過去の企画展 いたばし工業のあゆみ展
伝統的に工業が盛んな板橋区。その足がかりとなったのは、明治9年(1876)に加賀藩下屋敷跡地につくられた陸軍兵器工場(東京第二陸軍造兵廠)である。そして大正14年(1925)には志村、前野町、小豆沢、本蓮沼、舟渡一帯に危険物取扱工場や化学工場が移転してきたことにより、板橋の工業は急速に発展する。太平洋戦争にむけてこれらの工場では各種兵器の増産強化がはかられ、昭和10年代(1935~)にかけて下請けとなる多くの中小工場の移転を促す。兵器製造を通して技術力をつけたこれらの中小工場は、戦後の板橋の工業発展に大きく貢献していく。中でも光学機器は板橋の花形産業となり、昭和30年代には区内での双・隻眼鏡の製造量が日本の総輸出量の7割を占めるほどであった。
昭和40年代には都心からの印刷関連業の移転が相次ぎ、区内最大の業種に成長する。その後、昭和50~60年代には円高による競争力の低下や途上国の追い上げ、公害問題への対策など、板橋の工業は大きな変革を迫られたが、生産拠点の海外への移転や少量多品種生産への転換など、経営者・従業員の知恵と努力が積み重ねられた結果、平成に入って以降も時代の荒波を乗り越えてきている。
この、板橋の工業のあけぼのから現代にいたるまでの歴史を振り返ることで、板橋の工業に対する理解を深めてもらうことを主眼としたパネル展を、公文書館で所蔵している写真に、新たに撮影した写真、および区内の諸企業から提供を受けた写真を加えて開催した。さらに会場では、昭和30年制作の区政普及映画「伸びゆく板橋区」の中から、当時の工場様子を映した場面をダイジェストで放映した。
開催記録
【会期・会場】平成19年(2007)11月15日(木曜日)~17日(土曜日)区立東板橋体育館
平成19年11月20日(火曜日)~22日(木曜日)板橋区役所1階区民ホール
【展示構成】
- いたばし工業のあけぼの
- 軍需産業から平和産業へ
- 産業振興へのとりくみ
- 公害問題への挑戦
- いたばし工業のいま
【入館料】無料 企画展は事前申し込み不要
【備考】第11回いたばし産業見本市に出展
期間中の催しもの
映画放映
【タイトル】区政普及映画「伸びゆく板橋区」(昭和30年)ダイジェスト版





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