解説が一句一句丁寧に記載され、かるた遊びを通じて幅広く知見や認識を深められる。
認知症サポーターひろばのメンバーの方は、「認知症の理解を広める活動をする中で、かるたではどういう読み句にしたら子どもから大人までわかりやすく認知症のことが学べるか、ということをみんなで考えて作った。かるたでの遊びを通して自然に認知症について理解してもらい、認知症があってもなくてもみんなが暮らしやすい社会になれば」と話す。
イラストは、板橋区立赤塚第二中学校の有志の生徒が作成。同校は、学校行事として「認知症サポーター養成講座」を区内で最も早く実施した学校であるとともに、区や地域の事業にも積極的に参加している。今回のイラスト作成も快く引き受けていただき、校内で希望者を募ったところ、21名もの生徒が描き手として参加。市販のかるたとは違い、絵札によって視点、絵柄、人物の描写などが大きく異なり、生徒たちの個性にあふれている。そのことが、1つのエッセンスとしてかるた全体に暖かみを与えている。
かるたの完成に伴い、3月22日(火曜日)には区から生徒に感謝状が贈呈され、イラストを描いた生徒は、「誰でもわかりやすい絵、色遣いを心掛けた」「絵を見た人が笑顔になってくれたら、と考えながら描いた」「認知症のことを学ぶ機会はなかなかなかったが、イラストを描くにあたって認知症のことを調べ、とても勉強になった」と話す。
なお、かるた全体の監修は、区内医療介護福祉団体の代表で構成する「認知症支援連絡会」が行った。
かるたについては、令和4年5月以降、おとしより保健福祉センター窓口での貸出を行う予定である。
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